全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 尼崎市
  4. 杭瀬駅
  5. 医療法人社団 浅野クリニック
  6. 浅野 佳秀 院長

浅野 佳秀 院長の独自取材記事

浅野クリニック

(尼崎市/杭瀬駅)

最終更新日:2022/10/06

浅野佳秀院長 浅野クリニック main

阪神本線杭瀬駅から徒歩8分、国道2号線沿いに立つ大きな三角屋根と白い外壁の建物が、「浅野クリニック」だ。院長の浅野佳秀先生が2012年に開業したクリニックで、2021年11月に同地へ移転。大規模改修によって内装をリニューアルし、新しく生まれ変わった。消化器内科を専門とし、肝臓、胆嚢、膵臓疾患の治療を得意とする浅野院長。特に肝臓については勤務医時代に長年治療に携わった経験を生かし、総合病院レベルの専門性の高い治療を追求している。休日には愛犬との散歩やジムでの運動などで自身の健康にも気をつけているという浅野院長に、開業までの経緯、得意な治療などについて話を聞いた。

(取材日2022年6月8日)

移転を機にバリアフリーの居心地の良い院内に

先生が医師を志したきっかけや、消化器内科を専門に選ばれた理由をお聞かせください。

浅野佳秀院長 浅野クリニック1

小さな頃から、母がせっせと医者になるように勧めていたことが大きいと思います(笑)。僕の両親はともに医師ではなかったのですが、東京にいる親戚には医師が多く、そういうことも影響していたのではないでしょうか。ちょうどその当時は医療を扱ったテレビドラマなどがはやっていた時期で、僕も子どもながらに「医者になるんだ」と思っていました。そのような感じで実際に医師の道へ進んだわけですが、もともとは循環器を専門にしたいと思っていたんです。もうお亡くなりになったのですが、循環器の権威である先生のもとで循環器を学びたくて、兵庫医科大学卒業後は医局に入らずに神戸市立中央市民病院で研修を受けました。ところが、ちょうどその時期に早期肝がんというものが話題になっていて、いろいろと学んでいるうちに、非常に興味を引かれて。そこで思いきって方向転換をして、消化器内科に進んだというわけです。

開業をしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

1998年に大学を離れて以来、杭瀬にある大隈病院という兵庫医科大学第3内科の関連施設で働いていました。そこで副院長まで務めたのですが、その当時の病診連携先の一つに「神村医院」という町の医院があって、その院長から継承のお話を頂き、少し悩みましたが開業を決心しました。

現在の場所に移転したのは昨年11月だそうですが、その経緯を教えていただけますか?

浅野佳秀院長 浅野クリニック2

この場所はもともと「毛利耳鼻咽喉科」というクリニックでした。その院長が引退をされるタイミングで、僕が物件を継承したという感じです。この場所であれば杭瀬からも近く、患者さんもそのまま通い続けることができると思い移転を決めました。移転するにあたっては、内装を一旦骨組みだけの状態に戻して、すべてを新しくリフォームしました。移転前のクリニックは手狭になっており、段差が大きいなど高齢の方には不便の多い環境でしたので、新しいクリニックではバリアフリーにこだわりましたね。院内も以前より明るくなり、患者さんにとって居心地の良い空間になったと思います。また、予約システムの導入も検討したのですが、当院の患者さんは高齢の方が多いのでスマホでの予約はなかなか厳しいということになり、昔ながらの診察券を受付に入れて順番を待つスタイルを維持しています。

勤務医時代の経験を生かし、専門性の高い治療を提供

こちらのクリニックの患者層と、主に診ている疾患などを教えてください。

浅野佳秀院長 浅野クリニック3

移転をして院内が新しくなったので、若い世代の患者さんもかなり増えてきていますが、多いのは60代以上のシニア層ですね。糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病の方が多いです。高血圧や脂質異常症の患者さんは、自覚症状がなく健康診断などで異常を指摘され来院するケースが多いです。また、私の専門が肝臓ということもあって、宝塚や大阪などの遠方から来られる患者さんもいらっしゃいます。町のかかりつけ医として幅広い症状に対応していますので、まずは気軽に相談にいらしていただきたいですね。こちらでしっかりとトリアージをして、必要な場合には適切な医療機関を紹介させていただきます。

先生の得意な分野について教えていただけますか?

消化器の中でも、肝臓、胆嚢、膵臓の治療を専門としています。特に肝疾患全般については、勤務医時代から長年治療に携わってきましたので、難しいものでなければ専門性の高い治療を外来レベルで提供することが可能です。肝臓は自覚症状がない沈黙の臓器といわれていますが、実際はB型・C型肝炎ウイルスに感染して慢性肝炎、肝硬変と移行し、30〜40年ほどで肝臓がんになることが多いため、ウイルス性肝炎かどうかさえきちんとチェックをしていれば、意外と予防・治療がしやすい病気です。C型肝炎については、今はほぼ治る時代ともいわれます。ところが、近年は生活習慣病に伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の患者さんが増えていて、そこから肝がんになることも多いので、脂肪肝もかなり注意をして診るようにしています。また、当院で対応できないものについても、患者さんの住まいの近くで通える大きな病院を紹介していますのでご安心ください。

先生は医師会の活動にも積極的に携わっているそうですね。

浅野佳秀院長 浅野クリニック4

今関わっているのは、一つは介護保険審査会の委員ですね。毎月1回市役所に出向いて介護認定の業務を行っています。それから保険診療委員会の地区代表や休日の夜間診療のお手伝いもしています。自分にできる形で地域医療に貢献していくことができたらと思っています。

肝臓疾患の予防のために、定期的な検診を

院内の設備について教えてください。

浅野佳秀院長 浅野クリニック5

甲状腺などを診る体表面エコーをはじめ、腹部エコー、心臓エコー、心電計、エックス線撮影装置、そして血管年齢を測定するABI/CAVIの機器などがそろっています。ABI/CAVIの機器は、生活習慣病の治療をしている方に使います。生活習慣病の患者さんは血管に負担をかけたり傷つけたりして動脈硬化が進んでいることがあるため、定期的に血管の状態をチェックして変化を見ていくことが大切です。これは一度きりでは意味がなくて、毎年検査をしていく必要があります。また、最近は高齢の方の心不全がとても多いため、当院でも今後は心臓エコー検査も強化したいと考えております。

お忙しい毎日だとは思いますが、先生ご自身が健康のために心がけていることはございますか?

早寝・早起き、太らないこと、適度な運動をするということが僕の健康法ですね。運動は朝と晩に30分ずつ愛犬の散歩をしたり、ジムに通ったりしています。あとは食事をゆっくり時間をかけて食べ、メニューは野菜を多めにするということ。患者さんに指導をする手前、僕自身が太るわけにはいきませんし、健康でいる必要があります。患者さんに伝えることを、そのまま自分で実践しているという感じですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

浅野佳秀院長 浅野クリニック6

町のかかりつけ医として、何でも気軽にご相談ください。発熱者専門の外来をしておりますので、熱のある場合などは、まずはお電話で相談していただければ、来院時間などをお伝えします。どんな些細な症状でも構いませんので、心配なことがあればぜひお越しください。専門家の知識と経験をもとに、丁寧に対応させていただきます。専門的な治療が必要な場合も、適切な医療機関をご紹介しますので安心してください。また、肝炎ウイルスの検診については、一度は必ず受けていただきたいと思います。5年ごとに市から送られてくる肝炎ウイルス検診の無料クーポンなどを利用して受診していただきたいですね。

Access