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高田 輝雄 院長の独自取材記事

高田内科クリニック

(神戸市中央区/春日野道駅)

最終更新日:2024/12/06

高田輝雄院長 高田内科クリニック main

春日野道駅から徒歩約5分、下町情緒あふれるエリアにある「高田内科クリニック」。1955年開業の川口医院を継承し、2005年にリニューアルオープンしたのは、高田輝雄院長。内科一筋で研鑽を積んできた経験を生かし、専門の循環器内科をはじめ内科疾患全般に、経験を生かして幅広く対応する。診察においては、表面化している症状の原因を突き止め、病気の本質を見つけることを重視。そのため検査機器を充実させ、一人ひとりに丁寧な問診を行っている。開業当初より、患者目線の優しい医療を提供し続ける。終始和やか雰囲気の中、クリニックの特徴や今後の展望について、穏やかな口調で語ってくれた。

(取材日2024年11月13日)

内科を専門に深く幅広く経験を積む

医師をめざしたきっかけ、開業に至るまでのご経歴を聞かせてください。

高田輝雄院長 高田内科クリニック1

高校の先輩が京都大学の医学部に入ったのを見て「かっこいいな」と思ったのがきっかけです。きっかけはそのようなものでしたが、非常にやりがいのある仕事で結果的にこの道へ進んで良かったと思っています。卒業後、大学病院の第1、第2、第3内科をローテーションし内科全般を学び、続いて神戸労災病院に異動して研修を受けました。朝早くから夜遅くまでの勤務で、ハードな生活でしたが、多くの優秀な先生方にさまざまなことを教わりました。初期研修後は院に進み循環器内科を専門に、臨床と研究に没頭しました。循環器内科は 心臓カテーテル検査など、ちょうど発展していく時期の分野だったこともあり、興味を持ったのです。その後労災病院に戻り、専門の循環器だけでなく、日本内科学会総合内科専門医と日本呼吸器学会呼吸器専門医も取得しました。また、消化器や血液内科的なことも担当し、幅広く経験を積み、2005年にこちらを継承し、開業しました。

継承の際リフォームされたそうですが、こだわったことは?

1955年に開業した昔ながらのクリニックだったので、診察室に扉もなくプライバシーを守るのが難しい造りでしたので、診察室を2つから3つにし、それぞれに扉をつけました。また、病院の外来レベルの医療を提供したい気持ちがあったので、開業当初から血液測定機器や超音波検査装置など設備を整えました。これは義父の代からなのですが、薬剤師に常駐してもらって、院内処方をしています。処方箋を出して調剤薬局でお薬を受け取るとなると、移動しなければなりませんし薬局でまた別に費用が発生しますよね。そういった患者さんの負担を軽減するために継承後も院内処方を続けています。

こちらで多い主訴は何ですか?

高田輝雄院長 高田内科クリニック2

いろいろです。私は総合内科専門医を取得しているので内科全般を診ることが可能ですが、整形外科的な訴えなど幅広く来られますね。腰が痛いとか、指を切ったから診てほしいとか。できることはこちらで対応し、必要であればすぐに大きな病院へご紹介します。義父の時代から、ここではいろいろな患者さんを診てきたようです。いわゆる地域のホームドクター的な存在で、小児科や皮膚科的な診療もしてきたので、今でもそういった方たちのお子さんやお孫さんが来院されています。長い付き合いの方も多く、労災病院時代から、もう30年近く診ている患者さんもいらっしゃいます。本当にありがたいことです。私は心臓が専門なので、胸が苦しいなど、心臓に関する疾患の相談も可能です。また、呼吸器も専門ですので、咳や喘息で悩まれる方もご相談に来られます。さまざまな主訴の中に悪い病気が潜んでることがあるので、それを見落とさないことを、常に心がけています。

根本的な治療につなげるためより良い診断に注力

診療で大切にされていることは何ですか?

高田輝雄院長 高田内科クリニック3

できるだけ患者さんの本当の訴えは何かをくみ取るようにしています。症状を抑えるために薬を処方するだけでなく、症状が出ている原因は何なのか、できるだけその病気の本質を見抜くことを大切にしています。何か訴えがあるのは、やはりそれなりの理由があるからだと思いますし、その症状は何からきているのか患者さん自身に理解していただくことで、安心していただき、対策も打っていただきやすいと思います。そのために、「もとから治療する」必要があるので、開業当初から検査・問診に力を入れて、適切な診断を重要視してきました。

そういった診断力は、内科一筋で続けられたキャリアによるものなのでしょうね。

最初の診断が間違っていたら、どうしようもないですよね。極端な言い方をすれば、診断さえしっかりできていれば、治療は本に書いてあるとおり行えばいいと考えています。患者さんは、自分で「がんです」とか「胃潰瘍です」と来院するのではなく、「痛い」「苦しい」など症状を訴えて来られます。そういった訴えから、本当の病気を探し出す力が、内科では重要だと私は思います。勤務医時代に命の危険がある状態の方を多く診てきているので、これは専門的な病院へ行ったほうがいいなど、迅速な判断ができます。昔の経験が今になって役に立っているなと思います。検査機器をそろえているのも、適切な診断をするためです。白血病といったがんなどの深刻な病気の早期発見にも尽力しています。

適切な診断には、患者さんの話をしっかり聞くことも重要ですよね。

高田輝雄院長 高田内科クリニック4

そうですね。だからどうしても診察の時間が長くなってしまって、次の患者さんをお待たせすることもあり、申し訳なく思います。それでも、より良い診断には、じっくりと話を聞くことは不可欠だと思っています。今後も患者さんにより良い診療を受けていただくことを大切にしていきたいですね。当院には週に1度、日本糖尿病学会糖尿病専門医も診療しておりますので、お気軽にご相談ください。

患者一人ひとりに真剣に向き合う

スタッフさんについて教えてください。

高田輝雄院長 高田内科クリニック5

当院のスタッフは長く働いてくれているベテランが多く、患者さんへの対応も素晴らしいスタッフばかりです。患者さんの中には、不安からか、こちらの想像もしないようなことを口にされることもあります。患者さんがどういった理由で、お話をされているか理解しようと、寄り添い対応してくれるのでとてもありがたいですね。私も「患者さんに優しく接してくださいね」と日頃から伝えています。私が何も言わなくても、スタッフたちはきちんとしてくれているので、とても頼りにしています。

心に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

いろいろあるのですが、やはり研修医の時に担当した18歳の若い患者さんですね。すでに厳しい状況ではあったのですが、結局亡くなってしまいました。病気が悪かったということもあるし、自分の力不足もあったのではないかとも思っており、思い返すたびにやりきれない気持ちでいっぱいになりますが、患者さん一人ひとりに丁寧に向き合う原点になっていて、いつまでも忘れられない経験です。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

高田輝雄院長 高田内科クリニック6

できる限り長く今のように診療していけたらなと思っています。これまでいろいろな方を診てきて、人はいつどうなるかわからないということを実感しています。いつどうなるかわからないからこそ、日々しっかりと患者さんに向き合っていきたいなと考えています。内科を専門にしてきたので、広く浅くではなく、広く深い内科診療ができると自負しています。専門の心臓以外でも幅広く診ることができます。必要に応じ、より専門的な医療機関への紹介も可能ですので、ご高齢の方も、お若い方も、何か気になることあれば、お気軽にご相談ください。

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