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石田 春彦 院長の独自取材記事

谷口耳鼻咽喉科

(西宮市/夙川駅)

最終更新日:2023/12/14

石田春彦院長 谷口耳鼻咽喉科 main

阪急神戸本線・夙川駅前にある商業施設内のメディカルモール2階に、2023年10月に移転開院した「谷口耳鼻咽喉科」。同エリアで35年以上の歴史を持つ老舗クリニックがより通いやすく、広いクリニックに生まれ変わった。「耳鼻咽喉科診療を通じて地域医療に貢献したい」と語る2代目院長である石田春彦先生のモットーはわかりやすさ。専門用語を使わない、エックス線などの画像を見せて解説するといった工夫を凝らし、患者が納得いく治療を選択できるよう丁寧な説明を心がけているという。穏やかで優しい口調が印象的な石田院長に、同院の歴史や診療の特色、患者と接する際に心がけていることなど、幅広く話を聞いた。

(取材日2023年11月21日)

地域に根差す老舗クリニックが移転リニューアル

2023年10月に移転リニューアルされました。移転にあたってこだわったポイントを教えてください。

石田春彦院長 谷口耳鼻咽喉科1

当院は、義父である先代が昭和60年代に開業した、35年以上の歴史を持つクリニックです。2006年に私が2代目院長に就任し診療を続けてきましたが、建物の老朽化やバリアフリー非対応、またビル3階・4階と2フロアを利用していたため院内の移動にも課題があり、2023年10月、夙川グリーンタウン西端のメディカルモール2階に移転リニューアル開院するに至りました。新クリニックはエレベーターやエスカレーター、院内には車いす対応のトイレもある完全バリアフリーで、どなたでも訪れやすい環境です。旧クリニックでは診療スペースと診療に必要な機材の関係から2人の医師が同時に同一の診察室で診療を行う必要もありましたが、現在は患者さんのプライバシーに配慮し、各診察室に個別の診療ユニットを設置できました。このほかインフルエンザなど感染症の疑いのある場合、他の患者さんと接触せずに来院・検査・診察が完結する個室も設けています。

現在、どのような患者さんが多く受診されていますか。

乳幼児から高齢の方まで、幅広い年齢の方がさまざまな症状でご来院されます。お子さんでは鼻水や咳が出るといった症状がとても多く、それに伴って中耳炎などを起こしている恐れもあります。成人の場合は風邪やインフルエンザ、春先からは花粉症などのご相談も増えますね。高齢患者さんでは、聞こえが悪くなり補聴器などを求めてご来院されることも多いです。中でも特に多いのは、小さなお子さんと高齢の方。平日は午後7時まで、土曜日にも診療を行っていますので、お勤めの方もお越しいただきやすい環境だと思います。

先生のこれまでのご経歴を教えてください。

石田春彦院長 谷口耳鼻咽喉科2

私は長く神戸大学病院に勤め、特にアレルギーや副鼻腔炎など鼻の疾患の診療を専門的に行ってきました。加えて、頭頸部のがん診療の多い病院でもありましたので、私は鼻腔がん・副鼻腔がんのほか、喉の中でも上のほうにあり鼻腔と接する上咽頭のがんの担当をしていました。最近はアレルギーの患者さんが増えていますが、大学病院時代からたいへん多くの診療を行ってきましたので、その経験は今に生かされていると思います。また副鼻腔炎などについても、当院で手術はできませんが、薬の服用などによる保存的治療での経過観察がいいのか、あるいは手術が必要かどうかといった判断にも、これまでの経験が役立つと思います。

乳幼児から高齢者まで幅広い症状に対応

耳鼻咽喉科はとても広い範囲をカバーできると伺いました。風邪症状でも受診して良いのでしょうか。

石田春彦院長 谷口耳鼻咽喉科3

耳鼻咽喉科の診療範囲は、簡単にいうと頭の底から首までのすべて。疾患の例を挙げると、耳は中耳炎・突発性難聴・顔面神経まひ、鼻はアレルギー・副鼻腔炎などです。そして喉はいわゆる風邪が多くを占めますが、耳鼻咽喉科の疾患は風邪から派生するものも非常に多いため「風邪をひいたら耳鼻咽喉科」は決して間違いではありません。例えば喉が痛いと一口に言っても、扁桃腺が原因であれば口を開ければ診れますが、呼吸が苦しくなることもある急性喉頭蓋炎はより喉の奥で起こっているため、口を開いただけではその腫れがわからないことも。また痛みイコール炎症とは限らず、がんなどの重大な病気の可能性もあるため、風邪薬を内服してもよくならない、まただんだん症状が強くなる場合は耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。一方で咳が止まらない、ゼェゼェするといった気管支や肺の問題は内科受診のほうが適していると考えます。

小児の診療で工夫されていることはありますか。

お子さんは保育園や幼稚園などの集団生活で、互いに風邪などをうつし合います。それは決して悪いことではないのですが、特に鼻水が出ている子が多く、場合によっては中耳炎にもつながるため、鼻の治療は大切です。お子さんはきちんと鼻をかめませんし、吸引器を持っておられるご家庭でも奥までしっかりと吸い取ることは困難です。そのため当院では鼻の吸引だけのご来院も歓迎しており「鼻吸い特急券」の配布など、優先的に吸引処置ができるような体制も取っています。

予約制で専門医師らによる補聴器相談を行っているそうですね。

石田春彦院長 谷口耳鼻咽喉科4

現在は週1回・予約制で、専門の医師と、補聴器に関する知識や技能のある補聴器店スタッフによる外来を行っています。補聴器はお店や通販などで手軽に購入できるものですが、価格帯もさまざまで、きちんとした調整が必要です。特に補聴器が初めてであれば、使ってみなければわからないことも多いでしょう。当院ではしっかりと検査をしてから患者さんごとに合った補聴器をご提案し、調整をした上でまずは2週間ほどお試しいただきます。実際の使用感を体験してから購入するかどうかを決めていただけるので、聞こえ方に悩みや不安のある方は、ぜひご予約ください。

耳鼻咽喉科の診療を通じて地域医療に貢献したい

特色ある医療機器や注力している診療などはありますか。

石田春彦院長 谷口耳鼻咽喉科5

移転を機に、指先から採取したごく少量の血液で41項目のアレルギー検査ができる機器を導入しました。採血が難しいお子さんでも受けやすく、また30分程度で結果が出るのもメリットだと思います。アレルゲンがわかれば身の周りから遠ざけることができ、またスギ花粉やダニアレルギーであれば根本治療をめざす舌下免疫法の検討も可能になります。また上咽頭といって上顎の裏側辺りに慢性炎症があると、それに伴い体の不調が現れるのですが、その炎症箇所に直接薬剤を塗布するBスポット療法も行っています。このほか睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法にも対応しています。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか。また診療方針などについても教えてください。

できる限り患者さんの話をしっかり聞くということです。例えばめまいの診療では、患者さんはどういう状況でめまいが起こっているのか、症状はどれくらいの時間続くのか、めまい以外の耳の症状はないかなど、患者さんのお話をじっくり聞く、あるいは私から聞き出すことを大切にしています。ご説明する際は専門用語などは用いず、わかりやすい言葉でお伝えします。加えて、エックス線やファイバースコープなどの画像をお見せしたり、過去の画像と比較して経過を一緒に確認したりと視覚的にも理解しやすいよう工夫をしています。また、たくさんお薬を出すのは良いことではないというのが私の考え。もちろん必要なお薬はお出ししますが、最小限・最短期間となるように注意しています。

今後の展望、地域の方へのメッセージをお願いします。

石田春彦院長 谷口耳鼻咽喉科6

当院では大きな病院のように手術をしたり特定の疾患を専門的に診療したりすることはできませんが、ご来院いただくすべての患者さんに、可能な限り対応できるよう努めています。今後もこの地域の耳鼻咽喉科領域の病気への適切な診療を通して、地域の医療に貢献できるクリニックをめざしたいと考えています。先代から数えて35年以上の歴史がある当院ですが、新たにこの地域に転入されたお若い方にも広く知っていただけるように取り組んでいきたいですね。患者さんが十分に納得して治療を受けられるよう、お話をしっかりと聞き、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけています。質問にもできる範囲でなるべくお答えしますので、わからないことは何でも聞いてください。耳鼻咽喉科の文字どおり耳・鼻はもちろん、頭頸部の中でも特に耳の下から前方にかけてが耳鼻咽喉科領域です。気になることがあれば、まずはご来院ください。

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