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米田 豊 院長の独自取材記事

内科循環器科米田クリニック

(神戸市中央区/旧居留地・大丸前駅)

最終更新日:2019/10/30

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JR・阪神電鉄の元町駅から徒歩約4分。デパートやブランドショップが立ち並ぶ旧居留地に「内科循環器科米田クリニック」はある。1階にはハイブランドのブティックがモダンな店構えを見せ、看板もないことから、その上階に診療所があるとはわからない。米田豊院長は、この場所で長きにわたり、内科と循環器科を専門に、周辺企業などで働く人々や地域で暮らす人に寄り添い支えてきた。米田院長の第一印象は、柔和な笑顔と優しい口調が魅力的なジェントルマン。そんな人柄もあって、米田院長のもとには、かつてはこの地域で会社勤めをし今はリタイアした高齢者が、今も遠方から訪れるという。今回は、神戸市中央区医師会会長でもある米田院長に、日々の診療の様子や、地域医療についての考えなどについて聞いた。
(取材日2019年9月30日)

働く人々を支える旧居留地の内科・循環器のクリニック

この診療所を開業したのはいつですか?開業までの経緯も教えてください。

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1991年にこのすぐ近くで開業していた診療所を引き継いだのが始まりです。その診療所の先生がご高齢になり継続が難しくなり、私が引き継ぐことに。引き継いだ4年後に震災があり、現在のこの場所に移転しました。大学卒業後は大阪医科大学で研修をし、京都の桂病院で内科全般の臨床経験を積み、その後は大阪医科大学で勤務しました。大学では、心筋の病気などの臨床研究をしていました。その頃に、アメリカで臨床の勉強をして帰ってきた多くの先輩方から臨床の大切さを教え込まれ、それで循環器だけではなく内科全般を領域に、患者さんを診ることを主体にしたいと次第に思うようになったんです。それで大学を出て開業したわけです。

この辺りは企業やショップが多いですが、主にこの地域で働いている人が来院しているのですか?

お勤めをしている方が多いですね。お昼休みや仕事の合間に来られます。地域にお住まいの方もいらっしゃいますよ。最近はマンションも増えてきましたし、商店街などで古くから暮らしているお年寄りも来られます。以前この周辺の企業でお勤めをしていた方が高齢になってリタイアした後に、遠方から通ってくださるということも少なくありません。ここは旧居留地の規制などもあり看板を出せないので、クチコミで来られる方などがほとんどですね。外から見ると、ここに診療所があるとはまったくわからないでしょう(笑)。

長年にわたり通われている方も多いのですね。

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それこそ開業当初からのお付き合いの患者さんもいらっしゃいます。以前この周辺の企業で働いていた方など、皆さん今はご高齢になって、なかなか通院が難しくなる。そういう場合はご自宅近くの病院を紹介するのですが、長く通ってくださっている方などは涙ながらに「ここまで通うのはもう無理そうです」と話す方もいらっしゃって…。そのように長く患者さんとお付き合いができ、深い信頼関係が築けているのは、やはり患者さんといろいろな話をして時間をかけて診療をしているからだと思います。一人何分という診療時間ではなく、必要な場合は可能な限り診療に時間をかけているので。当院には「ゆっくり話を聞いてもらおう」という気持ちで来られる患者さんも多いですよ。だから少し待ち時間が長くなっても「私も先生に話を聞いてもらうから」と納得してくださっている方が多いです(笑)。

患者の話をじっくり聞く、丁寧な診療を

内科と循環器科がご専門とのことですが、どのような症状や疾患の方がいらっしゃいますか?

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周辺にお勤めの方は、発熱や腹痛、頭痛などを主訴とする、風邪などの感染症が多いですね。体調に不安を感じながらも仕事が忙しいので休めずに出勤し、仕事の合間にいらっしゃる方も。あとは会社の健康診断で高脂血症や高血圧、血糖値などの数値で引っかかって、生活習慣病の予防や治療で来られる方もいらっしゃいます。私の専門である循環器系では、動悸や不整脈が多いですね。これは若い方も来られます。あとは狭心症や心筋梗塞など。心房細動については、高齢になるほど多くなります。そういう方には24時間ホルタ―心電図をつけていただいて、翌日の来院時にここで解析し、その場ですぐに説明もしています。循環器系の症状がある場合に必要な検査は、ある程度当院でできるようにしています。心電図・24時間ホルタ―心電図、頸動脈・心臓・腹部のエコー検査など。最近は睡眠時無呼吸症候群の患者さんも増えているので、簡易検査器も導入しました。

診療において心がけていることは何ですか?

一人ひとり丁寧に患者さんと接したいという気持ちがあるので、患者さんの話は時間をかけて聞くようにしています。たまには診療と関係のないことも交えながら、いろいろな話をしていると、今の病気のことだけではなく、他に気になっていることを相談してくださることもあるので。そうした会話を通して患者さんの背景を知り、しっかりと「患者さんを診る」ようにしています。何か疑わしい病気があったら、わかりやすく説明をし、必要であれば適切な病院を紹介します。中央区には大きな病院が多いですし、信頼できる専門機関とのネットワークも広く持っているので、患者さんの希望を聞きながら、適した病院を紹介しています。

診療する中で働く人々と接して気になることはありますか?

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気になることは、やはり昔と比べるとメンタルヘルスが弱っている人が多いかなと思います。皆さん忙しく、その中で人員削減があるなど、ちょっとハードワーク気味なのかもしれませんね。多忙な仕事や人間関係でストレスを長く感じることで、あらゆる症状が起きやすくなります。頭痛・胸痛・腹痛・下痢など。どんな症状が出てきてもおかしくないので、消化器系や循環器系の疾患を頭におきながら、話を聞くようにしています。

地域の高齢化を考え、在宅医療の拡充をめざす

神戸市中央区医師会会長として、地域医療についての思いをお聞かせください。

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神戸市中央区というのは、商業施設や行政機関・企業が集まっている地域もあれば、古くからの住宅地もあり、新しい住宅地もある。さまざまな面を持っているエリアなんです。区内には病院も多くあり、神戸市全体ではここ数年人口が減ってきているんですけれども、中央区は震災以降人口が増加傾向にある。当然若い人も多いんだけれども、市民の高齢化も進んでいて…。それに伴い在宅医療の必要性も高くなっているんです。だから区内の開業医が協力し合い、「うちは在宅医療はしていません」というのではなく、地域で開業している医師に少し頑張ってもらうことが必要ではないかと。近くに住んでいる自分の患者さんで、高齢で通えなくなった方を、1人でも2人でもいいので在宅で診ることができたら、在宅医療の問題も軽減できるのではないかと考えています。それに賛同してくれる医師を増やしていこうと、医師会でも今頑張っているところです。

休日は何をしてリフレッシュしているのですか?

ヨークシャーテリアとマルチーズのミックス犬を7匹飼っているんですけど、その子たちを連れて妻と散歩に行くのが楽しみですね。自宅が芦屋にあるのですが、散歩コースがいろいろあって、芦屋浜にはよく散歩に出かけます。その時間が一番リラックスできる時間ですね。癒されます(笑)。でも散歩だけでは運動が足りなくて、最近筋肉が落ちてきているので、スポーツクラブに行って筋力トレーニングをしたり泳いだりしたいなと思っているところです。以前は週5日で水泳をしていて、10kgぐらい減量したんですよ。父親と祖母が糖尿病で、私もちょっと油断をすると血糖値が上がってくるので。患者さんにも日頃から話していますが、生活習慣病予防のために運動と食生活はやはり大切ですね。

今後の展望についてお聞かせください。

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今とても忙しくて在宅医療をお休みしているんですが、また再開したいなと思っています。私が診療所を引き継いだ頃は、この旧居留地の中にも内科の先生がたくさんいらっしゃったんですけど、今は内科の診療所が減ってしまって…。そうなるとやはりこの地域で暮らしている高齢者の在宅医療というのが厳しくなってくる。患者さんの中には「最期は先生に診てほしい」と言ってくださる方もいらっしゃいます。なので、自宅や診療所からすぐに駆けつけることができる範囲で再開を考えています。

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