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藤関 義人 院長の独自取材記事

藤関眼科

(四條畷市/四条畷駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR学研都市線四条畷駅から徒歩10分ほど、庶民的な街並みに溶け込む「藤関眼科」を訪ねた。藤関義人院長の父が1968年に開院した同院は、この近辺で長く診療を続ける眼科医院で、今では3世代、4世代と家族ぐるみで通院する家庭も多いそう。関西医科大学や関連病院で勤務していた院長は2006年に父から診療を引き継ぎ、頼れるスタッフたちとともに地域の患者と向き合ってきた。また、涙道疾患を専門とする院長は、現在も大学病院と連携しながら多くの患者をサポートしている。2020年初頭にはトイレなどを改装して、より安全性に配慮した快適に過ごせる院内へとリニューアル。徹底した感染症対策を行うなど、安心して受診できる環境づくりに注力する同院の歩みや、涙道疾患の診療について聞いた。

(取材日2020年6月16日)

父から息子へ、50年にわたり地域の眼科医療を支える

最初に、こちらの歴史を教えてください。

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当院を開業したのは私の父です。うちは代々医師の家系で、祖父も大阪市内で開業していたそうですが、早くに亡くなっています。父は1968年に四條畷駅の近くで開業し、患者さんが増えて手狭になって今の場所に移転しています。四條畷は、ある武将と縁のある土地なんですね。父がこちらに開業したのは、当時この近辺に眼科クリニックがあまりなかったからだろうと思いますが、祖父の診療所の待合室にその武将に関わりのある絵が飾ってあったとか、私が子どもの頃の五月飾りが武将の兜だったとか聞いていますので、運命的なご縁も感じているんですよ。父は患者さん思いの熱血漢な医師でした。体調を崩してからは私も10年ほど診療を手伝いましたが、父は患者さんにとって、最後まで頼れる存在だったと思います。

では、先生は早くから医院を継ごうと考えていたのですか。

いえいえ、それがとんでもない。医師という仕事には早くから憧れていましたが、反抗期には眼科などやるものかと思っていました。ですが、関西医科大学へ入り、宇山昌延先生の講義を聴いたのが転機でした。眼底を見ることで病気がわかるという眼科学のおもしろさ、しかし必要な知識や経験がないと病気は見えてこない「見ても見えず」という宇山先生の教えに引き込まれ、眼科の道へ進みました。特に研修医時代は朝から晩まで診療や研究に追われましたが、当時の経験が今に生きていますね。また、大学時代から涙道疾患に興味があり、専門家が少ない分野ですので各地の先生に教えを請い、関西医大で涙道診療を再開させることができました。もう少し大学で仕事がしたいという思いもありましたが、父を手伝ううちに気持ちを決め、2006年に院長を引き継いだわけです。

では、現在の診療内容をご紹介ください。

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昔ながらの地域ですから、ご高齢の患者さんは多いですね。また長く診療していて、地域のかかりつけ眼科医院という存在ですので、赤ちゃんから、おじいちゃんおばあちゃん、お孫さん、中にはひ孫さんまで、4世代で来てくださるご家庭もあります。このため、診療内容も幅広くなります。対応できるものはもちろん当院で診ますし、大がかりな手術や、他の診療科との連携が必要な場合には、関西医科大学の関連病院など適切な医療機関へ積極的に紹介させていただきます。より専門性の高い治療を受けていただき、前後のサポートは当院で行うことができます。

全身の健康にも気を配りながら行う眼科診療

先生のご専門である涙道疾患とは、どんな病気ですか。

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涙は普段は鼻へ抜けていくのですが、常に涙がたまる、あふれる、さらに目やにが止まらないという症状が起こります。涙が出る病気としては、角膜疾患、ドライアイ、アレルギー性結膜炎などが多いのですが、これらの治療で改善しなければ、目と鼻をつなぐ涙点から涙道に生理食塩水を通し、鼻の奥に流れ出てくるかどうか確かめます。出てこなければどこかが詰まっているので、提携病院で涙道造影をして、詰まった部分を確認して治療方針を決めます。涙道は骨と骨の間を通るので、小顔の女性では骨の形によって詰まりやすいことがありますし、花粉症などアレルギー疾患で鼻の粘膜が腫れると、涙道が押されて癒着することも。おばあちゃんが詰まっていると、骨格が似ている娘さんやお孫さんも詰まりやすい、という傾向もあります。

どのように治療するのでしょうか。

当院では現在涙道疾患に関する手術はやっていません。手術が必要な場合は紹介状を書いています。基本的には手術の方向性などは紹介先の病院で決めていただきますが、内視鏡を用いる手術や涙嚢鼻腔吻合術があります。術後のフォローも含めて相談であればいつでもいらしてください。

日頃の診療の際に、心がけていることはありますか。

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全身の健康や病気についても、気を配ることですね。患者さんとの会話で「手術をした」とか「調子が悪かった」というようなお話を聞いたら、カルテに記入しておいて、次回の診察で経過をお聞きしたりもします。目の症状と全身の病気は関連することもありますから。例えば結膜下出血を頻繁に繰り返す患者さん。特定健診に行けていないというので、当院で血圧を測定するとやはり高く、内科にご紹介することが年に数回あります。また、かつては多かった糖尿病性網膜症ですが、最近では治療が格段に進歩し、重症の患者さんを診る機会は大幅に減りました。ですが、糖尿病の治療を始めたら5年以内に、主治医の先生からお話がなくても、眼科で眼底を見てもらうことをお勧めしたいと思います。

いつも快適に受診できる環境を整えて

ところで、2020年には院内をリフォームされたそうですね。

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トイレが狭く気になっていたので、思い切って広げ、車いすの方や介助が必要な方も使いやすいようにしました。眼科専用の座面が上下する車いすも用意していますので、最初に待合室で乗り換えれば、車いすのまま検査や診察を受けてもらえますよ。また今回のリフォームでは、待合室のクーラーを増やし、インターネットからの診察予約システムも導入したので、かなり快適に過ごしてもらえるようになったと思います。ただ、ようやく診察を再開した時期に新型コロナウイルスの感染が拡大し、当院でも感染対策に奔走しました。待合室の長椅子には、市販のパーティションを改良した仕切りを設置し、受付や検査室には手作りのビニールカーテンをかけています。患者さんもわれわれスタッフも、安心して診療できる環境が大事ですからね。

眼科では、スタッフの役割も大きいですね。

当院のスタッフはベテランが多くて、父の代から勤務してくれているスタッフが4人もいます。患者さんと顔なじみのスタッフが、しっかりとコミュニケーションを深めてくれていますね。また、病気やお薬の説明は私からもしていますが、スタッフもしてくれていますので、患者さんは気軽に質問などもできるのではないでしょうか。若いスタッフもベテランも生き生きと仕事に取り組んでくれていて、スタッフの力が当院の強みになっていると感謝しています。

では最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

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生まれ育ったわけではありませんが、縁あって診療を続けてきたこの街が好きですね。患者さんは良い方が多いですし、子どもたちも昔の子どものように元気いっぱいです。そんな気持ちもあり、診療とともに医師会活動もさせてもらっています。かかりつけ医として、1つのご家族と2世代、3世代にわたりお付き合いしているからこそわかる病気の傾向などもありますので、これからもできるだけ診療を続け、地域の医療に貢献していきたいと思います。

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