門真市駅から徒歩5分。古くからの商店が並ぶ通りの一角に「坂井医院」はある。父の医院を、2代目院長として守る大井節子先生。医院を継ぐつもりはなかったが、病に倒れた父が残した患者を放っておけないと一念発起した、正義感と患者への愛情にあふれる医師だ。診療科目は老年内科が中心。父の代から長く通う患者が多いため、診察は「まるでお茶飲み友達との会話」と笑う。「亡き父と患者さんとの信頼関係に助けていただいています」と語るが、大井先生自身が患者から信頼されていることは紛れもない事実だ。「患者さんを全員見届けるまで仕事を続けたい」と考えている院長に、日々の診察のことから自身の医師としての経験、今後の展望までを熱く語ってもらった。

（取材日2018年6月4日）