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大隈 正純 院長の独自取材記事

おおくま医院

(高槻市/高槻駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR京都線高槻駅から山手に歩いて約10分、閑静な住宅街のバス道路沿いにある「おおくま医院」は、50年以上の歴史を持つ、地域に根付いた医院だ。外科・内科に加え、小児科からリハビリテーション科とすべての年齢層が診療対象という、個人医院としては科目が多いことに加え、大隈正純院長の救命救急センター勤務経験もあり、「ここはなんでも診てくれる」と家族ぐるみで長く通う患者も多いという。特にアレルギー疾患や生活習慣病などのような治療期間が長くかかる疾患の場合でも、患者のモチベーション維持や意識付けに定評があるという大隈院長に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2017年12月22日)

半世紀以上の歴史を持つ、地域に根差した医院

長い歴史のある医院とお伺いしました。

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もう50年以上になりますね。ずいぶん遡るのですが、まず祖父が佐賀県で医師になりました。一族の中からは政治家になった人もいるのですが、祖父の代からは父、僕とずっと医師の道を歩んできました。父は3人兄弟で、3人とも医師になりましたし、父の姉や妹も医師に嫁ぎました。父は1968年にこの地で開業し、僕は1988年から父と一緒にここで働いていましたが、1991年に建て替え、同時に僕が院長となりました。ですので僕の代だけで26年が経過しました。

内科・外科にはじまり、診療の科目が多いですね。

僕はもともと消化器外科に入局しまして、ずっと外科の医師として修行していました。が、医局からの出向先を自分で選ぶ機会があり、その時に救急を選んだんです。そして県立西宮病院の救命救急センター(三次救急医療機関)で勤めました。そこでは頭から足の先まで何もかも診なければなりませんし、救急車の到着もひっきりなしで、本当に勉強になりました。それで、当初の専門であった外科以外に、小児科、内科など自信を持って診れる科目が増えたんです。医局にいた時も忙しかったのですが、救急は本当に大変でした。

経験があって今の診療に繋がっているんですね。今はどのような方が来院されますか?

赤ちゃんから100歳近くのお年寄りまでいらしてくださっています。実は10年ほど前にホームページを立ち上げてはいたのですが、そのままにしていたのを人に勧められて一昨年、サイト全体を刷新しました。そのせいかどうかわかりませんが、さらに多くの患者さんにご来院いただけるようになりました。駐車場の広さもいいのか、かなり遠方からも来てくださっています。救急センターでの経験があることを広く知っていただけたことで、より幅広い患者さんからの信頼を得られたのかな、と思っています。一度来ていただいた方がリピーターとなってくださり、さらにそのご家族が一緒にご来院され、おかげさまでますます患者さんが増えています。

ご家族で、ということはまさしくファミリードクターなのですね。

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ご家族やご親族、複数人が一度に来られるという患者さんもたくさんいらっしゃいます。ご家族全員で診察室に入っていただき、年齢の低い方から連続して一気に診察、ということもありますよ。赤ちゃん、お子さん、お母さん、お父さん、おじいちゃん、みたいな(笑)。みんなでいっぺんに診てもらえるのが便利だ、とおっしゃる患者さんが多いです。外科と内科が一緒にできるというのも喜ばれていますね。どんな年齢でも、症状でも、来ていいんだなと思ってもらえるというのが大きいと思っています。僕としては出産以外は診療可能と自負しています(笑)。

患者に寄り添い、長く付き合う・根気よく治療する

アレルギーに強い医院ともお聞きしております。

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もともと父が小児アレルギーの研究をしていまして、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギーに関する治療に来られる方は大変多いです。ただ、アレルギーの治療というのはとにかく治療の期間が長くかかるのですね。それに、患者さんによって症状や治療のアプローチの仕方がまったく違います。症状にもそのレベルにも常に波があるものですので、時間をかけてじっくり取り組まなければいけません。症状の出方の幅が小さくなってくると安定してくるのですが、その間はしっかりとコミュニケーションを取りながら、患者さんとともに治療にあたることを心がけています。

患者さんによっていろいろな治療があるのですか?

どんな治療でも、ガイドライン、指針というものがあります。これは方向性を示してくれているものではありますが、これにすべてががっちりと当てはまるわけでもありません。患者さんによって、症状によって、いろいろ違う方法で治るということがあります。その中でも当院では「できるだけステロイドを使わない」という方法で、アレルギーをどのようにコントロールしていくか、というのも力を入れているところです。

生活習慣病についても積極的に取り組まれているとお聞きしました。

生活習慣病は慢性疾患のひとつといわれています。これは幼少期からの好ましくない生活習慣が原因の場合もあるからです。この習慣を改善しながら、治療をしていきます。治療にあたっては、薬の力を借りつついかに早く生活習慣を改善していけるかがポイントです。それには、患者さんの努力というのが非常に大事なんですね。ですので、その努力をどう続けてもらうか・モチベーションを保ち続けてもらうかを常に考え、わかりやすくお伝えする必要があります。生活習慣病の恐ろしいところは、さまざまな合併症を発症する可能性があるというところです。そうならないよう、患者さんを導いていく、考え方から変えてもらう、というのが必要です。

その他にも、予防医学にも力を入れていらっしゃるそうですね。

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はい。通常に診察はもちろんですが、病気を早期に発見するための特定健診、がん検診や赤ちゃんからご高齢の方に向けた予防接種の実施にも力を入れています。がん検診もですが、入社時・入学時健診の方もとても多いんですよ。いずれにせよ、病院イコール病気にならないための場所というイメージを持っていただけるとうれしいですね。

地域に頼られる医院をめざして

ところで、先生が医師をめざしたきっかけは何ですか?

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親族の9割以上が医師という以上、もうその道しかなかった、というのが正直なところです。祖父は厳しい人だったようで、他の学問をしたがった父を強硬に医学部に進学させたようなことを聞いています。そういう過去のせいか、父は「後を継げ」などということは、直接は言いませんでした。もちろん気持ちはあったようですけども(笑)。僕の母は実家の事業拡大のために幼少期をロサンゼルスで過ごしており、当時の話はいろいろと聞いて育ちました。そんなことから、アメリカで何かスケールの大きい事業をと夢見た時期もありましたが、やはり、代々医師家系で育った中で家族の歴史に大いに責任を感じ、僕も医師になることを決意しました。父は何も言いませんでしたが、一緒に働くことが決まった時などは、ひそかに喜んでくれていたのではないかなと思います。

医院として気をつけていることは何かありますか?

患者さんを必要以上に待たせないことですね。そのために、いろいろなところを効率化しています。例えばお薬などでも、慢性疾患である程度決まった処方の患者さんの場合は、お一人ずつ常に前もって組み合わせて準備しておき、追加や変更がないかを確認するような工夫など、患者さんに無駄な時間を使わせないということをスタッフ全員で気をつけています。そのかいあってか、待合室が異常に混雑するようなことはあまりありませんよ。外科治療やリハビリテーションに関しても、施術時間のかかる機械については複数台導入し、一度に数人が治療できるようにするなど、患者さんサイドに立った効率を考えています。

先生が心がけていることはどんなことですか?

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普段心がけていることは、正確な診断・十分な説明・適切な処方をする、この3点です。これらのためには、とにかく患者さんの言うことをしっかり聞き取るというのが必要です。ただ「腹痛」一つとっても、どういう時に、どのあたりが痛むのか、かなり詳しく聞き取ります。お子さんの場合は、親御さんが把握している症状と、お子さんが実際に感じている症状が違うことが時々あります。ですので、まずはお子さんに聞き、そこから親御さんに聞く、という流れになることが多いです。無駄な検査がないように、という思いもあります。絶対必要な検査だけをまずしてみて、何かあれば追加すればいいだけですから。性別や年齢を問わず、いろいろな人に頼りにしてもらえるように、というのが一番の目標です。

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