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咳が続くなど呼吸の悩みは
呼吸器内科で詳しい検査を

酒井医院

(東大阪市/長瀬駅)

最終更新日:2025/03/21

酒井医院 咳が続くなど呼吸の悩みは 呼吸器内科で詳しい検査を 酒井医院 咳が続くなど呼吸の悩みは 呼吸器内科で詳しい検査を
  • 保険診療

咳が続いていても、「しつこい風邪だな」「空気が乾燥しているからかな」などと考え、医療機関の受診が先延ばしになっていないだろうか。一定期間咳が続く場合は、危険な病気にかかっている可能性もあるため、「安易に捉えたり、放置したりせず呼吸器内科に相談してください」と、「酒井医院」の酒井宏純院長は注意を促す。同院では、咳などの症状を訴える患者に対して、先進的な検査装置を活用した詳しい検査を行い、早期に必要な治療の開始へとつなげる。呼吸器疾患、循環器疾患の豊富な診療経験を持つ酒井院長に、身近な呼吸の悩みの裏に潜む呼吸器疾患や、呼吸器内科での検査・治療の流れなどについて詳しく解説してもらった。

(取材日2024年12月16日/更新日2025年3月17日)

さまざまな検査装置を活用して、症状の原因となっている疾患を明らかにする

Qどのような理由で呼吸器内科を受診する人が多いのですか?
A
酒井医院 呼吸器疾患、循環器疾患の豊富な診療経験を持つ酒井院長

▲呼吸器疾患、循環器疾患の豊富な診療経験を持つ酒井院長

患者さんの訴えで多いのは、咳が長く続く、息切れがする、たんがからむなどです。症状から考えられる疾患はさまざまですが、喘息や咳喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの患者さんも少なくありません。一方、ウイルスなどによる感染症も、一般的な風邪症状から気管支炎、肺炎、季節性のインフルエンザなど幅広く、新型コロナウイルス感染症流行以降は発熱のある方も他の患者さんとの接触を避けながら重点的に診ています。例えば風邪のような症状がある場合に、より詳しい検査を提供できるのが呼吸器内科の特徴です。感染症の重症化リスクが高い持病のあるご高齢の患者さんなども、精密に検査と診断を行い、必要な治療に迅速につなげます。

Qどのような症状があれば受診すべきですか?
A
酒井医院 一定期間咳が続く場合は、放置したりせず呼吸器内科に相談を

▲一定期間咳が続く場合は、放置したりせず呼吸器内科に相談を

咳のせいで眠れない、呼吸に伴って喘鳴(ぜんめい)と呼ばれるゼーゼー、ヒューヒューという音がする場合は、喘息や心不全の可能性が考えられるため早期の受診をお勧めします。喘息の場合、風邪などのウイルス性感染症がきっかけになることが少なくありません。また、日常生活の中で息切れがする、咳が長引くといった場合も受診が必要です。一般的な風邪による咳は、通常は1週間以内に改善に向かうため、2週間以上続く場合は検査を行って咳の原因の診断を受けてください。咳が長引いている場合、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の可能性が考えられます。感染症の咳は通常は長期化しませんが、百日咳などの例外もあり、結核の可能性もあります。

Qこちらではどのような検査や治療が可能ですか?
A
酒井医院 感染症の診断には多項目同時PCR検査機器を使用している

▲感染症の診断には多項目同時PCR検査機器を使用している

従来からある呼吸機能検査は、強く息を吹き込むなどしないと精密な測定値が得られないことがあります。呼吸抵抗測定装置を使うと、通常の呼吸で測定でき、患者さんの負担軽減にもつながります。また喘息で気道に炎症が起こると、呼気中の一酸化窒素が増えるため、呼気一酸化窒素(NO)測定装置で呼気の一酸化窒素濃度を測定します。一方、感染症の診断に活用しているのが、多項目同時PCR検査機器です。1回の検査で、新型コロナウイルスやインフルエンザをはじめ15種類の感染症の診断が可能です。インフルエンザについては、鼻の粘膜を採取する方法が苦手な方もいらっしゃるため、喉の写真で診断を補助するAI技術も取り入れています。

Q診断や治療はどのように進めますか?
A
酒井医院 スタッフが付き添い、検査を進めていく

▲スタッフが付き添い、検査を進めていく

当院の場合、事前にウェブ上でAI問診に答えていただきます。さらに受診時にも問診を行い、患者さんの症状に合わせて、エックス線検査や感染症の検査、院内で迅速に対応できる血液や尿の検査などを行うのが流れです。尿からは肺炎球菌の感染などのほか、内臓疾患や生活習慣病なども調べられ、薬を処方する際などの大切な情報にもなります。治療は、喘息ならステロイド剤の吸入が基本です。事前に吸入の方法などについてレクチャーも行います。COPDの場合は、喫煙習慣のある患者さんには禁煙をお願いして、基本はこちらも吸入薬による薬剤療法で対応します。喘息を合併している方も多く、その場合は、ステロイドも併用します。

Q呼吸器疾患は早期発見と継続的な治療が大事なのですね。
A
酒井医院 再発や悪化を防ぐためには継続して通院することが大切

▲再発や悪化を防ぐためには継続して通院することが大切

症状に気づいたら早めに呼吸器内科を受診して、病気を見逃さないようにしていただきたいです。治療が始まると、喘息の患者さんの場合、1ヵ月に1回を目安に受診していただきます。症状の改善が見込めると治療をやめてしまう方もいらっしゃいますが、再発、悪化を防ぐためには一定期間以上継続して通院することが大切です。COPDの患者さんの場合は、呼吸機能の低下と症状が比例するとは限らないので、症状が軽いからといって油断禁物です。栄養や筋肉の状態も症状と関わっているので、毎月の通院時には、栄養指導や呼吸器リハビリを行い、感染症の増悪を避けるため、インフルエンザや肺炎球菌、RSウイルスのワクチン接種もご案内できます。

ドクターからのメッセージ

酒井 宏純院長

咳や息切れなど、呼吸器の気になる症状やお悩みがある場合は、どうぞ気軽に受診してください。どの診療科で診る病気なのか、わからなくてもまったく問題ありません。咳などの身近な症状が、喘息やCOPDと関わっているケースは、決して少なくないのが現実です。きちんと検査して、必要ならできるだけ早期に治療を始めましょう。また、意外に思われるかもしれませんが、呼吸器疾患と循環器疾患は併存しているケースが多く見られます。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患がある方は、心血管疾患や心不全のリスクがどうしても高くなってしまうからです。高齢化に伴って、心不全の患者さんが増えている現状もあるので、注意してください。

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