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中橋 康治 院長の独自取材記事

眼科 中橋クリニック

(神戸市垂水区/滝の茶屋駅)

最終更新日:2019/11/25

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垂水駅から車で5分ほど、住宅街のスーパーマーケットの2階に位置する「眼科 中橋クリニック」。院長の中橋康治(なかはし・こうじ)先生は気さくで、一つ一つの質問に率直な本音を語ってくれた。特に印象的だったのが、先進医療に積極的に取り組んでいるクリニックでありながら、「診療内容を掲げてアピールすることはしたくない」という中橋院長のスタンスだ。そこには開院のきっかけともなった、患者に対する思いが隠されていた。さらに院内には、デジタル分野に強いという中橋院長ならではの工夫も盛りだくさん。そんなクリニックのこだわりのシステムや、掲げる理念、今後の展望などについて、じっくり話を聞いた。
(取材日2019年10月30日)

丁寧な説明と電子カルテの提供で患者の不安を解消

地域に長年親しまれているクリニックとお見受けしますが、いつ頃開院されたのでしょうか?

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1994年ですから、開院してから25年になりますね。神戸大学医学部を1986年に卒業、同大学大学院を1991年に修了し、同大学や兵庫県立淡路病院で勤務してきました。それから生まれ育った垂水に戻ってきて、開院することができました。垂水はほどよく都会と田舎のバランスが取れていて、住みやすいところです。当院の患者さんも地元の方が中心ですが、長く通っていただいている中高年の方だけでなく、ベッドタウンであるせいかお子さんも多く、幅広い年代の方にお越しいただいています。神戸、そして垂水が大好きなので、この地域で信頼される医師でありたいと思っています。

開院を志したきっかけは何かあったのでしょうか?

それまで勤務していたのは大規模病院で、手術経験を数多く積ませていただき、やりがいを感じていました。ただ、働いているうちに、できればもっとこうしたいという思いが湧いてきたのです。それは何かというと、患者さんの不安を解消する、ということです。患者さんの中には、自分の病気の原因や予後がどうなるのかなどの説明をしっかりと聞くことができずに、もやもやとした思いを抱えている方が少なくないように見受けられました。きちんと病状の説明を尽くして、さらに患者さんが自宅に帰ってからも診療情報を確認できるようなシステムがあれば、と考えたのです。しかし、自分一人の意思で、大規模病院のシステムを改めることは難しいので、思い描いた理想を実現するために開院を決めました。

開院し、理想どおりのシステムを導入できましたか?

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はい。開院当時から、自身の電子カルテを患者さんがインターネット上で閲覧できるシステムを取り入れています。これは私がカルテに書き込んだことと、口頭で説明したことの両方を、専門のスタッフがテキストに起こしてデータ化したものです。ご自宅でご覧いただくこともできますし、印刷して紙でもお渡ししていますので、インターネット環境のない方でもご安心いただけます。患者さんの目に見える形になっていることで、診察室で聞いたことを忘れてしまったり、後で診察履歴を調べたりするときにも役立つかと思います。ただ、この仕組みは当院だけで完結すれば良いとは思っていません。将来的に医療機関共通の規格ができたらそれに合わせようと考えています。

先進医療の手術を行うも、あくまで特色は患者への説明

手術室が広いのが印象的です。

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実は開院当時はもっと狭かったのです。今では珍しくなくなりましたが、当時から日帰りでの白内障手術を行っていて、患者さんにとっては大規模病院に入院しなくて済むということで、ご要望が多く寄せられていました。そういったクリニックで行う手術に対するニーズの高まりとともに、手術数が増えていったことで、改築して手術室にゆとりをもたせることにしたのです。ただし、患者さんにとって快適な空間であることも大切ですが、眼科手術においては、さらに衛生環境が重要な要素です。当院では空調機器にもこだわっていて、清潔な手術環境を保つように留意しています。

豊富な検査機器と先進医療への取り組みが、こちらのクリニックの特色ですね。

確かに、白内障患者さん向けの「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」に先進医療実施施設として対応していますが、「これをやっているから当院がお勧め」といったアピールをするつもりはありません。当院の特徴はむしろ、前述したような、患者さんへの丁寧な説明です。実は以前には、「患者さんに寄り添う姿勢が大切」と考えて、世間話も含め患者さんの話を聞くことに重きを置き、肝心の病状の説明がおろそかになってしまったことがありました。これでいいのかと悩んだ末に、開院当時の原点に立ち返ることに決めました。医療機関である限り、やはり第一は患者さんに医療情報を伝えること。スタッフ一同、説明を尽くすことに全力を注いでいます。

「伝える」という観点では、電子カルテ以外に心がけていることはありますか?

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患者さんをよく見て対応する、ということです。患者さんお一人お一人は、当院のスタッフにお望みになる対応も、説明の前提となる医療やデジタルの知識・経験具合も異なります。その人自身の状態を見極めて、それに合わせた対応にする必要があります。私もタッチパネルやイラスト・模型などを使ってわかりやすい説明になるよう心がけていますが、これがなかなか難しく、スタッフも苦慮しているところです。先ほど申し上げたデジタルの部分だけ強化していては、患者さんによっては冷たい、画一的だという印象にもつながりかねません。こういったアナログの対応とデジタルの両方をバランス良く兼ね備えてこそ、患者さんが信頼を寄せる医療機関になるのではないかと思います。

探究心で新しい技術を積極的に取り入れていく

ご自身のクリニックにこだわらず、他機関への紹介も行っているそうですね。

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はい、状態によって専門の病院を紹介したほうが良いと思われる場合や、患者さんがセカンドオピニオンを希望される場合には、「視神経ならこの病院」などのように、適する医療機関を紹介しています。なお、自分の出身母体、といった医療機関同士のつながりにはまったくこだわっていませんので、基本的にどの医療機関でもご案内できますし、また希望に応じて複数機関お示しすることもできます。当院は地域のクリニックとして、患者さんのどんな相談にも乗れるプライマリケアができればと考えています。まずはお気軽にご相談ください。

先生はそもそも昔から眼科の医師を志していたのですか?

いいえ、実は物理や電気工学などに興味があって、どちらかというと科学者になりたかったのです(笑)。医療の道に進んでからも、画像や数値できっちり診断のつくことが多い眼科に一番面白みを感じました。そういう研究者気質のような性格は、開院する時にも役立ち、院内のシステム、つまり電子カルテやレセプト、ウェブサイトも全部自分でつくったものです。今でも余暇を使って、バージョンアップさせて充実感に浸っています。また、仕事だけでなく、趣味でもとことん突き詰める傾向があります。例えばカレー店巡りでは、兵庫県内はほぼ網羅しましたし、味だけでなく食後の血糖値の上がりやすさにも着目しました。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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この地域では小学生低学年から近視の方が多いので、オルソケラトロジーなど近視の矯正には引き続き力を注ぐつもりです。また、ご高齢の方の白内障手術もご要望が多い状態が続いています。医療技術も進歩していますので、今後も知識・技術を更新していくつもりです。さらに、デジタル分野でも、当院で取り入れられることを注視していきます。ただし、当院で診察券のQRコード化を導入しても、まだ利用している方は少ないといった面があるため、導入して終わりではなく、患者さんが利活用できるような働きかけが必要かもしれません。これからも探究心を持って当院を進化させていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/一括払い制:11万円(両目)、定額制:月6000円(両目・初年度)、検診代金:1回1950円 

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