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横内 峻 院長、横内 剛 副院長の独自取材記事

横内内科

(東大阪市/瓢箪山駅)

最終更新日:2022/12/07

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瓢箪山駅から駅前の活気のある商店街を抜けて歩くこと約10分、庶民の街に溶け込む「横内内科」がある。もとは工学系のエンジニアという異色のキャリアを持つ横内峻院長が、1986年に開院。地域に暮らす人に寄り添い歩み続けてきたクリニックだ。同院を継承すべく、2022年から新たに副院長として加わったのは息子の横内剛先生。大学病院や総合病院で循環器内科や糖尿病内科に従事してきた経験を生かし、新たに糖尿病内科を設置した。取材では、横内院長と剛副院長の2人に、クリニックの特徴や患者との関わり方など、地域の医師としての信条を聞いた。

(取材日2022年9月13日)

長く地域の人々に寄り添い続けるクリニック

院長はエンジニアから医師に転身されたそうですね。

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【峻院長】実は、最初から医師になりたかったわけではなかったんです。医師になる前は工学部で電子工学を専攻し、卒業して就いた仕事が医学と工学の境界にある医療工学の研究職でした。エンジニアの自分が医師になれば、もう少し良い仕事ができるかなと思い医学部に入り直したんです。2回目の学生生活でしたが、医学部の勉強は工学部とはまったく違うため大変でしたね。始めはエンジニアの道を深める目的だったので、医師になろうとは考えていませんでした。しかし、研修などで臨床を体験し、医師もおもしろいなと感じたんです。患者さんとの、人と人との接触がおもしろかった。私が医師になった頃はまだ研修医の制度がなかったので、和歌山県立医科大学卒業後は大阪大学医学部に研修に行き、すぐに勤務医になりました。その時点で35歳と医師としては遅いデビューでした。ですが、医師になって、自分の進むべき道だったと思っています。

副院長は、なぜ医師になろうと思ったのでしょうか?

【剛副院長】地域のかかりつけ医として患者さんの診療にあたる父親の姿を小さい頃から見ていたため、小学校の時には、将来は自分も医師になりたいと思うようになっていました。ですがその想いは漠然としたもので、学生時代はあまり勉強していなかったこともあり、大学は工学部に進みました。エンジニアや大好きな音楽関係など将来の道を模索する中、祖母が亡くなったことで改めて命や医療について考えさせられ、やはり医師になりたいと医学部に入り直したんです。奈良県立医科大学を卒業後は、同大学附属病院、済生会吹田病院での勤務を経て、石切生喜病院へ。循環器内科医長や糖尿病内科医長を兼任し、2022年から父のいる「横内内科」に加わりました。

循環器内科や糖尿病内科を専門に選んだのは、どのような理由からですか?

【剛副院長】もともと内科志望でしたが、中でも循環器内科を選んだのは、治療の結果が表れやすく、非常にやりがいのある領域だと感じたからです。心臓の疾患を抱える患者さんは、糖尿病が引き金となっている方が多いのですが、糖尿病は自覚症状が乏しい病気なんです。知らず知らずのうちに病状が進行していることも多いため、より未然に防ぐことができたら……と思いました。そこで循環器内科とともに、糖尿病内科にも注力するようになったんです。

クリニックの継承に至った思いをお聞かせください。

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【剛副院長】父は小さい頃から今に至るまで、私に「医師になれ」とも「医院を継いでほしい」とも言ったことはありません。ですが、医師になり糖尿病の治療に注力する中で、高いレベルの治療を身近な地域のクリニックで提供したい、父がつくって積み重ねてきた医院で行いたいと自然と思うようになりました。広く内科疾患、循環器内科を診療しつつ、糖尿病内科を新たに加えて生活習慣病の治療に注力してきたいと思っています。

内科・循環器内科に加え、糖尿病内科を新たに設置

糖尿病内科ではどのような治療を行いますか?

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【剛副院長】糖尿病を治療するのに一番大事なことは、食事内容の見直しや適度な運動です。食事・運動療法であまり良くならない場合は薬物療法を行いますが、糖尿病の治療薬は日進月歩でどんどん進化しているため、治療の選択肢がすごく広がっています。当院では先端の治療を取り入れており、肥満の方、年配の方など、患者さんのタイプそれぞれに適したものを提案できるのが強みだと思っています。

食事メニューの指導で気をつけていることはありますか?

【剛副院長】一般的な糖尿病の食事療法と言えば、これまではカロリー制限が主流でしたが、最近では糖質摂取量に注意すれば、カロリーに関しては緩和される傾向があります。また筋力の維持のためには、タンパク質の摂取も必要です。何より、食事は毎日の楽しみ。誰もがおいしいものをおなかいっぱい食べたいですよね。当院では食事内容の改善に関して、なるべく具体的に提案するようにしています。いわゆる「健康食」ではなくても、糖質ゼロや糖質オフの食品はコンビニやスーパーなど身近な場所でも簡単に購入できるようになっていますから、うまく活用するのが手です。少し割高になってしまいますが、例えば昼食にはサラダチキンや低糖質のパン、スティック野菜などを取り入れたり、アルコールがやめられない方は糖質オフのお酒選んだりと、正しく制限しながら、おいしさや楽しみとの兼ね合いを考えながら提案しています。

院長はご自身で食事メニューを作っているそうですね。

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【峻院長】食事療法を勧める場合、自分でその料理を作って試食してみるんです。美味しかったら患者さんに勧めて反応を聞いたりしています。インスタントラーメンのスープを半分だけ使って減塩したり、ドライベジタブルを加えたりなど、ちょっとしたアレンジも試します。そして、必ず自分で味見をして患者さんに伝えます。患者さんが自主的に取り組める「きっかけ」を作ってあげることで継続していけますし、その結果、数値が良くなれば励みになりますからね。

「一視救療」を胸に日々の診療にあたる

糖尿病の予防にはどのような運動をしたらいいのでしょうか?

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【峻院長】糖尿病に有用なのは有酸素運動ですが、やはりウォーキングが一番ですね。ジムに通うのは大変だけど、ウォーキングは誰もが手軽にできますから。ただし「雨が降っていたから今日はお休み」とせず、毎日30分続けることが大切です。特に高齢者にとって筋肉量を維持することは大事。活動量が減って筋肉量が落ちると、歩行や立ち座りなどの日常生活に支障をきたしてしまいます。私も愛犬と一緒に毎日散歩しているんですよ。この辺りは花園ラグビー場が近く、夜中でも照明が灯っていてウォーキングには最適なので、患者さんにもお伝えしています。

お二人が診療の際に大事にしていることを教えてください。

【峻院長】待合室に「一視救療」という書を飾っているのですが、私の患者さんで書道家の方が書いてくれたんです。言葉の意味は「どの患者も等しく診て、等しく救う」ということ。ほかの医師もそうだと思いますが、私にとっても医師としてのポリシーのようなものを表しています。これをいただいてからは、自分の中で大事な言葉になりました。
【剛副院長】患者さんの話をしっかり聞くことと、正しい情報を伝えることです。特に糖尿病には、万病のもとであることをきちんと伝えます。それを聞くと落ち込む患者さんも多いですが、コントロールによって合併症の多くを予防、または遅延することができます。医師と患者さんが二人三脚で頑張っていきましょうとお伝えしています。

最後に、今後の展望について教えてください。

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【剛副院長】父の人柄や診療に頼ってきてくれた患者さんをこれからもずっと診ていきたいですし、今後も困ったときに頼ってくれる医院であるべく努力していきます。特に循環器疾患は、急性期疾患から慢性期疾患まであります。適切に診断して、急性期の場合は石切生喜病院に直ちにつなぎ、慢性期の場合には、食事療法や薬物療法など、近所の身近なクリニックとして、きめ細かく病院レベルの診療を提供していきます。
【峻院長】当院に通われている患者さんは、生活習慣病で慢性的なものを抱えている方が多くいらっしゃいます。私は現在は週2回診療にあたっていて、徐々に副院長に継承するまで、患者さんと一緒になって治療して、成果を求めていくことを続けたいと思っております。

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