子どもたちの健全な成長を支える
小児整形外科とスポーツ整形外科
本間整形外科クリニック
(神戸市兵庫区/新開地駅)
最終更新日:2024/03/14


- 保険診療
赤ちゃんから大人まで、一人ひとりに寄り添う診療に努める「本間整形外科クリニック」は、外来診療から訪問診療まで、気になる体の痛みや外傷の治療など幅広い症状、疾患に対応するクリニック。中でも本間大介院長を中心に注力しているのが、小児の疾患とスポーツ障害、そしてそれに不可欠な外傷の処置である。「成長期の子どもの発達は人それぞれ。なのでプライマリ的な治療が必要。」と本間院長。これはスポーツ障害においても同様で、取り組む競技の特性や環境も考慮した上で寄り添った治療を心がけているという。肢体不自由児施設やリハビリテーション施設での診療経験を生かして、子どもたちの成長に温かい目を向ける本間院長。今回は同クリニックの小児整形やスポーツ整形の特色について詳しく話を聞いてみた。
(取材日2024年2月20日)
目次
子どもたちの発達段階を考慮した治療で、健やかな成長をサポート
- Q受診するお子さんで多いのはどのような症状ですか?
-
A
▲赤ちゃんから大人まで、一人ひとりに寄り添う診療に努める
赤ちゃんから幼少期にかけては先天性股関節脱臼、内反足、先天性筋性斜頸など、先天的な病気で、小児科から紹介されてくる子が多いです。その他は、遊んでいて何かにぶつかったなどの日常生活でのトラブルで受診に来られます。また、急に腕が抜けて泣いているという場合の肘内障など。肘内障は子どもによくみられる脱臼なので即座に対応します。赤ちゃんの受診においては乳幼児健診で指摘された、なぜかおむつ交換時によく泣いている。手や足の左右差がある。学童期の受診においては、側弯症の指摘を受けた、日中通して膝や股関節などの痛みを訴えているなど、お子さんは成長期による発達変化が伴いますのでよく見極め、適切な治療が必要です。
- Qどのようなときに整形外科を受診すべきでしょうか?
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A
▲外傷の治療も得意とする本間整形外科クリニック
整形外科分野は、人間が生活動作をしていく上で、あらゆる疾患に関与しています。体のどこかに「痛み」・「変形」・「腫れ」・「しびれ」を感じたならば、まずはご相談ください。また、転んだ、手を切った、どこかにぶつけた、動物にかまれたなどの外傷も対応しています。けがの具合によっては、他科とのコンタクトをとることがありますが、受診直後の状態を確認の上、トリアージして診療し、適切な処置を実施していきます。傷痕を残さないようきれいな処置をする、感染を起こさない、QOLの低下を防止することに注力して治療や処置を行っています。
- Qスポーツ障害とはどのようなものですか?
-
A
▲さまざまな年代の患者が治療するリハビリテーションルーム
スポーツ障害とは、特定の動作を繰り返すことで起きる体のオーバーユース(使いすぎ)が原因で起きる障害です。スポーツごとに起きやすい疾患があり、陸上なら鷲足炎(がそくえん)やシンスプリント、野球ならボールの投げすぎによる野球肘や野球肩、サッカーならオスグッド・シュラッター病やシーバー病などがよく見られます。また足首や脛、腰に起きる疲労骨折もスポーツ障害の一つです。よく成長期に体が痛む成長痛と同じように語られますが、成長痛というのは夜間になると下肢に痛みが出るものの日中に痛みを感じることはなく、骨や関節に異常がないことを確認できた場合のみを指します。スポーツ障害とは違うものですので注意が必要です。
- Qスポーツ障害の予防法はありますか?
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A
▲適切なトレーニングやストレッチが重要
一番大切なのは幼少期から一つのスポーツにこだわらないことだと思います。さまざまな運動を行えば全身をバランス良く使えるようになり柔軟な動きを獲得することで運動能力のアップにもつながります。一番肝心なのは、適度な休息を取り入れること。真面目であればあるほど痛みを我慢し、その結果症状を悪化させることが少なくありません。痛みがある時は負荷を落とし、回復を優先させることが大切です。さらに自分の体の癖を理解し、適切なストレッチやトレーニングを行うこと。子どもの発育の段階を見極めながら行っていきましょう。指導者や保護者が成長に寄り添い、状態に合わせて休息を促すことも大切なことだと思います。
- Qスポーツ障害にまつわる治療についてお聞かせください。
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A
▲スポーツ障害について話す本間院長
どなたも、スポーツをすることの意味を持って来院されます。それはスポーツ愛につながり、子ども達にとっては夢が、大人たちにはドラマがあります。まずは触診して関節の可動域を診ます。痛みや変形を伴う際は、画像診断を行うこともあります。骨に異常がなく負担をかけている場合は、日々の生活の注意点やストレッチの仕方を丁寧に指導します。また、患部が腫れている時は炎症を起こしているので、適切な処置を実施して安静を保ちます。創傷は、感染を起こさない、可動域を制限させない、瘢痕を残さないことに留意して慎重かつ丁寧な治療を心がけています。最高のステージで自分らしさを見せれるように、縁の下で皆さまを支えます。