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飯尾 純 院長の独自取材記事

飯尾整形外科クリニック

(神戸市灘区/六甲駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急六甲駅から徒歩6分のところにある「飯尾整形外科クリニック」。飯尾純院長の父親が1974年に同地で始めた外科クリニックを、整形外科として引き継ぎ2006年に開業した。クチコミや紹介が広がり、近隣の子どもや子育て世代の女性、腰痛や関節痛に悩む高齢者など多くの患者が来院する。特に骨粗しょう症と子どもの運動器疾患や側わん症の診療に注力している同院。豊富な知識と経験に基づいた診療を提供し、一人ひとりの患者に寄り添う全人的医療を行っている。「骨と関節の悩みは、問題点を早期に、かつ正確に診断し、賢く対応して重症化を防ぐことが何より大切」と訴える飯尾院長に話を聞いた。
(取材日2019年2月14日)

患者の気持ちや生き方を尊重できる医師に

待合室に女の子と医師の興味深い絵が飾られていますね。

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この絵は、私が患者さんと接する際に大切にしていることを思い出させてくれます。小さな女の子が、人形を大事そうに抱きあげて白髪の医師の前に差し出しています。医師はその人形の胸に聴診器を当てて聴き入り、「この女の子にどんな言葉をかけてあげよう?」と考えているように見えます。この絵に描かれているのは、どんなことでも患者の求めに応じ、真剣に取り組もうとする真面目な医師の姿だと思います。30年以上前、私がまだ学生だった頃小さな雑貨屋の壁に飾ってあったこの絵に巡り合い、深く感じるものがあったので購入しました。この医師のような気持ちを忘れずにいようと、開業以来毎日眺めています。

患者の訴えや気持ちに向き合うことを大切にされているのですね。

もう一つ、『病気を診ずして病人を診よ』という言葉も大切にしています。卒業した東京慈恵会医科大学の学祖・高木兼寛先生の診療の姿勢をあらわす言葉で「建学の精神」とされています。高木先生は若かりし頃、留学先の英国セント・トーマス病院で働いていたナイチンゲールの仕事ぶりを目の当たりにして、患者を「人」として尊重する姿に大きな感銘を受けたようです。その結果、高木兼寛先生は不安や悩みなどを持つ病人の気持ちやその人の人格を尊重する「全人的医療」が何より大事と説き、先の言葉が生まれました。私は常にこの言葉を念頭に置いて診療するように心がけています。

先生が医師をめざされたのはなぜですか?

父も祖父も曽祖父も医師で、代々医療関係者が多い家系なので、自然に医師の道を選んでいました。幼少の頃、父はまだ勤務医として働いていました。休日も患者さんのことが気になる様子で、私を連れて病院へ行き当直の看護師さんについてもらって病棟の回診をしていました。私はカーテンの隙間から父の仕事姿を覗いていて、詳しいことはわからなくても、医師は人助けのできる素晴らしい仕事だということを子ども心に感じていたのだと思います。

このクリニックもお父さまの代から続いているそうですね。

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1974年に父が外科のクリニックとして開設しましたが、私は整形外科でのキャリアを積んでいたので、整形外科として2006年から引き継ぎました。現在ではお子さまからご年配の方まで、ケガや病気などさまざまな症状の方々を診させていただいています。スポーツ外傷や障害に関する診療も行っているためか、運動をしているお子さまやそのお母さまの間で広がったクチコミ、患者さんのご家族・友人、医療関係者の紹介で来院される方が多いです。

子どもの疾患は早期に問題点を見定めて対応する

先生は子どもの運動器検診にも注力されているとか。

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運動器とは骨、関節、筋肉、靭帯、神経など「体を動かそう」と思う時に働く部分の総称です。以前から、一部の子どもの運動器に異変が起きていると言われていました。例えば、両手が前に出ずに顔から地面に転んでしまう、雑巾がけや逆立ちがうまくできない、ボールがうまく投げられない……など多様な現象が生じていることがわかり、その原因として「運動器機能不全」が潜んでいることがわかりました。大人になった時に骨折などの大けがにつながるので、早期に運動器の問題点を発見して対応できるよう、2016年から運動器検診の項目が学校検診に取り入れられています。そこで異常が見つかると専門医療機関への受診勧告があるのですが、当院では患者さんやご家族に適切な診療とアドバイスを行っておりますので、遠慮なくご相談ください。

その他、子どもの症状で気になるものはありますか?

学校検診で脊柱側わん症の疑いがあると言われて、来院される方も多いです。脊柱側わん症は背骨が曲がって成長する病気で、身長の伸びが大きい時期に特に進行します。原因はまだ解明されていませんが、背骨同士をつなぐ構造の緊張のバランスが崩れて生じるのではと考えられています。軽度の場合は経過観察のみですが、重度になると慢性的な体の痛みや内臓の発育障害が生じたり、大人になって脊髄神経の麻痺症状が出ることもあるため、早期発見・早期対応が必要です。なお、背骨どうしをつなぐ構造の緊張のアンバランスは抵抗力が強く、身長の伸びが加わるとさらに強力になるため、整体やマッサージなどで改善するものではありません。脊柱側わん症の背骨の様子は、お母さまが背中を見ればある程度確認できます。検診で指摘されたり、少しでも様子が変だなと思われたら医療機関に相談することをお勧めします。

大人の場合はどんな悩みで来院される患者さんが多いですか?

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子育て中の女性は体のトラブルが起きやすく、相談も多いです。子育ては本当に重労働ですし、妊娠後、ホルモンの関係で女性の体は大きく変化します。出産により骨盤の骨の位置が一度大きく変化して再び戻るのですが、その不具合がその後の腰痛や背中の痛みにつながっていることもあります。また、育児と仕事の両立で運動する時間が取れず、肩こりや腰痛、腱鞘炎や目の疲れ、頭痛、いらいら感などの症状も生じやすいです。本当にさまざまな悩みや不安を抱えている方が多いので、何なりとご相談いただければと思います。

女性に多い骨粗しょう症、賢く対応して人生を楽しんで

骨粗しょう症にも力を入れられていますね。

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骨粗しょう症は女性に多い病気です。女性は誰でも閉経後、エストロゲンという女性ホルモンが減ることで骨密度が急速に低下します。その結果、骨密度が十分にない方は、骨折しやすくなります。重症の方では骨折を何度も繰り返し徐々に動けなくなって寝たきりになることもありますし、また手術では弱くて脆い骨の感触に愕然としたことを記憶しています。これまでに、ダイエット経験がある方、過度のたばこやアルコール摂取をしていた方、生理不順だった方、子育て時期に授乳を長期間継続していた方などは特に注意が必要です。また骨は遺伝的な因子が大きく影響すると言われていますので、ご両親に骨折の既往歴がある方は要注意です。当院では、全身用の骨密度測定装置を用いて、腰椎と太もものつけ根の大腿骨の骨密度を同時に適切に測り、早期発見・治療することで重症化を防ぐようにしています。

骨粗しょう症は自覚症状を感じにくいといわれますが、どんなタイミングで検査を受ければよいでしょうか。

子育てが一段落した頃に体があちこち痛くなり、マッサージなどを受けても変化が見られない。そこで、ようやく整形外科を訪れるケースが多いですが、エックス線検査、骨密度測定、血液検査で骨粗しょう症だとわかることがあります。骨粗しょう症の治療も年々進んできており、適切な治療により不快な症状も改善が期待できる時代になっています。先ほどの条件に該当する方や、特にお母さまが骨折しやすかったという方は閉経後早めの骨密度測定をお勧めします。また、一度骨が折れてしまうと変形が残り後遺症に悩むことも多いので、折れる前から早期発見・対応することが先々の人生を豊かに生きることにつながるのではないでしょうか。

読者へメッセージをお願いします。

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現在、たくさんの健康に関する情報を前に混乱している方が多く見受けられます。医療もどんどん進歩していますので、常に新しい知識を取り入れつつ体の仕組みや症状の原因などを説明し、一人ひとりに適した治療とアドバイスを行っています。もっと教えてほしいと熱心に聞いてくださるのですが、待ち時間の関係で十分に時間をとれないこともあり苦心しています。医師会活動として住民の皆さまへの健康講座も開設しており、私も積極的に協力していますので、ぜひ利用していただければと思います。また当クリニックでは、初診の方もインターネットのホームページから当日の順番取り予約ができますので、ご活用ください。

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