形成外科と眼科の医師がいるクリニックで受ける
眼瞼下垂手術
うさみクリニック
(神戸市垂水区/垂水駅)
最終更新日:2025/01/16


- 保険診療
加齢やコンタクトレンズの長期装用など、まぶたの変化によって視野が狭くなる眼瞼下垂。開きにくくなった目に力を入れて開けるようになるため、激しい頭痛や目の疲れ、肩凝りなどの周辺症状に悩まされる人は少なくない。神戸市垂水区にある「うさみクリニック」は、そんな眼瞼下垂の日帰り手術に取り組んでいるクリニック。日本形成外科学会形成外科専門医である森脇綾副院長が執刀し、眼瞼下垂によって引き起こされる目の周辺症状を日本眼科学会眼科専門医である宇佐美啓子院長がサポートする。初めての手術に不安な患者にも寄り添う2人の連携に加え、女性ならではのこまやかな視線で術後の経過もサポート。そこで今回は、形成外科の医師と眼科の医師がいるクリニックで受ける眼瞼下垂手術について、詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2023年3月2日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q眼瞼下垂とはどのようなものでしょうか?
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A
眼瞼下垂は、まぶたの開きが悪くなり黒目の一部を覆い隠してしまう病気です。最初はまぶたが重く感じたりする程度ですが、症状が進行すると視野が狭くなり、眼精疲労や頭痛、肩凝りなどが起こりやすくなります。先天性のものを除くと、主な原因は加齢による皮膚のたるみやまぶたのくぼみ、まぶたを上げる筋肉と腱膜の緩み、筋肉や神経の異常が考えられます。視界の変化よりも、眉毛の位置や目元の印象が変化したことで気がつく人も多いです。自然に治ることはありませんので、症状が進行すれば手術を検討します。放置していると日常生活に不便が生じ、さまざまな症状につながる場合があるため、気になることがあれば受診することをお勧めします。
- Q費用はやはり高額なのでしょうか?
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A
費用について心配される方は多いですが、眼瞼下垂の手術は保険適用となります。また手術時間も短く、1時間程度で終了します。局所麻酔を使った日帰り手術ですので、入院の必要もありません。今、迷っている人は一度受診し、手術についての説明を聞いてご検討ください。また、多くの方が心配されるダウンタイムですが、個人差はあるものの術後1週間程度で落ち着いてきます。術後のアイシングや色つき眼鏡の使用など、不都合を減らすためのアドバイスもしますので、気になることは何でも質問してください。
- Qこちらでの眼瞼下垂手術の特徴を教えてください。
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A
当院の最大の特徴は眼科の医師と形成外科の医師が連携していることです。眼瞼下垂の手術後は眼球にかかっていた圧が少なくなるため一時的に乱視が強くなったり、まぶたが開きやすくなったことでドライアイのような症状を感じたりする場合があります。そんな時は眼科の医師が専門的な知識をもとにしっかりと診察し、適切な治療を行います。また、目は顔の印象を左右する部分でもあります。お顔の印象が変化することが不安で手術を躊躇される場合もあるかと思いますが、年齢やお顔立ちに合わせて自然な仕上がりになるよう心がけています。視力や視野など機能的な部分に加えて、見た目の美しさ・自然さにもこだわっているのも当院の特徴です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1眼科の医師と形成外科の医師による検査・診察
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問診票をもとに、症状が気になり始めたのはいつからか、困っていることはないか、全身の健康状態などについて、医師が詳しく聞いていく。視力の低下やドライアイなど目の不快な症状が強い場合は、同時に眼科の医師による診察が行われる。
- 2まぶたの状態の検査
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目を閉じて医師がおでこを押さえた状態で、目が瞳孔部分より広く開くかを検査。眼瞼下垂症と診断され手術が適応となれば、手術について詳しい説明が行われる。「わからないこと、不安なことは何でも相談してほしい」と森脇副院長。森脇副院長は、不安に感じる人が多いであろう手術後の経過についてもこまやかに説明し、ダウンタイムを快適に過ごすための方法も、患者のライフスタイルに合わせて考え、アイデアを話しているそうだ。
- 3麻酔後、手術開始
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手術は局所麻酔で行われる日帰り手術となる。当日、食事などの大きな制限はないが、術後はハードコンタクトレンズが使用できないため、必要があれば眼鏡を準備しておこう。また、術後のアイシングが腫れを抑えるための大切なポイントとなるため、無理のないスケジュールを組み、ゆっくり過ごせるように工夫するといいそう。運転も不可となるので、家族の運転やタクシーの使用が推奨される。
- 4術後の経過観察
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手術翌日に、傷口の状態などがチェックされる。術後の痛みは鎮痛剤を用いてコントロールを図る。問題がなければ翌日から洗顔や洗髪が可能となる。また、術後はまぶたの変化から視力の変化や、目の疲れなどを感じる場合も。数日〜数週間で落ち着くことがほとんどだが、気になる場合は眼科の医師による診察を受ける。
- 51週間後に抜糸・定期的な検診
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順調な経過をたどれば1週間後に抜糸される。その後は、2〜3ヵ月ほど定期的に経過観察が行われる。術後の腫れや内出血は、1〜3週間ほどで落ち着いてくるとのこと。また、目元の印象も2~3ヵ月をかけて徐々に自然な見た目に落ち着いていくとのこと。コンタクトレンズの使用やアイメイクは指示があるまで我慢しよう。「経過観察中の気になることも相談に乗るので、困ったことがあれば積極的に相談してほしい」と森脇副院長。