三木 亮 院長の独自取材記事
三木整形外科内科
(箕面市/箕面駅)
最終更新日:2026/04/08
箕面市如意谷に位置し、緑の豊かな山のふもとにある「三木整形外科内科」。美しい外観ときちんと手入れされた草花が、クリニックを訪れる人を優しく迎え入れている。院内は明るく、1階と2階にある広々としたリハビリテーションルームが印象的だ。「前院長の思いを引き継ぎ、地域の人々の健康をこれからも守っていきたいです」と話すのは、2020年に前院長である義父から同院を引き継いだ三木亮院長。一般整形外科はもちろん、スポーツ整形やリハビリテーション、内科とさまざまな分野を診る三木院長に、クリニックを継承した経緯や注力している診療、今後の展望などについて話を聞いた。
(再取材日2026年3月18日)
クリニックとともに、前院長の想いも引き継ぐ
前院長からクリニックを引き継がれたそうですね。

はい、2020年の5月に義理の父である前院長が亡くなり、7月からクリニックを継承しました。妻と結婚した頃の私はサラリーマンだったんですよ。ある時「クリニックを継いでほしい」と、義父にお願いされたことが、医師をめざしたきっかけです。最初は突然のことで驚きましたが、もともと独立志向が強く、いずれは会社を出て起業するつもりでいましたし、スポーツが好きで整形外科という分野であれば興味を持ってできるかもしれない。そして、なにより義父の地域に対する想いや願いに共感し、医師になることを決意したんです。28歳くらいから勉強し始め、無事に長崎大学医学部に入学しました。大学卒業後は継承を見据えて、整形外科や内科の医師として複数の病院で手術や臨床経験を積んできました。
継承にあたり、プレッシャーなどはなかったですか?
確かに、当院は30年以上の歴史があるクリニックです。整形外科だけでなく生活習慣病などの内科領域も診ていますから、幅広く勉強しなくてはいけません。ですが、プレッシャーを感じる以上に、地域の人の健康を全部ひっくるめて診ていくという治療方針に魅力を感じるほうが大きかったですね。実際に整形外科の患者さんの多くが、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を抱えていて、内科の知識は欠かせないと感じています。例えば、骨粗しょう症や関節リウマチの治療では、薬の副作用として肝障害・腎障害、肺炎などの合併症を起こしやすいため注意が必要ですし、心臓疾患を抱えている人に運動リハビリテーションを行う時も、状態をしっかりと把握していなければ適切なプランを立てることはできません。患者さんの利便性はもちろんのこと、地域の健康を総合的に守っていくという義父の診療スタイルはこれからも大切にしていきたいと思います。
院長は、大阪大学大学院で研究も行っていたそうですね。

はい、運動器バイオマテリアル学講座でキネマティクスという分野の研究を行っていました。例えば、今まで医師の経験や勘に頼っていた手術を、エックス線やCT、MRIから得られた画像をもとに3D画像解析し、手術に役立てることをめざす研究などです。また、被ばく量が多くなってしまうことが問題の3次元画像撮影に対し、被ばくの少ないエックス線画像を重ねることで、安全性や費用にも配慮して画像を得るための開発も進められています。そもそもクリニック継承が目的で医師になりましたが、多くの外科手術を経験する中で、安全に多くの方の命を救うためには、研究の発展が必要不可欠だと感じました。今後も日本の医療のために今後も続けていきたいと考えているんです。
さまざまなアプローチ方法で痛みに悩む患者を救いたい
クリニックの強みを教えてください。

治療に対してさまざまなアプローチ方法を持っている点だと思います。一般的な整形外科治療としての痛み止め処方やブロック注射はもちろんですが、東洋医学的な視点も取り入れています。また、1階と2階に広いリハビリテーション室があり、電気治療などの物理療法と運動療法の両方を受けることができるのも特徴になっています。整形外科が整骨院と異なるところは、エックス線や超音波などの医療機器を使った精密な診断ができる点です。当院の開業は30年以上前ですが、この場所に移転してからは10年ほどです。その際、機器や道具は総入れ替えしていますから、医療機器や運動器具も先進のものが数多くそろっています。導入している医院が少ない、骨折治療のための超音波機器も備えており、遠方からお越しになる方もいらっしゃいます。
継承後、注力されてきたことをお聞かせください。
運動リハビリテーションの充実ですね。周辺は住宅地で、高齢化は顕著です。運動することで、地域全体の健康寿命の底上げを図りたいと、継承当時1人だった理学療法士を4人まで増やしました。当院の運動リハビリテーションはニーズが高く、もっと通いたいという要望も多いので、今後はさらに理学療法士を増員していければと考えています。また、高齢化が進むことで治療内容が複雑化することが考えられますから、病診連携の強化を進めています。幸い、周辺は私が所属する大阪大学の関連病院が多いので、顔見知りの先生方もたくさんいます。いざ入院が必要となった時には、お手紙だけでなく、直接お電話やメールでやりとりして引き継ぎを行うこともあります。また、病気やケガが回復につながった際には、スムーズに当院での通院に戻ってもらえるような体制も整えています。
感染症対策などにも力を入れてこられたそうですね。

クリニックに来ることを躊躇して、病態が悪化するようなことがあってはいけません。安心して来ていただけるよう、感染症対策は徹底しています。スタッフの検温や院内の定期的な消毒はもちろん、医療用空気清浄機をさまざまな場所に設置しています。また、キャッシュレス決済も導入しました。ご高齢の方も最近はデジタル化に柔軟ですし、慣れていただければ、非接触といった面で感染症対策にもなります。他に、AEDを設置し、スタッフも講習を受けています。診療だけでなく、環境面や接遇面でもブラッシュアップを心がけています。
医学的なエビデンスを重視したリハビリテーションを
注力されているリハビリテーションについて、詳しくお聞かせください。

運動リハビリテーションは、物理療法と比較して有用性が高いとされています。そうした医学的なエビデンスを踏まえて、患者さんのお悩みに対して、さまざまなアプローチで治療にあたっています。運動療法を担当する理学療法士は現在、4人在籍しています。急性期病院や回復期病院での勤務、介護保健事業所でのリハビリテーション、スポーツトレーナー活動など、さまざまな知識・経験を持つスタッフがそろっているため、さまざまなお悩みにも対応できると思います。また、東洋医学の専門知識を生かした治療も行っています。患者さんの主訴に対して原因を検討し、運動療法の効果を検証しながら、東洋医学の考え方を踏まえた柔軟な治療を提供できる点も、当院の特徴だと思います。
今後の展望はありますか?
ありがたいことに、院長就任後、患者さんの来院数は増えています。近隣の高齢者の方が多いですが、駐車場もあり便利なので介護施設などからいらっしゃる方もいます。私自身が、理事会の関連で休日に介護施設の往診にも出向いているため、そうした関係先からの紹介もありますね。当院は、院長である私が内科と整形外科をどちらも診察しているため、さまざまなお悩みをまとめてご相談いただけます。生活習慣病と整形外科の疾患は関連する点も多いため、患者さんの健康を総合的にサポートできます。理学療法士は今後も増員を考えており、ニーズの高いリハビリテーションのさらなる充実を考えています。引き続き、私自身がしっかりと一人ひとりの患者さんを丁寧に診ていきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院は、さまざまな知識・経験を持つスタッフがそれぞれの専門知識を生かし、患者さんのケアにあたります。そのため、「いろいろな病院やケアを試したけれど、痛みや不調が改善しなかった」といった患者さんもお越しになります。医師である私とスタッフは、カンファレンスで患者さんの状態をフィードバックし合いながら、きめ細かに治療方法を考案します。痛みやつらさを諦めている方も、ぜひ一度ご相談にお越しください。

