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金井 清和 院長の独自取材記事

金井眼科医院

(神戸市長田区/板宿駅)

最終更新日:2021/10/12

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板宿駅から徒歩6分。金井清和院長が1992年に先代から引き継いで開業した「金井眼科医院」。地域に根づき、近隣の子どもから年配の患者までが訪れるクリニックだ。一般的な眼科診療やコンタクトレンズ処方をはじめ、白内障の日帰り手術、緑内障の症状に対して行うレーザー処置、加齢黄斑変性症の抗VEGF薬(抗血管新生薬)治療などにも対応。その他、逆さまつげや眼瞼内反症、麦粒腫や霰粒腫といった症状にも、迅速に対応。「地域のかかりつけ医として、大規模病院では小回りが利きにくいところを、素早く対応できるように心がけている」と語る金井院長にクリニックの特徴や診察時に大切にしていることなどを聞いた。

(取材日2019年10月10日)

豊富な手術経験や臨床経験を地域に還元

これまでのご経歴を教えてください。

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長田高校を卒業後、関西医科大学に進学しました。母親が眼科医師をしていたこともあり、自然と眼科の道に進み、網膜を専門に学びました。卒業後は大学の付属病院で勤務しながら学位を取得し、その後は神戸市立中央市民病院などで臨床経験を積む日々でした。特に中央市民病院では数多くの手術を担当し、高度な技術が求められる難症例にも対応してまいりました。その後、1992年に2代目としてこちらに移転開業しました。開業後は通常の診療以外に、県眼科医会の取り組みとしてへき地検診の活動にも関わらせていただき、また長年学校医の活動を続けています。地元なので、自分が卒業した幼稚園、小学校、中学校、高校に出向くこともありますよ。余談ですが、僕が小学生の頃は、母が学校医として健診に来ていました。また僕の子どもたちも眼科の勤務医をしております。

診療内容をお聞かせください。

近隣の方を中心に幅広い年齢層の患者さんが来られます。地域的にも年配の方が多く、白内障や緑内障、最近では加齢黄斑変性の相談が増えています。クリニックでは、一般眼科やコンタクトレンズの処方をはじめ、白内障の日帰り手術、緑内障や網膜裂孔へのレーザー処置、また加齢黄斑変性症や糖尿病黄斑浮腫などに対して抗VEGF薬(抗血管新生薬)治療も行っています。また、逆さまつげや眼瞼内反症、霰粒腫や麦粒腫などにもすぐ対処させていただきますので、違和感があればどうぞご来院ください。大きな病院にはない小回りの良さを生かしつつも、基幹病院や他科との連携を大切に、地域の眼科専門医師として、素早い対応に努めています。

検査機器も充実していますね。

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眼底を3次元の画像で解析する光干渉断層計(OCT)は7年前から導入しています。これにより、緑内障や加齢黄斑変性の早期発見や経過観察など、精密な検査が簡単に行えるようになりました。また、当院では抗VEGF薬を用いた治療も行っています。眼科は、新しい検査機器や技術などがどんどん入ってくる分野です。しかし、一時的にもてはやされても、数年後には使われなくなってしまうものもあります。新しい治療法にすぐに飛びつくのではなく、慎重に判断しながら、良いものは積極的に取り入れるようにしています。

眼科疾患は経過観察と適切な手術時期の見極めが重要

これまで印象に残っているエピソードは?

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当院は手術室を設置し、白内障の日帰り手術にも対応しています。今から10年ほど前になりますが、白内障がかなり進行した状態の年配の女性患者さんがおられました。進行具合から現在の主流である超音波を利用した手術方法では難しそうだと判断し、古い方法にはなるのですが、角膜を大きく切って水晶体を外に取り出す形式で対応しました。少し時間はかかりましたが順調にいきました。このように症例によっては以前の方法が適している場合もあり、最新のやり方が常に万能なわけではありません。白内障手術はここ数十年で大きく変化しました。僕自身、多岐にわたる症例を経験し、さまざまな手術を行ってきました。いろいろな引き出しが豊富にあることは良いことだと思います。

貴院には、お付き合いが10年以上になる患者さんも多くおられるそうですね。

例えば高齢者に多い緑内障は、ある日突然見えなくなってしまうのではなく、徐々に視野が狭くなり、視力が失われていく病気です。緑内障と診断された方には定期的に通院していただいて、目薬などで進行を遅らせながら、経過観察をしていきます。眼科疾患は緑内障のように、長期にわたって状態を確認することが重要な病気が多いので、かかりつけの眼科医院を持つことをお勧めしています。普段から経過を診させていただくことで、点眼や注射、レーザー、手術など、状態に応じた必要な処置がすぐに受けられるほか、病気の早期発見につながることも多いです。また、適切な手術時期をアドバイスできることが、患者さんにとって大きなメリットだといえます。

適切な時期に手術を受けるメリットについてお聞かせください。

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「そのうちに受けよう」と思っているうちに、日帰り手術をするのが難しい状況になってしまうケースも時にはあります。例えば、眼科疾患以外の全身疾患に罹患してしまい、全身管理を要する手術が必要になることもあります。また日帰り手術では、当日は片目に眼帯をつけての生活となり、術後1週間は経過観察で来院していただく必要があります。そばにつき添っていただける方がいれば心強いですが、一人暮らしのご高齢の方だと術後の生活の不便さや転倒リスクを考え、入院手術をお勧めする場合もあります。手術時期は患者さんやご家族の健康状態など、さまざまなことを考慮して決める必要があり、日常に何らかの不自由を感じられる場面があるなら、片目だけでも早めに手術をすることをお勧めするようにしています。

過矯正から子どもの視力を守るために眼科の視力検査を

今も昔も、子どもの近視はお母さん方の心配の種ですよね。

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度数が正しく調整されていない眼鏡やコンタクトレンズを使用しているお子さんは、結構多くおられます。学校健診で手紙をもらったら、できるだけ眼科医院で視力検査を受けてほしいです。というのも、必要な度数よりも強い「過矯正」の眼鏡をかけていると、目の中のピントを合わせる筋肉を酷使してしまい、眼精疲労が起こりやすくなります。近視が進みやすくなり、さらなる視力低下を招く恐れもあります。低学年のお子さんだと眼鏡を装用すると打撲などの際に危険なこともありますから、そういう場合は教室の前方に座らせてもらいながら、定期的に検査に来ていただき、日常生活に支障がないかなどを診させてもらいます。また中高生の方では、過矯正に気づかないまま市販のコンタクトレンズを使用し続けていることも多いです。「目が疲れやすい」「集中できない」と感じている場合は、一度眼科で確認してみてください。

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

手術後の出来栄えが美しく、患者さんから感謝される時は、やはり眼科医師としてのやりがいを感じます。あとは、進行する前の早期段階で病気を見つけることができた時ですね。飛蚊症で来られた人で、網膜裂孔といって網膜に亀裂があることを発見し、網膜にレーザーを照射して瘢痕化する処置を行うと、網膜剥離への進行を食い止めることが期待できます。中高年の飛蚊症は要注意です。このように眼科は目の中を直接見ることができ、治療結果を実感しやすい診療科です。そのことにやりがいを感じて、今に至ります。

最後に、読者へメッセージや今後の展望をお聞かせください。

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当院の患者さんでも糖尿病網膜症が進んだ状態で来られ、両目が見えなくなっている方がおられます。そうした場合は、身体障害者手帳の申請や年金制度の変更、介護保険サービスなどについて、できる限りアドバイスをしています。制度内容や手続きは複雑ですので、サポートの必要性というのは痛感しています。ただ、失明に至るケースというのはまれで、検査をして状況がわかれば治療が可能な場合がほとんどです。そのためにも50代以上の方は、一度眼科で検査を受けてほしいと思います。またご年配の親御さんから、最近まぶしい感じがする、視力が落ちた、黒いものが飛ぶなどといった訴えがあれば、早めに眼科に連れて行ってあげてください。歳だからと諦めるのではなく、一生涯見えるようにサポートさせていただきます。これからも患者さんの利益を第一に考え、日々の診療にあたっていきたいと思っています。

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