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横田 恭之 院長の独自取材記事

横田クリニック

(東大阪市/荒本駅)

最終更新日:2025/07/07

横田恭之院長 横田クリニック main

近鉄けいはんな線荒本駅3番出口から北へ歩いて3分ほどのマンションの1階。地域で長く親しまれた開業の設備や内装、スタッフから患者までをそのまま継承し、2022年5月に新たに開業したのが内科・消化器内科の「横田クリニック」だ。院長を務めるのは、山口大学医学部卒業後、大学とその関連病院に10年以上勤め、潰瘍性大腸炎やクローン病、内視鏡検査などの主に消化器内科の分野で経験を積んだ横田恭之先生。開業から3年たち、動線がより良くなるように内装にも手を入れるなど、常に院内の快適な環境づくりにも努める。そして2024年には念願だった胃の内視鏡を導入。何か不調を感じた時に迅速に検査ができる体制を整えて、地域の人たちの健康を見守る横田院長に話を聞いた。

(取材日2025年5月26日)

信頼関係を築き、健康を幅広くサポート

開業に至った経緯を教えてください。

横田恭之院長 横田クリニック1

ここはもともと福田クリニックという当院と同じ内科・胃腸内科・放射線科のクリニックで、地域の皆さんに30年以上も愛される存在でした。私の母の実家がこの地域にあり、たまたま院長と母との雑談中に「引退したいので息子さんに医院を引き継いでもらえないだろうか」と打診をいただいたのが始まりです。当時の私は山口県内に勤めており、最初は思わぬ話に妻と2人で驚きましたが、夫婦で相談して引き受けさせていただくことになりました。1ヵ月間、福田クリニックの院長が診察されるのを後ろから見学しながら「来月からは私が担当します」と患者さんにごあいさつもさせていただきました。そうした機会をつくってくれたことに、今でも感謝しています。

山口大学医学部を卒業後、同県の大学病院などで勤務されていたそうですね。

私は奈良市で生まれ、高校まで奈良市で過ごしました。子どもの頃は胃腸が弱く、自宅の隣にあったクリニックにしょっちゅうお世話になったものです。私が医学部に進んで消化器内科医をめざしたのは、その影響があったのかもしれません。大学卒業後は大学院で博士号を取り、大学病院やその関連病院など、開業するまでずっと山口県下に勤めていました。いつかは関西に戻りたいと思っていましたから、今回のご縁はいい機会だったと思います。実際に開業して診療をやってみると、やはり大学病院とは勝手が違いますね。大学病院ではドクターの立ち位置がなんとなく高いところにあるような雰囲気がありますが、ここでは医師と患者さんは対等。医療とは、そもそもそうあるべきではないかと思います。

開業から3年がたちました。患者層に変化はありましたか?

横田恭之院長 横田クリニック2

前身のクリニックから継いだ患者さんは、今も多くの方々に通っていただいています。そういった患者さんたちのことを熟知しているスタッフなどのサポートもあり、私自身も信頼関係をより深く構築できてきたのではないかと思っています。開業間もない頃は比較的高齢の患者さんが多く、血圧や血糖、コレステロールの値が高いなど、生活習慣に起因した慢性疾患があって定期的に受診されている方が中心でした。最近では当院が駅から近いこともあり、通勤帰りに寄ってくださる働き世代の方々や、急なおなかの症状を訴えて来られる若い世代の方々が増えてきました。昨年から胃の内視鏡検査を開始しましたので、腹部の違和感を理由に来院される方も増えてきましたね。

消化器の気になる症状があればいつでも受診を

こちらでは、どのような消化器疾患の診療が可能ですか?

横田恭之院長 横田クリニック3

病院勤務時代は潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病も手がけていましたが、そのような症例をクリニックだけで継続的に診ていくことは得策ではないと考えています。必要に応じ、速やかに専門の医療機関をご紹介して早期治療に努めます。逆に身近な消化器疾患に関しては、当院でもしっかりと診断や治療が可能です。例えば逆流性食道炎の場合、胃の具合が悪い、みぞおちが痛いなどに加え、意外に見落としやすいのが喉の症状です。胃酸が喉元まで上がってきて、喉に異変を感じたり咳が出たり、そうした症状は逆流性食道炎の治療を行って改善を図ります。逆流性食道炎の原因は食の欧米化、肥満による胃の圧迫、加齢による筋力の衰えなどが挙げられます。最終的な診断には胃の内視鏡検査が必要になるケースもありますが、当院ではできるだけ迅速に検査ができるような体制を整えていますので、お気軽にご相談ください。

他にも身近な病気や症状があれば教えてください。

女性に多く、加齢につれて起きやすくなるのが便秘症ですね。便秘薬にもいろいろな種類がありますから、それを適切に使い分けることが重要です。昔ながらの刺激性の便秘薬は、腸を動かして無理やり便を押し出すようなイメージで、飲み続けると癖になって次第に作用しにくくなることも。できれば酸化マグネシウムなど、便をやわらかくする目的の非刺激性の便秘薬から試していただき、それでも出ないという場合に刺激性の薬を一時的に服用するのがベターです。最近は市販薬でも非刺激性の薬がありますが、できれば病院を受診した上で医師の処方を受けたほうが良いでしょう。

診察で心がけていることはありますか?

横田恭之院長 横田クリニック4

単純にイエス、ノーで終わるような質問ではなく、なるべく患者さんに症状を言ってもらえるように問いかけることです。おなかが痛いとおっしゃる方には、いつ頃から、どの辺りがどのように痛いのか、なるべく患者さんの言葉から聞き出すことが大切です。じっくりと患者さんの言葉に耳を傾けることを大切にしたい一方で、患者さんの数が多いこともあり、お待たせしてしまうこともあります。あまり待たせてしまっては申し訳ないですが、かといって流れ作業でもいけない。開業医は初めての経験なので、そのあたりのバランス感覚がなかなか難しいと感じています。なるべくスムーズにできるよう努めますので、今はどうかご理解いただければと思います。

胃の内視鏡検査で早期発見・早期治療をめざす

昨年から胃の内視鏡検査も始められましたね。

横田恭之院長 横田クリニック5

はい。昨年末から本格導入しました。おなかの痛みや違和感がある場合、一度診察してから検査の流れや前日や当日の食事の説明をさせていただき、内視鏡検査を行うという体制を整えています。苦手な方も多いとは思いますが、当院では咽頭反射が少ないといわれる経鼻内視鏡も導入しました。最近では鼻から入れる細いカメラの性能も格段に進歩し、わずかな病変なども見つけやすくなっています。そして当院では患者さんが来院して鼻の麻酔をした後、検査、説明までが1時間もかかりません。思ったよりも簡単だったと思ってもらえるのではないかと思います。私自身、開業前は大学病院などで内視鏡検査を毎日のように行っていました。検査中も患者さんの負担ができるだけ少ないように心がけながら進めています。

胃がん検診なども受診できますか?

今のところは、何か症状を感じた患者さんに行う保険診療内での検査となります。そのためまずは診察させていただき、症状などを丁寧にお聞きして検査が必要と判断した方には内視鏡検査をお勧めしています。ただ、胃がん検診についても今後は行っていく予定で、現在は東大阪市に申請中。今年の秋頃からはスタートできる予定です。胃がんについても発見はできるだけ早いほうが良いです。進行すると胃の一部を取り、その影響で食事があまり取れなくなる患者さんもいらっしゃいます。そうならないよう、早く見つけて早く治療をするためにも、気軽に胃の内視鏡検査のご相談にお越しください。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

横田恭之院長 横田クリニック6

開業以降、院内の動線をもっと便利にしたいと改装をしたり、電子カルテを導入して患者さんの情報をまとめやすくしたりと、さまざまな改善を行ってきました。また胃の内視鏡設備も導入したことで、地域の皆さまにもっと気軽に健康管理をしていただける環境になってきたのではないかと思っています。地域の病院との連携も取れていますので、検査後、症例によっては基幹病院への紹介もさせていただきます。体調に不安を感じたときに、まずは行ってみようと思えるクリニックでありたいと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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