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細見 基信 院長の独自取材記事

細見医院

(尼崎市/武庫之荘駅)

最終更新日:2025/12/15

細見基信院長 細見医院 main

武庫之荘の住宅街で30年にわたり地域医療を支える「細見医院」。細見基信院長は阪神大震災と両親の病気を機に「自分のやりたい医療」を実現すべく開業を決意。消化器内科の専門家でありながら、前立腺がんや甲状腺疾患の早期発見にも力を注ぎ、「臓器を見るのではなくて、人間として全体を診る総合診療」を実践している。毎朝、診療開始予定より前から検査対応を始めるという献身的な姿勢で、後期高齢者を中心とした地域住民の健康を支えている。また、「体調が悪いのに何もしてもらえず、明日またおいでって言われたら患者さんはつらいはず」と、なるべくその場で診断を下す姿勢を貫いている。「何年かぶりにまた来ました」という患者の言葉が何よりうれしいと語る細見院長に、診療への思いと地域医療にかける信念を聞いた。

(取材日2025年10月22日)

人を診る医療を実現するための開業

開業に至るまでの経緯について教えてください。

細見基信院長 細見医院1

阪神大震災の時、大学病院にいて自分のやりたい医療がなかなかできませんでした。大学病院時代は消化器専門でがんの患者さんを中心に診ていましたが、消化器に限定していたら、心筋梗塞や脳梗塞になっても対応できない。実際、父も母も病気を患った際、消化器疾患ではありませんでした。そういう経験から、臓器として見るんじゃなくて人間として診たらいいんじゃないかと考えるようになったんです。そうした経緯から、開業して自分のやりたいことをしようと決意しました。この土地は当時の先生からご紹介いただき、1996年に開業。もう30年目になります。

そもそも医師をめざされたきっかけは?

高校の時に人の役に立つような仕事がしたいと思っていました。大学2年生の時に胃の調子が悪くなって消化器内科の先生にかかったんです。その先生から「遊びに来ませんか」と医局に誘われ、出入りするようになりました。消化器内科はエコーもできるし内視鏡もできるということで魅力を感じていました。それから、食べることに関係している重要な診療科目ですからね。卒業後すぐに大学院に行くように教授から言われました。教授は「国家試験に受かって医者になれば自分の稼ぎで生活しなさい、親がかりになるな」という考えの方で、海外留学の費用も自分で稼ぎました。イギリスに2年弱留学しましたが、本当に刺激的でした。アルジェリア、リビア、ナイジェリアなどの海外プラントの仕事に携わったこともあります。JICAの仕事では、ネパールに内視鏡の指導で2回行きました。

現在はどのような患者さんが来院されていますか?

細見基信院長 細見医院2

ほとんど後期高齢者の方ですが、30代、40代の方も来られます。住宅街という立地もあって家族ぐるみで来院される方が多いんです。ご主人が来られて奥さんが来られたりですとか。診療内容は消化器と血圧関係、それから糖尿病や高脂血症といった生活習慣病が多いですね。町の開業医ですからさまざまな患者さんが来ます。当院は消化器を専門にしていますけど、それに限らず幅広く診ています。

専門を超えて患者の不安に向き合う診療

専門外の疾患への検査も積極的に対応されているそうですね。

細見基信院長 細見医院3

そうですね。50歳以上の女性なら甲状腺の検査、男性なら前立腺がんのPSA検査が必要なのですが、普通の健康診断には入っていません。そういった検査を行うことで、がんがたくさん見つけられるよう努めています。当院は内科で消化器内科を専門にしていますが、泌尿器科の疾患である前立腺がんが見つかった場合には、泌尿器科に紹介いたします。専門外の疾患も見つけるにはいかに総合的に診るかが大事なんです。病気は、その先生に診断されることで治療が始まります。だから大学病院に20年間いた経験を生かして、懇意にしている先生に紹介するようにしています。

診療において最も大切にされていることは何ですか?

患者さんが自分の家族だったら、という気持ちで診療にあたっています。後になってから、こうしておけば良かったと思うぐらいだったら、できる限りはやっておきましょうという考えです。また、その場で診断して対策をすることも大切にしています。頭が痛いのに何もしてくれなかったり、「明日またおいで」って言われたりするのは一番嫌ですよね。例えば頭が痛ければまず血圧を測る。熱が出てないかどうか体温計で測って、「熱が出ているから頭が痛いんだよ」というふうに段階的に検査を行い、患者さんにわかりやすく説明します。

検査結果の説明にも工夫をされているとか。

細見基信院長 細見医院4

検査の結果はすべてお渡しするというのをモットーにしています。その場限りの結果ではなくて、過去の結果もわかるように時系列でお渡しする。「これがこういうふうに改善した」、「悪くなっているのでこうしましょう」といった説明をします。これは、自分が患者さんだったらこうしてほしいという思いからです。それから、他院で検査してもらった結果もどうぞお持ちくださいと伝えています。当院でチェックして、抜けているところは追加しましょうか、と。必要な検査はしっかり行い、無駄なことはしません。製薬メーカーの資料や雑誌も活用して、患者さんに持って帰っていただけるものは全部差し上げています。季節や時期によって、例えばRSウイルスの感染症が流行っていれば、関連の資料がありますし、インフルエンザや新型コロナウイルスについても載っていますから。バックナンバーも見て、資料を患者さんに探して差し上げることもあります。

朝8時から始まる献身的な地域医療

朝早くから診療されているそうですね。

細見基信院長 細見医院5

そうですね。毎朝5時半に自宅を出て、6時10分ぐらいにはクリニックに着いています。本当は9時からの診療なんですけど、検査をする患者さんは8時に来ていただくようにしているんです。8時から9時までの間に検査を終わらせて、説明も何もかも済ませる。採血も自分で対応します。仕事に行く人も9時までには内視鏡の検査だって終わりますから、そこから出勤していただいても問題ありません。看護師さんたちが来てくれるまでに私ができることはすべて対応するという体制です。

薬の処方にも特別な配慮をされているとか。

はい。院内処方で、なるべく間違いのないように飲んでいただけるよう分包しているんです。朝昼夜がわかるように大きな字で書いて、色覚障害のある人でもわかるように工夫しています。例えば夜だったら二本の線が入っている、昼は線がないというような工夫です。こういったことも、「自分の親だったらするはず」という考えでやっています。正しくちゃんと飲んでもらうことがとにかく大切です。患者さんのためになることは、採算度外視でもやり続ける。それが地域のホームドクターとしての務めだと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

細見基信院長 細見医院6

診療自体も新しくなってきていますから、最近では、胸部エックス線写真に使用するAIの画像処理システムなどを取り入れています。新たな技術も取り入れながら診療を続けていこうと考えています。一番医者としてうれしいのは、「何年かぶりにまた来ました」ですとか、「出張で行ってたけど、また帰ってきたので」という患者さんが来てくださることです。以前対応したことが信頼してもらえたのだなと思えますね。どんな症状でも、困ったことがあればまずはクリニックに来てほしいです。ホームドクターとしてしっかり診断して、必要であれば専門の医療機関に自分の医師同士の関係を使って紹介して差し上げたいと考えています。何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。