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唐井 一郎 院長の独自取材記事

カライ眼科医院

(八尾市/河内山本駅)

最終更新日:2019/08/28

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近鉄大阪線河内山本駅で上本町方面へ向かう側のホーム中ほどに立つと、ブルーと白の2色使いが爽やかな「カライ眼科医院」の広告看板が目に入ってくる。開業から31年、患者の通いやすさを優先し土・日曜に加え祝日も診療。駅からは徒歩2分で専用駐車場の備えもある。白内障の手術を月2回大学病院等から医師を迎えて行うため、幅広い症例でも対応できることが多いと話す唐井一郎院長。患者の立場に立った丁寧な診療に、地域から寄せられる信頼は厚い。ほぼ半世紀を医療に捧げてきた唐井院長に、診療への想いから懐かしい話までたっぷり語ってもらった。
(取材日2018年5月8日)

距離より信頼、遠方からもはるばる患者が訪れる

今年で医師生活47年になられるのですね。

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その間に医療分野も飛躍的な進化・躍進を遂げましたので、検査機器から治療法に至るまで昔とはまったく変わりましたよ。かつては処置の施しようがなかった症例でも、治療が可能な時代になりました。加齢黄斑変性症も以前は薬がなかったのですが、今は開発され、薬で抑えられるようになってきています。それでも発見が遅れると改善が難しい疾患もありますから、さしたる症状を感じなくても40歳くらいからは検査を受けてほしいですね。特に緑内障は自覚症状があってからでは遅いですから。ただ、精度の高い先端の機器の中には、診断に注意を要するものもあります。例えば検査機器が敏感に捉えた微小な異常を、緑内障的な反応と示してしまう場合などです。ですので、先進機器の性能と、長年培ってきた経験をもとに地域の患者さんを診るように心がけております。

先進機器の開発以前・目で見るしかない時代からの研鑽あればこそですね。

新たな知識を取り入れて常に勉強するのは医師として当たり前のことだと思いますので、その上での見逃しのない的確な診断力が養われているかが肝心だと思うのです。ですから私が理念としてきたのは「適切な診断」「過剰診療しない」「患者に負担をかけない」、この3つです。そして患者さんとの信頼関係を築いていくことを大切に、丁寧に説明することはもちろんですが、じっくり話を聞くことも心がけてきました。地元の方がほとんどなので世間話をされる方も多く、混んでいる時には待っている患者さんに申し訳ないなあと思いながらも、話を切り上げるのは忍びないので、ちゃんと最後まで聞いています(笑)。

印象深い患者さんはいらっしゃいますか?

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遠方からおみえになる患者さんです。大阪の大学に通っていた頃に通院されていた患者さんで、卒業後は地元の島根県米子市に帰って結婚されたのですが、ある時、近視だとご両親を連れて来られました。診療するとお父さんは緑内障だとわかりましたので、米子市の病院を紹介しますと伝えたところ、当院でかかりたいと希望されたのです。そこで薬を出し経過を見ながら治療を続けていくことにしました。地元から当院までの間には何百軒も眼科があると思うのですが、こうしてかかりつけ医に選んでいただけるのは、やっぱりうれしいですね。また、三重県から来られる方もおります。初めて来られた時は30代でしたが、この方も診ると緑内障で、治療のために地元のクリニックを紹介しましたが、コンタクトレンズの処方のために当院に通ってくださいました。もう10年になりますね。

患者の目の健康を第一に考える

白内障の手術も行っておられますね。

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大学病院などから先生方に来ていただいて行っています。それも網膜剥離や角膜疾患、緑内障など、各分野のスペシャリストの先生方が執刀してくださっています。ですから普通の開業医院ではなかなか診ることがない難しい症例の患者さんも、各先生方が手術のために来られた時に診療していただけるので、本当にありがたいですよ。恵まれているなあといつも思いますので、より患者さんに還元できればと、術後において、希望した視力が出ない場合において眼内レンズの入れ替えが必要と判断した場合は、当院負担で手術を行っています。入れ替え手術の場合は、2回目となって保険が請求できないですからね。赤字も覚悟といいますか、なんというか、私はそのあたりはあんまり賢くないんですよ(笑)。

いいえ、先生のお人柄がそのまま伝わってきます。

最初の手術前に遠近どちらに焦点を合わせるか、どれくらいの視力がいいかなど希望を聞いていても、実際手術してみないとわからないケースがあるものなのです。そのため、手術をしてみてから、このくらいの見え方が良かった、などとなり、必要に応じてレンズの入れ替え手術を行っていくことがあります。当院には大学から専門の先生方が来てくださり、入れ替え手術によりピタッと度数を合わせてくださいます。この治療行為というのは医師にしかできません。それだけに、患者さんへはできる限りの治療をしてあげたいと思うのです。その上で患者さんに喜んでもらえて、不便なく快適に日常生活を送ってもらえれば、医師としてこんなにうれしいことはないですから。目の健康を第一に考える。そして患者さんの立場に立った丁寧な診療が私のモットーなのです。

そのお気持ちが患者さんにも伝わり、大勢の方が毎日来られているわけですね。

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はい、多くの方がご来院いただけるのはうれしいことだと思います。その中でもコンタクトレンズの処方に関する方が今は多いですね。私は高校生の時に引っ越して来て以来ここが地元です。最初は駅のテナントビル内に開業し、数年後、患者さんが増えてスペースが手狭になったことで今の場所に転院しました。患者さんが多いということは、目の疾患を抱える方がそれだけ多いということでもありますから、お勤めの方も通いやすいように土・日・祝日も診療してきました。地元に医療貢献できるのは本当に幸せなことだと感じています。

患者が喜んでくれることが、かかりつけ医としての喜び

医師をめざされたのはいつ頃ですか?

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大学受験の準備を始める頃です。通っていた高校は、同級生550人中100人ほどの人が東京大学・京都大学・大阪大学へ進むような進学校でした。私は上から80番台ぐらいの成績だったので、その中になんとか入れるのではないでしょうか。実は高校1年生の時にクラシック音楽に興味を持ち始め、音楽家になりたいという気持ちも芽生えていたのですが、プロとしてやっていける才能があるとは思えず……。そんな中、少しばかり勉強をおろそかにしていたことを思い出し、これでは駄目と一念発起し、医学部に入ると決めてからは一生懸命勉強をしました。幸い、義理の兄が懇切丁寧に指導をしてくださったおかげで見事、現役合格することができました。クラシック音楽はその後も続けて、学生時代は大学のオーケストラ部で、医師になってからは大阪府医師会のオーケストラでフルートを演奏していました。

日頃はどのようにリフレッシュされていますか?

やっぱりクラシック音楽が好きで、ひたすら聴いています。あとは、山登りというかハイキングといった感じで、この近くの生駒山や信貴山によく登っていますよ。また、これまで休診日は水曜だけだったので普段は行けない分、お正月休みに沖縄や北海道へ家族と旅行するのも楽しみでした。実は私の人生で特に良かったことは、医学部に現役で合格できたことと、妻と出会えて結婚できたことなのです。当時はほとんどがお見合いですから、私たちもそうでした。結婚して、家の中のことだけでなく当院でも、薬剤師としてずっと支えてきてくれました。今は3人の娘みんなに子どもが生まれて、孫が6人います。家のそばに住んでいてほぼ毎日連れて来ますから、妻は孫の面倒を見るのに大変ですが、やっぱりうれしいんですよね。つくづく幸せだなあと感じています。

今後の展望を聞かせてください。

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終活といいますか自分の体力も考えて、これまで夕方からも診療していた火曜と日曜を午前中だけに変更しましたが、これからも地域の皆さまに尽くしていきたい、その気持ちは変わりません。それが医師としての私の務めだとずっと思ってきました。こんなに人から感謝される仕事はないんじゃないかとよく思わされます。患者さんが喜んでくれる、そのために誠心誠意治療にかかることは医師としての私の喜びです。また、各分野のスペシャリストである先生方にも来てもらえて感謝することばかりですから、成せる限りのことを精いっぱいしていきたいと思っているのです。

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