山口 眞一 院長の独自取材記事
山口医院
(東大阪市/JR河内永和駅)
最終更新日:2026/06/10
河内永和駅から徒歩圏内にあり、1961年の開業から65年以上、地域の人々の健康を支え続けている「山口医院」。2代目院長の山口眞一先生は整形外科と関節リウマチを専門としながら、父である先代がそうしていたように、一般内科や生活習慣病、アレルギーなど幅広い診療を行っている。「患者の訴えを丁寧に聞き、薬物療法では費用や副作用の説明をしながら、その方の状況に合わせた治療をともに話し合って進めています」という言葉からは、患者一人ひとりに向き合う真摯な姿勢が伝わってくる。地域に根差した「かかりつけ医」的な存在でありながら、常に情報をアップデートし専門性を高めている山口院長に、同院の診療スタイルや注力している取り組みなどを聞いた。
(取材日2026年4月24日)
整形外科を中心に「地域の開業医」として幅広く診療
先生が医師をめざしたきっかけと、現在までの経緯をお聞かせいただけますか。

もともと父が医師で、1961年からこの地で開業していました。子どもの頃から何か不調があれば、よほど専門外の領域でない限り父が解決してくれました。そのような姿を見て、私も自然と医師をめざすようになっていましたね。父と同じく整形外科を専門として研鑽を積み、1998年に当院に加わり、2008年に院長を引き継ぎました。父の代から数えると65年以上、ここで診療を続けてきています。最寄駅は河内永和駅で、近鉄奈良線に加え、2019年にはJRおおさか東線も開通しました。交通の便が良いこともあって、今では東大阪でも少し離れた山手のほうからも患者さんが来てくださっています。
整形外科がご専門とはいえ、幅広く診療されていますね。
はい。当院は整形外科とリウマチ科を中心に、内科、アレルギー科を診療しています。開業医として地域に根差していた父は、整形外科を専門にしながら、患者さんの求めに応じて内科系疾患の診療も行っていました。私もその姿勢を受け継ぎ、患者さんのニーズに応えられるよう積み重ねてきた知識を生かしながら診療にあたっています。最初は腰の痛みを訴えて来られた患者さんが、「1ヵ所で診てもらえるなら」と糖尿病の治療も希望され、継続的に通っておられるケースもあります。高血圧症・脂質異常症を含む生活習慣病の他、インフルエンザなどの感染症も診ていますし、アレルギー疾患への減感作療法なども行っています。より専門的な検査や診療が必要な場合は、適宜、専門の病院にご紹介するようにしています。
患者さんと接する時に大切にしていることは何ですか?

一番は、患者さんの話をよく聞くことです。訴えはすべて拾い上げたいと思っています。診察室に入ると、思うように話せない方も中にはいらっしゃいます。ですから、「言いたかったのに言えなかった」「聞きたかったのに聞けなかった」ということがないよう、診察室ではできるだけ丁寧に話を聞き、「他に何かありませんか?」と尋ねることを意識しています。そして、なるべくその日のうちに検査や治療など何らかの対策を講じて、患者さんに少しでも安心していただけるよう努めています。
関節リウマチの診療にも専門性を発揮
先生は関節リウマチもご専門と伺いました。

近畿大学を卒業し、同大医学部整形外科学教室で臨床研修を終えた後、大学院で4年間、関節リウマチの研究に携わり博士号を取得しました。関節リウマチは全身の関節や骨に障害が出る病気ですから、父の時代からそうした患者さんも診ていました。しかし、当時は対症療法が中心で、薬で炎症を抑えてもまた悪化してしまうことが多いのが実情でした。それが、治療法の進歩によって、症状が落ち着いている「寛解」という状態をめざすことも可能になってきたのです。そこで、私が関節リウマチの研究を経て父の後を継いだのを機に、当院では改めて関節リウマチの診療に積極的に取り組むようになりました。関節リウマチは大きな病院へ行かないと対応してもらえないと思っている人も多いようですが、私は日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持っています。予約も不要なので、身近な存在としてご相談いただければと考えています。
関節リウマチの治療についても教えてください。
現在は生物学的製剤を用いた薬物療法が主流になっています。薬の進歩により手術は減少していますが、必要な場合は連携している病院に紹介します。薬は高額なものもあるため、症状の程度によっては医療費の助成が受けられる身体障害者手帳を取得してから治療を開始したり、そこまで症状が重くない場合は高額療養費制度を利用したりと、患者さんと話し合いながら治療を進めるようにしています。一度きりではなく長く続ける薬ですから、そのあたりは大事にしていますね。また、関節リウマチの薬は免疫を抑える働きがあり、副作用として帯状疱疹にかかりやすくなることも懸念点です。当院ではワクチンにも対応していますが、関節リウマチの薬を使っていると打てないワクチンもあり難しいところです。副作用への配慮は関節リウマチに限ったことではなく、薬物療法を行うときは患者さんにその点をしっかり説明し、まず少量から始めて様子を見るようにしています。
骨粗しょう症の診療にも注力しているそうですね。

当院では腰椎と大腿骨で骨密度を測ることのできる機器を導入しています。以前は手で測定する機器があったのですが、それだけではデータの変化がわかりにくく、悪くなっていないかどうかの説明しかできないものでした。腰椎と大腿骨で測定すると数値の変化が顕著に現れるので、治療の前後の変化が目に見えて実感でき、患者さんの治療に対するモチベーションも高まるように感じます。治療法には骨をつくる細胞を活性化させるための薬、骨を壊す細胞の働きを抑えるための薬があり、注射薬や飲み薬、頻度など、それぞれの状況に合わせて選択していただけます。
オンライン診療も導入し進化し続ける
最近は何か新しいトピックスはありますか?

2025年秋からオンライン診療を開始しました。検査が必要な場合は来院していただく必要がありますが、慢性疾患の経過観察や処方薬の継続などは、自宅でスマートフォンやパソコンを使って診療を受けていただくことが可能です。例えば、もし関節リウマチの患者さんが遠方にお住まいであれば、数ヵ月に1回は来院して検査を受けていただき、それ以外はオンラインで薬を処方するという方法で治療を行うことができます。さまざまな理由で来院に不自由を感じている方が、受診が遅れて症状が悪化するのを防ぐ手段として、オンライン診療は有効だと感じています。当院では男性型脱毛症(AGA)や多汗症の相談にも応じており、これらはオンラインでも初診対応しています。
ますますお忙しい日々ですね。先生ご自身の健康法は?
できるだけ歩くようにしています。車ばかり使わず、出かける時は電車を使って駅から歩く、といった具合です。あとは腕立て伏せや腹筋・背筋など、自分でできる軽い運動を毎日欠かさず行っています。学生時代は卓球をやっていて、先日久しぶりにOB戦に参加しました。仲間とゴルフに行ったり、スポーツジムに通ったりもしたいのですが、時間に余裕がないのが現状です。ただ、医院では朝早い時間の混雑を緩和するため、午前の診療開始時間を30分早め、終了時間を13時から12時にしました。午後の診療は16時〜18時半だったのを16時半〜19時に。おかげで、お昼以降は少しゆとりが生まれました。といっても学校医なども担当しているので、自分の時間はなかなか取れないのですけれどね(笑)。
では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

当院では一般的な整形外科疾患や関節リウマチを中心に、幅広い疾患に対応しています。気になることがあればお気軽にご相談ください。新しい治療法や病気についても日々勉強を続けており、勉強会にも参加して情報のアップデートに努めるなど、地域の皆さまの期待に応えられるよう常に準備してお待ちしています。重症化してからでは回復に時間がかかることもありますので、「こんなことで来てもいいのか」と迷わず、早めに来院していただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは男性型脱毛症(AGA)/4000円~

