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前田 秀典 院長の独自取材記事

まえだ耳鼻いんこう科

(八尾市/河内山本駅)

最終更新日:2019/10/01

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近鉄大阪線の河内山本駅から北へ歩いてすぐ、クリニックビルの2階に「まえだ耳鼻いんこう科」が見える。地域で長く親しまれてきた「あまの耳鼻咽喉科」を引き継ぎ、2019年6月に開院。院長の前田秀典先生は、近畿各地の総合病院や耳鼻咽喉科クリニックで幅広い診療経験を積み、縁あって継承を決意。「地域の皆さんとの信頼関係を大事に育てて、気持ち良く通院してもらえるようにしたいですね」と穏やかで誠実な口調で語る。患者数が多い高齢者の難聴に対しては専門の外来時間を新たに設け、得意とする耳のかゆみの相談にも力を入れたいとのこと。自身も父親であり、子どもにも気持ち良く通ってもらいたいと語る前田院長に、これまでの仕事や、思い描いている取り組みについて聞いた。
(取材日2019年8月8日)

地域に親しまれた耳鼻咽喉科医院を引き継ぎ開院

以前にあった耳鼻咽喉科を引き継いでのご開院とお聞きしました。

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この場所で診療されていた「あまの耳鼻咽喉科」の天野先生は、長い間地域の耳鼻科診療に尽くされてきました。その天野先生が後任者を探していると、以前の勤務先の上司から紹介があり、まずはお話をお聞きしようと軽い気持ちでお会いしたんですね。ところが、良いご縁だったのでしょう、思いがけずとんとん拍子に話が進んで、2019年の6月には継承で開院させていただくことができました。継承前には同院で診察させていただく機会もあり、天野先生は患者さんに私のことをご紹介くださっていたので、とてもスムーズに診療を引き継げたと思います。

どのような患者さんが受診されていますか。

この近辺は、古くから長くお住まいの方が多い地域です。患者さんは近所から通われるご高齢の方が比較的多く、年齢的な事情から、難聴に長年悩まれていることが多いですね。一方で、河内山本駅からすぐの便利な場所でもありますので、会社や学校帰りの方にも寄ってもらいやすいよう、診察時間は19時までにしました。再診以降であれば、インターネットで予約を取ることもできます。どの年齢層の方にも快適に過ごしてもらいたかったこと、また同じビル内に小児科のクリニックがあるので、子どもの患者さんもいらっしゃるだろうと思い、待合室は明るくソフトな内装にリニューアルしました。照明にこだわり、キッズスペースも一新して、おもちゃや絵本を新しくしています。クリニックのマークをかわいいウサギにしたのも、お子さんに親しみやすさを感じてほしかったからです。

先生が、診療で大事にされていることを教えてください。

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一つの病気や症状に対しては、一般的にいくつかの治療方法が考えられます。また、使うお薬も複数の中から選べることもあります。そこで当クリニックでは、患者さんを診た上で、私がお勧めできるすべての治療法・治療薬をお示しし、その中から患者さんの生活や要望に合った治療法を相談で決めていくようにしています。同じ症状であってもAさんとBさんでは最適な治療法は違う、いわばオーダーメイドの治療ですね。ご高齢の患者さんが多く、それぞれの患者さんの事情をしっかりと知りたいので、診察では患者さんのお話をよく聞き、私やスタッフは大きな声でゆっくりとお話しするように心がけています。

耳・鼻・喉の困りごとに寄り添う診療

相談が多いという難聴は、どのように診療するのでしょうか。

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これまでの経過や困っていることをお聞きし、聴力検査を行って、場合によっては補聴器をお勧めします。ただ、検査結果から難聴が認められても、補聴器を使うかどうかの判断は一律ではなく、あくまでも患者さんの症状を総合的に診ながら相談するようにしています。また、補聴器を使うことになれば、新たに始めた補聴器の外来を利用してもらえます。ご高齢の方では、「補聴器の販売店まで行くのが難しく家族に頼んでまで買いに行くことができない」などという理由で、補聴器の購入が難しいことがあるんですね。補聴器の販売業者さんにクリニックへ来てもらいますので患者さんは通い慣れた場所でさまざまな種類の補聴器を試せますし、必要に応じて私から患者さんへアドバイスをさせていただくこともできます。患者さんからはご好評をいただいていますので、より充実させていきたいと思います。

他に、先生が力を入れていることがあれば教えてください。

勤務医の時代には、さまざまな病院で幅広い耳鼻科疾患の治療にあたってきました。耳でいうと、難聴の次に多い症状が「耳のかゆみ」なんですね。些細な症状だと思われるかもしれませんが、耳のかゆみで悩んでいる方は、実は非常に多いんです。基本的にはアレルギー体質の方が多く、かゆみのせいでしょっちゅう耳を触っています。触るとまたかゆくなる、この悪循環で、そのうちに傷がついて痛くなったりじゅくじゅくしたりして、そこで初めて受診されることも多いのです。「耳を触らないで」と言うのは簡単ですが、ご本人には難しい。ですが、これまでの経験から私なりに工夫してきた方法で、耳のかゆみをかなりコントロールできると感じています。耳のかゆみは年齢を問わず起こりますし、とてもつらいものですので、「こんなことで」と思わずにぜひ相談してほしいですね。

子どもで気になる耳鼻科疾患はありますか。

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小さなお子さんでは、よく鼻水が出るものです。そのたびに受診して治療を受けるお子さんもいますが、一方で「子どもはよく鼻水を出すものだから」と、受診はせずに様子を見るご家庭もあります。しかし、子ども自身がそれに慣れてしまい、大人に言わないまま鼻水が出ている状態が続くと、知らず知らずのうちに滲出性中耳炎などの中耳炎になってしまうこともあります。ですから、子どもの鼻の調子が悪いと感じたら、様子をよく見て、一度は耳鼻咽喉科を受診してほしいですね。私の経験では、3~5歳ぐらいのお子さんはあまり自分のことを言わないので、受診した時には「もっと早く来てくれれば」となりがちです。不思議と6歳ぐらいになると、鼻水が出ている、聞こえにくい、と教えてくれることが多いようです。

「人の役に立つ」クリニックでありたい

ところで、先生はなぜ医師になられたのですか。

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実は、高校卒業後は大学の医学部ではない学部に進学し、勉強していました。しかし、就職を意識するようになると、もう少し頑張って、世の中の役に立つ仕事をしたいと思うようになりました。「役に立つ」ということを突き詰めるとやはり医療系の仕事が見えてきたので、迷ったのですが大学を辞めて予備校に通わせてもらい、医学部に再入学しました。周囲には5歳年下のフレッシュな学生が多かったのですが、医学部は面白いところで私と同年代の学生もいて、さまざまな友人と交流する充実した4年間を過ごせました。その後も、研修先の医師や先輩との出会いから耳鼻咽喉科を専門に選び、勤務先で担当した患者さんからオールマイティーな診療技術を学ばせていただきました。特にNTT西日本大阪病院(現・第二大阪警察病院)で頭頸部がんの治療に携わった経験は、今の診療でも重大な疾患を見逃さないという姿勢に結びついていますね。

開業直後でお忙しいと思いますが、気分転換に楽しまれることはありますか。

昔から体を動かすことが好きで、勤務医だった頃にはフルマラソンにも挑戦していました。今は忙しいのでなかなか難しいですが、5kmほど走ることはありますね。また、家に帰ると3人の息子たちが迎えてくれるのは、やはり元気の源になります。

最後に、これからクリニックで提供していきたい医療について、お聞かせください。

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これまでは自分以外にも医師がいる環境で勤務していましたので、治療も運営も相談しながら進めることができました。今は一人ですので、責任の重さを感じますが、患者さんお一人お一人のことを一層深く考えるようになり、やりがいを感じています。今後さらに地域の皆さんとの信頼関係を育てていけるように、患者さんと丁寧に向き合い、わかりやすい説明を心がけて診療したいですね。地域の患者さまに気持ち良く気軽に来ていただけるようなクリニックにしていきたいと思っています。

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