中山 潤一 理事長の独自取材記事
中山クリニック
(明石市/大久保駅)
最終更新日:2026/05/14
整形外科や消化器内科を中心に、6つの診療科と19の病床を有し、明石市の地域医療を支える「中山クリニック」。同院院長を兼任する中山潤一理事長は「患者の立場になって考える」ことを信条に、早期診断・早期治療を実現するための検査機器や治療法を導入し、専門性の高いスタッフをそろえることに尽力してきた。「これからもニーズに沿って必要な医療を届けるとともに、予防医療にも力を入れていきたい」という言葉からは、人々の健康を願う真摯な姿勢と医療に対する並々ならぬ熱意が伝わってくる。明朗ではきはきとした語り口が印象的な中山理事長に、専門性とおもてなしの心を備えたチーム医療への取り組み、さらには地域貢献に対する思いまで、たっぷり話を聞いた。
(取材日2026年3月26日)
充実の体制で、痛みから内科疾患まで幅広く対応
まずは診療体制についてお聞かせください。

当院の前身は、父が開業した「中山外科」です。2011年に私が継承し、整形外科を軸に「中山クリニック」として新たな歩みをスタートしました。父から受け継いだ有床クリニックの形態はそのままに、現在も19床を備え、手術にも対応しています。また、近年は内科や消化器内科にも力を入れており、膝・肩・腰の痛みやスポーツ障害から、風邪や生活習慣病まで幅広く診療しています。標榜している診療科は整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科、麻酔科、内科、消化器内科の6つです。そのほか予防医療にも注力し、脳ドックは土日も受診していただける体制を整えています。
2020年に増改築されたそうですね。
はい。施設の老朽化に加え、ありがたいことに私が専門とする整形外科の手術件数も増えてキャパシティーが足りなくなってきたため、病棟を含め大規模なリニューアルを行いました。手術用のクリーンルームは2室あり、どちらも関節鏡手術やエックス線透視下での骨折手術など、整形外科領域の幅広い手術に対応できる環境を整えています。さらに、MRIやCTをはじめとする検査機器の拡充も積極的に進めています。こうした体制づくりはすべて、検査から診断、治療までを当院で迅速に行えるようにするためです。自分が患者さんの立場なら、一刻も早く原因を見つけて治療してほしいですからね。
どのような診療をめざしているか教えてください。

患者さんの負担をできるだけ少なくするとともに、なるべく痛みを抑え、早く、良い結果が得られる治療をめざしています。そのために、限られた治療法に特化するのではなく、保存療法・手術療法に加えて、新しい治療法を含むさまざまな選択肢を用意しています。例えば、難治性の足底腱膜炎に対し保険適用となっている体外衝撃波疼痛治療も、その一つです。また、整形外科手術においては、傷を小さく、周囲の組織へのダメージを極力減らすために、内視鏡手術を基本にしています。まずは患者さんが何を望んでいるのかをしっかりくみ取り、その方の病態やニーズに合わせた治療法を提案することをモットーにしています。
ホスピタリティーと専門性を備えたスタッフが強み
消化器内科にも内視鏡部門もあると伺いました。

実はそれも、患者さんの負担をなるべく軽減したいという思いが発端になっています。苦痛の少ない内視鏡検査を求める声に応えるため、長年、消化器診療および内視鏡の分野で活躍されてきた先生をセンター長に迎え、2022年9月、院内に内視鏡部門として「内視鏡センター明石西」を立ち上げました。ここではリラックスした状態で受けられるよう、静脈麻酔を使用した胃カメラ・大腸カメラ検査を行っています。内視鏡専用ベッドを複数台導入したことで、より多くの患者さんをスムーズにご案内できるようになり、検査終了後はベッドのままリカバリールームへ移動し、ゆっくり休んでから帰宅していただく流れになっています。さらに、当センターでは食道・胃・大腸・肛門・肝臓・胆嚢・膵臓といった、おなかの病気全般の診療も行っています。
地域の身近な存在でありつつ、専門性の高い医療を提供されているのですね。
専門性は当院が特にこだわっている部分です。在籍する医師は専門医資格を持つことを基本とし、医学博士などの学位を持つ者も多くいます。臨床だけでなく、研究にも携わっている医師が多いことも特徴です。私は、理論があってこそ技術が深まると考えているため、こうした豊かな人材がそろっていることは、患者さんに専門性の高い医療を提供する上で大きな強みだと感じています。加えて神戸大学とも連携し、肩・背骨・腰・股関節・足・膝や骨折などの整形外科、循環器、消化器内科を専門とする医師を派遣してもらい、当院での診療や手術に従事していただいています。難治症例にも対応しており、地域の方に限らず、遠方から足を運んでくださる患者さんも多くいらっしゃるんですよ。
患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

当たり前ですが、患者さんの目を見て話を聞くことです。おもてなしの心を持ち、患者さんに信頼していただけるよう常に業務の質の向上を図ることについては、スタッフにも伝えています。接遇に関しては外部講師を招いて勉強会を行うなど、院内教育にも力を入れています。一方、自己研鑽のための勉強会などは、クリニックから100km圏内の場所で行われるものに関しては無料で受講できるようサポートしています。動画を活用した事例共有や、わからないことは気軽に聞ける雰囲気づくりなど、一人ひとりが成長できる環境を整え、患者さんにご満足いただける医療の提供にチームで取り組んでいます。
患者・スタッフ・地域社会の笑顔と健康を守りたい
お話を伺っていると、根底には常に「患者さんのために」という思いがあるのですね。

そうです。当院では「笑顔と健康でみんなを幸せに」を経営理念に掲げ、業務改善委員会で意見を出し合い、より良いクリニックづくりに努めています。診療のことだけにとどまらず、病院特有の臭いを和らげるためにアロマを設置したり、ウェブ予約やキャッシュレス決済を導入したりと、来院時の快適性や利便性を高めることにも配慮しています。大久保駅や魚住駅、江井ヶ島駅、近隣住宅内を経由する送迎バスも、皆さんの通院負担の軽減に役立てていただいています。ただ、理念に掲げている「みんな」というのは、患者さんだけではありません。患者さんとスタッフ、それに地域社会を含めた「三方良し」をめざすことが、当院の使命だと考えています。
医療以外でも、地域社会に対して何らかの取り組みをされているのですか?
年に4回、「アースクリニック」と名づけた地域の清掃活動を行っています。朝7時半から30分ほど、スタッフ皆でボランティアとしてゴミ拾いをするんです。地域貢献の一環ではありますが、早起きをして活動することや、町をきれいにすることで、私たち自身の身が引き締まって元気が湧いてくるから不思議です。季節を感じることもできて、なんだか気持ちが豊かになるんですよね。それ以外にも、私はいつ起こるかわからない南海トラフ巨大地震などの災害に備え、地域での講演活動や災害医療の勉強会などにも尽力しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

日本は平均寿命が長い一方で、要介護となる期間も長い傾向にあります。当院では、皆さんの要介護の期間をなるべく圧縮し、痛みのない状態で健康に長生きできるよう全力でサポートしていきたいと考えています。それが、笑顔で明るく楽しい生活を生み出すことにつながるはずですから。患者さんに「ここに来て良かった」と思っていただけたら、それが私の何よりの喜びです。私自身はリフレッシュと健康のために、週に3~4回はジムに通って体を動かすようにしています。患者さんの笑顔を守り続けるためには、医者も健康でいなければなりませんからね。今後も必要に応じてクリニックのバージョンアップを図り、病気を未然に防ぐ予防医療にもさらに力を入れていくつもりです。
自由診療費用の目安
自由診療とは脳ドック/2万3000円~

