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澤 雄大 院長の独自取材記事

澤眼科医院

(茨木市/総持寺駅)

最終更新日:2023/06/07

澤雄大院長 澤眼科医院 main

阪急京都本線・総持寺駅徒歩2分にある「澤眼科医院」。1979年開業の医院を先代院長・澤孝一先生から継承した2代目の澤雄大(さわ・ゆうた)院長が、眼科疾患全般から白内障など各種日帰り手術、オルソケラトロジーによる近視矯正など先進的な医療まで幅広い診療を行っている。2020年8月の移転リニューアル後は、新しい手術室や医療・検査機器を装備し、より専門的かつ精密な眼科医療の提供に努めている。明るく心地良い会話と飾らない自然体の人柄が印象的な澤院長に、同院の設備や、各種日帰り手術をはじめとする注力する診療、診療を支えるスタッフのこと、定期通院の重要性について幅広く話を聞いた。

(取材日2023年2月10日)

白内障や硝子体、眼瞼下垂など日帰り手術に力を注ぐ

清潔感あふれる広々とした院内がすてきですね。

澤雄大院長 澤眼科医院1

先代である父が1979年に開業した眼科医院を継承し、2020年8月に旧医院からほど近い場所に移転リニューアル開院しました。以前から白内障や硝子体、まぶたなど各種日帰り手術を行っていましたが、検査・手術の拡充など今後の展開を見据えて、「やりたいことができる」を重視した施設です。現在は、新しい硝子体手術機器や角膜形状解析を精密に行える前眼部OCT、OCTアンギオグラフィー(光干渉断層血管撮影)、眼底が透見不能の場合でも眼内観察を可能とする超音波Bモード、手術時の出血を抑えるためのラジオ波メスなどさまざまな検査機器を導入しています。また瞳孔を開くことなく眼底を広範囲・立体的に診るための共焦点走査型ダイオードレーザ検眼鏡(超広角眼底写真機)など、仕事や家事など諸事情により散瞳薬使用が難しい場合でも可能な限り精密な検査を提供できる機材をそろえ、お忙しい方も受診しやすい設備を整えています。

力を入れているという白内障など日帰り手術について教えてください。

大学病院勤務時代の経験を生かし、地域の皆さんの目の健康を守りたいとの思いから、2016年より日帰り手術をスタートしました。現在は白内障手術や網膜前膜・黄斑円孔・硝子体出血などに対する硝子体手術のほか、外来での糖尿病網膜症などのレーザー治療、まぶたのできもの、逆さまつげなどの手術にも対応しています。白内障手術は、ご自身が「見えにくくなった」と感じたときに受けるというかたちで問題ないと考えます。しかし白内障が進行すると、体質によって発症から数時間ほどで後遺症が残る危険のある急性緑内障が起こる方もいらっしゃいます。白内障手術はこうした合併症リスクを下げるために必要なケースもあるため、医師の診断や見解をしっかりと聞いて検討いただきたいですね。

眼瞼下垂の日帰り手術についてはいかがですか?

澤雄大院長 澤眼科医院2

眼瞼下垂は加齢などが原因でまぶたが下がる病気で、視野が狭まって見えにくくなったり、眼精疲労や頭痛を引き起こしたりします。皮膚がたるんでいるケースやまぶたの筋肉の力が低下している場合など眼瞼下垂の種類によって手術方法は異なりますが、視野障害が出ている場合は保険適用となります。このほか当院では、逆まつげやものもらい、目の周辺にできたイボなどを除去するための日帰り手術も可能です。

眼瞼けいれん、特殊なレンズを使った近視矯正にも対応

眼瞼けいれんや顔面けいれんの治療も行っているとお聞きしました。

澤雄大院長 澤眼科医院3

眼瞼けいれんや片側顔面けいれんによって、目が開けられなかったり、顔面がピクピクと引きつったりする症状に対し、筋肉の緊張をやわらげる作用のあるボツリヌストキシン製剤を注射し、症状の緩和を図っています。これまで、ボツリヌストキシン製剤の注射療法を希望される患者さんはそこまで多くなかったのですが、最近は少しずつですが増えてきていると感じますね。

オルソケラトロジーにも対応しているそうですね。

オルソケラトロジーは、就寝時のみ特殊なコンタクトレンズを装着することで、視力矯正を目的とする治療法です。日中は裸眼で過ごせるのがメリットで、スポーツ中に眼鏡やコンタクトレンズなどを着けなくていいことなどが挙げられます。ただ、目にハードコンタクトレンズを入れるため、子どもに対しては慎重処方が条件とされ、当院でも安全面を第一に考えていますが、保護者の管理下で使用していただくのであれば、小学校低学年からでもスタートできます。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

澤雄大院長 澤眼科医院4

患者さんのタイプを見極めながら、理解度に合わせた丁寧な説明を心がけています。例えば「白内障だから手術を」ではなく、白内障という病気と見え方への関わり方、なぜ手術が必要なのか、術後はどのような見え方になるのか。そして病気が進行すればどうなるか、検査や治療を先送りにしてどうなるかなどを、できるだけご本人の写真や模型、例え話を用いながら説明します。ただ、中には検査や治療を強く推奨しても、前向きにお考えいただけない患者さんもいらっしゃいます。その場合は最低限必要な事柄を説明した上で、その患者さんが「実行できそうなこと」を提案します。あと、当院は近視・ものもらい・結膜炎・斜視などで受診される小児の患者さんも多いのですが、小さなお子さんは目や顔に触られるのを嫌がります。泣いてしまったら診察が進みませんから、できるだけ自然に接し、診察を無理強いしないよう心がけています。

無理なく通える、疾患に合った定期通院を推奨

先生が信頼を寄せるスタッフさんがそろっているそうですね。

澤雄大院長 澤眼科医院5

診察は医師が行いますが、待合から検査、診療、会計まで、院内滞在時間のほとんどを接するのがスタッフです。眼科通院の9割は「検査」というのが私の考え。私1人でできることは限られており、スタッフのみんながいてくれるからこそ医院が成り立っていると感謝しています。患者さんからいただいたご意見に対しても「このようにしたらどうか」など自発的に提案し、医院を良くしようとしてくれているのも頼もしいですね。また当院には視能訓練士が3人おり、満足のいく眼鏡合わせや斜視検査などが行えるのも強みです。

定期通院の重要性について、先生のお考えをお聞かせください。

定期的に通院して検査をするのは「変化を捉える」ためです。例えば緑内障であれば眼圧の数値が非常に重要になってくるのですが、3ヵ月に1回、年4回計測したところで365日の眼圧の上がり下がりはわからないため、最低でも月1回・年12回の検査・通院が必要です。また、加齢黄斑変性の硝子体注射は薬剤によって決まっている期間を守って治療を受けなければなりません。一方、白内障は、先ほど申し上げた白内障の進行によって起こりやすいとされている急性緑内障発作の兆候さえ見られなければ、一般的に緩やかに進行する病気なので頻繁な通院は必要ないでしょう。疾患に応じ必要な検査・治療がある場合は「絶対」に、そうでない場合の通院頻度は、患者さんの意向を尊重したいというのが私の考えです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

澤雄大院長 澤眼科医院6

病気には症状が出るもの・出ないものがあり、「診てみないとわからない」ものがたくさんあります。もちろん私自身も、自分の目の中のことはわかりません。緑内障は40歳を過ぎたら20人に1人、70歳以降は10人に1人といわれ、年を経るごとに患者さんが増えていきます。そのため40代の方は2~3年に1回、50代の方は2年に1回、60代以降は1年に1回、眼科を受診して検査を受けていただきたいですね。また急な症状が出たときは、様子見などせず必ず眼科にかかりましょう。万が一、がんなど当院で対応していない病気の場合は、すぐに大きな病院に紹介させていただきます。今後も自らのスキルアップによって当院でできることを増やしていき、地域の皆さまの目の健康を守れるよう、日々精進していきたいと考えていますので、目のことはもちろん、目の周りのお困り事は何でもお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー:適応検査&トライアル装用(約90分) 5500円/お試し装用(2週間まで) 片眼2万2000円、両眼4万4000円/初年度治療費 片眼7万7000円~、両眼13万2000円~/定期検査(2年目以降)2万2000円/年

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