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森 富美子 院長、森 康範 副院長の独自取材記事

山上医院

(泉南市/樽井駅)

最終更新日:2025/08/12

森富美子院長、森康範副院長 山上医院 main

南海本線・樽井駅から徒歩約6分の場所に位置する「山上医院」は、3代にわたり地域に親しまれてきた医院だ。2025年5月に前院長の娘である森富美子院長が医院を継承。そこに夫の森康範先生が副院長として加わり、現在は内科、小児科、呼吸器内科、アレルギー科、泌尿器科といった幅広い診療科で3人の医師が連携し地域住民の健康を支えている。とりわけ富美子院長が専門とする呼吸器疾患、康範副院長が専門とする泌尿器疾患に関しては、専門性の高い医療を提供。「3人の医師とスタッフが力を合わせ、これからも地域の方の健康を守っていきたい」と語る富美子院長と康範副院長に、これまでの歩みと診療への思いを聞いた。

(取材日2025年7月14日)

地域に根差し、家族に寄り添う医療を提供

この度、医院をご継承されたそうですね。

森富美子院長、森康範副院長 山上医院1

【富美子院長】当院は、祖父の代から3代続く歴史ある医院です。これまで多くの地域の皆さまに親しまれてきたこの医院を引き継ぐことに、あらためて身の引き締まる思いです。継承を機に、院内のリニューアルも行いました。これからも父と力を合わせながら、地域の皆さまの健康を末永く支えていけたらと思っています。
【康範副院長】私が加わったことで、現在は内科・小児科・呼吸器内科・アレルギー科に加え、泌尿器科も標榜し、より幅広い診療が可能になっています。これまで総合病院などで診療してきましたが、患者さん一人ひとりと向き合う時間が限られる現場に、もどかしさを感じることもありました。「もっと丁寧に話を聞く診療がしたい」「一人でも多くの不安を取り除きたい」、そんな思いから、この道を選びました。これからは、身近なかかりつけ医として、地域の皆さまに寄り添った診療を丁寧に続けていきたいと思っています。

お二人は大学の同級生だそうですね。それぞれのご経歴を教えてください。

【富美子院長】近畿大学卒業後は近畿大学附属病院(現・近畿大学病院)、りんくう総合医療センターで研修を行い、その後大学院へ進みました。大学院では喘息の重症度と遺伝子多型の関係について研究し、修了後は近畿大学附属病院や大阪狭山市の医院に勤務しました。父が心臓の病気で入院した2013年頃より山上医院でも定期的に診療を続けていましたが、2024年4月から本格的に勤務を始めました。研究や長年の臨床経験が重症化リスクの見極めや新しい治療法の導入という面で生かせればと思います。
【康範副院長】卒業後はNTT西日本大阪病院(現・大阪けいさつ病院)や市立貝塚病院など、さまざまな医療機関で経験を積みました。泌尿器科を志したきっかけは、手術だけでなく、術前から術後まで一貫して担当できるからです。中でも患者さんの診療に注力し、じっくり耳を傾けて丁寧な診療を心がけてきました。今でもその診療スタイルは変わりません。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

森富美子院長、森康範副院長 山上医院2

【富美子院長】0歳の赤ちゃんからご高齢の方では99歳の方までいらっしゃいます。風邪や喘息、ワクチン接種といった内科や小児科に限らず、膝の痛みや皮膚のかゆみなど、さまざまなご相談をいただきます。専門外であっても、まずはお話をしっかり伺って、できる範囲でお手伝いし、必要があれば専門の医療機関をご紹介するようにしています。
【康範副院長】泌尿器科には、やはりご高齢の方が多くいらっしゃいます。特に70代、80代の方で、排尿に関するお悩みや加齢に伴う症状を訴える方が多いですね。ただ、当院は内科や小児科も併設していることもあり、小さいお子さんや女性にもご来院いただいています。

それぞれの得意分野を生かし連携する、安心の診療体制

こちらの医院の強みは何でしょうか?

森富美子院長、森康範副院長 山上医院3

【康範副院長】当院の強みは、専門の異なる医師が3人在籍している点です。それぞれの視点から連携できるため、症状や年齢を問わず、幅広いご相談に対応できます。日々の診療でも、判断が難しいケースではお互いに相談し合ったり、必要に応じて検査や処置を手伝ったりと迅速な対応にも努めています。
【富美子院長】例えば外科処置が必要な患者さんが来院した際には、副院長が対応しています。また父の山上先生には、ベテランの医師ならではの経験や知見も共有してもらっています。「はしか」など昔は多かった感染症についても、山上先生の知見が入ることで適切な診断につながっています。

他にも、患者さんにとってメリットがあるそうですね。

【富美子院長】例えば、内科を受診された方の中に、尿に関する症状や血尿が見られる場合には、すぐに泌尿器科で詳しく診ることができます。これまでは専門の病院へ紹介していたようなケースでも、院内には精密な検査機器もそろっていますので、スムーズに対応できるのは大きなメリットです。
【康範副院長】当院の医療は、医師だけでなくスタッフの力にも支えられています。当院は院内処方を行っているのですが、その場でお薬の説明や使い方を丁寧にお伝えできることは、患者さんにも大きなメリットです。またスタッフが患者さんのご自宅でのお薬の残りや服薬状況を丁寧に聞き取り、医師と情報を共有することで、適切なお薬の調整も可能になります。こうしたチーム全体の連携が、患者さんにとっての安心感や信頼につながっていると感じています。

診療で特に力を入れていることは?

森富美子院長、森康範副院長 山上医院4

【富美子院長】呼吸器疾患の診療に力を入れており、特に気管支喘息では、肺機能検査や呼気ガス検査、アレルギー検査などを組み合わせ、一人ひとりに合った治療を心がけています。また、健康への影響が大きい睡眠時無呼吸症候群の治療にも取り組んでおり、早めの相談をお勧めしています。
【康範副院長】検査による原因究明に注力しています。泌尿器のトラブルは同じような症状であっても、原因はさまざまです。症状や訴えだけで判断せず、原因をきちんと見極めた上での治療を大切にしています。もちろん、検査が最小限となるよう努め、患者さんにも納得いただいた上で検査を行い、治療につなげられるよう心がけています。

患者一人ひとりの心にも寄り添う、優しい診療をめざす

患者さんと接する時、どんなことを大切にしていますか?

森富美子院長、森康範副院長 山上医院5

【富美子院長】若い頃恩師からかけられた「君の大切な家族だったら、どんな治療をする?」という言葉は、私の医療人生の大きな支えとなっています。どんな時も、自分の親や子どもであれば……その気持ちを忘れず、誠実な診療を心がけ、患者さんのお困り事をできるだけ丁寧に聞き出しています。ただ症状を聞くだけでなく、自分のことのように考える姿勢も大切にしています。また、私自身も子育て中なので、お子さんや親御さんの悩みにも寄り添い、安心して相談していただけるような診療を大切にしています。
【康範副院長】患者さんには、少しでも気持ちが軽くなって「来て良かった」と思っていただけるように心がけています。症状だけでなく、不安や悩みも含めてお話を丁寧に聞き、笑顔で帰っていただけることを大切にしています。時には、ご家族や趣味のお話で盛り上がることもあり、そんな何げない会話も診療の一部だと感じています。

お互いの良いところを教えてください。

【富美子院長】私は思い立ったらすぐに行動するタイプですが、康範副院長はとても慎重に物事を考える人です。一つ一つ丁寧に判断し、適切な方法を見極めて動く姿勢は本当に尊敬しています。だからこそ安心して任せられますし、私にはない視点で支えてくれる大切な存在です。
【康範副院長】私はどうしても返事に時間がかかってしまうことがあるのですが、富美子院長は患者さんの訴えに対して、すぐ的確な言葉を返せるところが本当にすごいなと思います。その場でしっかり応えてくれることで、患者さんも安心されている様子をよく見かけます。私も見習いたいなと感じます。

地域の方へメッセージをお願いします。

森富美子院長、森康範副院長 山上医院6

【富美子院長】咳が長く続く場合にはぜひ早めにご相談いただきたいです。特に2週間以上咳が続く場合は、ただの風邪とは違う可能性もあります。呼吸器の病気は早めに気づいて治療を始めることが大切ですので、「これくらいで……」と我慢せず、気になる症状があればお気軽にご相談くださいね。
【康範副院長】排尿に関するトラブルは、「年齢のせいだから」と我慢しがちです。例えば、トイレに行く回数が多い、尿の出が悪いなどの変化がある場合は注意が必要です。またお子さんの夜尿症治療にも力を入れています。早めに受診をすることで適切な治療やケアにもつながるので、気になることがあれば遠慮せずにお気軽にお越しください。

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