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三輪 啓之 院長の独自取材記事

三輪整形外科クリニック

(神戸市垂水区/学園都市駅)

最終更新日:2023/12/27

三輪啓之院長 三輪整形外科クリニック main

神戸市営地下鉄西神線の学園都市駅から山陽バスに乗り、学園南公園前の停留所下車後徒歩約3分。ニュータウンの一角に立つクリニックモール内に、「三輪整形外科クリニック」はある。名谷から2019年に移転した同クリニックでは、三輪啓之院長が自ら手術を行い注力している手外科の疾患のほか、整形外科の一般診療、スポーツ整形に至るまで幅広い症状・疾患に対応。キッズスペースの設置や、子どもの診療にもひと工夫をするなど、子どもにも配慮されたクリニックとなっている。安心して治療が受けられるように、丁寧な説明を心がけ、「患者とのコミュニケーションを大切にすること」をモットーとする三輪院長に、専門とする手外科の診療を中心に、地域の印象や日々の診療の様子などについて聞いた。

(取材日2023年8月28日)

手外科からスポーツ整形まで、幅広い診療でサポート

2019年に移転されたと伺いました。なぜこのクリニックモールを選ばれたのでしょう?

三輪啓之院長 三輪整形外科クリニック1

自分が理想とする環境がここだったからです。当院はオープンシステムを利用して明舞中央病院で手術を行っているので、そこに近く、以前の患者さんも通いやすい場所を探していたところ、このクリニックモールに出合いました。手外科とともに、スポーツ整形にも力を入れているので、スポーツ人口が多いニュータウンはある意味私にとって理想的な環境といえます。それにクリニックモール内には内科や小児科といった他科のクリニックも入っているため、横のつながりができるんです。実際、モール内にあるクリニックからの紹介で来院される患者さんも少なくありません。患者さんにとっても、同じ場所で複数の病院が受診できるというのは便利でしょうからね。

患者層は幅広いのでしょうか?

以前は地域性もあり高齢の方が多かったのですが、ここはニュータウンで若い世帯の方が多いこともあり、30代40代の方やそのお子さんが多いです。小さい子は0歳から、もちろんご高齢の方もいらっしゃいますので患者層は幅広いですね。以前の場所からすごく遠くに離れてしまったわけではないので、名谷のときの患者さんも半分くらいは引き続き通ってくださっています。車で移動する方が多いので、ここはクリニックモールの広い駐車スペースを利用できることもあり、通いやすいようです。

診療内容についてお聞かせください。

三輪啓之院長 三輪整形外科クリニック2

整形外科は、骨・関節・筋肉・靱帯・神経など扱う分野が広いです。当院では、専門である手外科の疾患と手術を含めた治療からスポーツ整形、リウマチ、腫瘍、リハビリテーションなど整形外科領域の診療を幅広く提供しています。この地域は小学生から大人まで、クラブや部活動・スクールに入っている人や、ゴルフやマラソンなどのスポーツをしている人が多いです。隣にテニススクールがあるので、慢性的に悩んでいる足腰などの相談に来られたり、テニス肘になって来られたり。小中高校生が、授業や部活中にケガをして救急で来ることも少なくありません。肘内障などの疾患で来る乳幼児のお子さんも多いので、診察の後でちょっとしたご褒美を用意するなどして、クリニックが怖い場所にならないよう工夫をしています。

診療において大切にしていることはなんですか?

最初の問診の時に患者さんから「治るんですか?」と聞かれることが多いのですが、どこまで治したいか、どのように治したいか、しっかり聞くようにしています。注射や手術などいろいろな治療法があるので、納得して治療を受けていただけるように、時間をかけて丁寧に話を聞き、わかりやすい言葉で説明をするように心がけています。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、不安や疑問を解消して安心していただけるように努めています。また、開業当初からの「最初から最後まで責任を持つ」という想いも変わりません。当院では難しい治療でも、他院に紹介して終わりにはしたくないんです。私が関われる部分には積極的に関わりたいと思っていますし、できることは全力で取り組みたいですね。

「手外科」の専門家として、自ら手術も執刀

先生が専門的に学ばれたという手外科について教えてください。

三輪啓之院長 三輪整形外科クリニック3

スポーツ整形に興味を持ったのがきっかけで整形外科の道に進み、自分がバスケットボールをしていたこともあって、特に手の診療について関心を持っていました。臨床実習の担当助教授が手外科専門で、勉強するうちにこの分野が自分に合っていると思うようになりました。外傷ではない手外科疾患としては、指の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかり感があるばね指や、親指から薬指にかけてのしびれや痛みを感じる手根管症候群が多いです。ほかにはへバーデン結節、テニス肘、リウマチによる変形、狭窄性腱鞘炎など。こまやかな動きをする手の運動は脳と直結していて、人間の体の中でも、手は緻密で鋭敏な感覚を持っています。手の疾患から全身に影響する場合もあり、手の健康はとても大切です。

手術も先生ご自身が行っているそうですね。

手術は医師としてできる限りずっと続けていきたいと考えています。大学院で学んだ助教授から「開業したからといってメスは置くな」と教えられてきましたから。オープンシステムを利用して、近くの明舞中央病院や大久保病院で手術をしています。毎週水曜日と金曜日にここの診療後休憩の時に外来へ行き、木曜日に手術をしています。当院で診ている患者さんは私が手術をしますし、そうでない場合も提携先の病院の手術の手伝いに行くこともあります。どちらの病院もスタッフも設備も充実しているので、安心して受診していただけるかと思います。

慢性疾患や変形性膝関節症の患者さんも多いと伺いました。

三輪啓之院長 三輪整形外科クリニック4

そうですね。手に関しては、長年病院にかかっても治らない慢性疾患の患者さんが、わざわざ手外科専門の医師を探して当院に来られる場合もあります。変形性膝関節症の患者さんも「人工関節手術しかないと言われて」と悩んで来院されます。手術をしたくない患者さんや、人工物を体の中に入れたくないという患者さんは、決して珍しくありません。そういった方のためにさまざまな選択肢を用意できるようにしています。

気軽に相談できる地域のクリニックをめざして

休日はどのように過ごされているのですか?

三輪啓之院長 三輪整形外科クリニック5

このクリニックが休みの日は、救急の当番をできるだけ引き受けるようにしています。神戸市の救急安心センターの救急ダイヤルにかけてこられた方のご対応ができるように。今はそんなわけで余裕がないのですが、以前はバスケットボールをやっていました。また時間が取れるようになったらバスケットボールをやりたいですね。その代わり、毎日早朝に犬の散歩へ出かけています。犬を2匹飼い始めたので、その散歩が今はリフレッシュになっているんです。

スタッフさんについてお聞かせください。

現在は受付2人、理学療法士5人の体制です。スタッフは若い患者さんと同じぐらいの世代なので、私はその中に混ぜてもらっている状態ですね(笑)。患者さんの情報は、カルテはもちろん、スタッフから実際に話を聞くことでも共有しています。患者さんにどのスタッフがついても、同じリハビリテーションが提供できるような体制を整えているつもりです。いい人たちばかりなので、私はスタッフに頭が上がりませんね。安心してリハビリテーションを任せています。風通しが良い環境なので、患者さんからの意見をスタッフ経由で私が聞き、システムを考え直すきっかけになることもあります。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

三輪啓之院長 三輪整形外科クリニック6

リハビリテーション需要が増えてきているため、2024年中には新たなリハビリテーション室を設ける計画をしています。リハビリテーションスペースには、マイクロ波治療器のほか、リラックスした体勢でけん引が受けられるような自動間欠けん引装置も導入します。地域の健康を支えるクリニックとして、患者さんを支えていける存在になれたらと思います。インターネットの情報を見て自己判断をするのではなく、まずは専門家に診てもらうことが治療の第一歩です。予約優先ですが、予約せず直接来院されても対応できます。ハードルの低いかかりつけ医をめざしていますので、相談だけでも構いません。フレイルやロコモティブシンドローム予防の診断も行っていますので、気になることがあれば気軽にお越しいただければと思います。

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