大隈 正純 院長の独自取材記事
おおくま医院
(高槻市/高槻駅)
最終更新日:2026/05/01
JR京都線高槻駅から山手に歩いて約10分。閑静な住宅街のバス道路沿いにある「おおくま医院」は60年ほどの歴史を持つ地域に根づいた医院。外科・内科に加え、小児科やリハビリテーション科まで全年齢層を対象に、幅広い診療科目に対応できるのが大きな特徴だ。家族ぐるみで長く通う人も多く、大隈正純院長は救命救急センターでの経験も生かし、「何でも相談できる医療の窓口のような役割を果たしたい」と話す。アレルギー疾患や生活習慣病など治療期間が長くかかる疾患の場合、患者のモチベーション維持や意識づけも重視しているそうだ。今回は院長に、同院の歴史や体制などについてじっくり聞いた。
(取材日2017年12月22日)
何でも相談できる・診られる歴史あるかかりつけ医
長い歴史のある医院とお伺いしました。

もう60年近くになりますね。ずいぶん遡るのですが、まず祖父が佐賀県で医師になりました。一族の中からは政治家になった人もいるのですが、祖父の代からは父、僕とずっと医師の道を歩んできました。父は3人兄弟で、3人とも医師になりましたし、父の姉や妹も医師に嫁ぎました。父は1968年にこの地で開業し、1988年から父と一緒にここで働いていましたが、1991年の建て替えと同時に僕が院長になり、35年がたちました。
内科・外科にはじまり、幅広い診療科目に対応されています。
もともとは消化器外科に入局し、ずっと外科の医師として修行していましたが、医局からの出向先を自分で選ぶ機会があり、その時に救急科を選んだんです。そして、三次救急医療機関である県立西宮病院の救命救急センターに勤めました。そこでは頭から足の先まで何もかも診なければなりませんし、救急車の到着もひっきりなしで、本当に勉強になりました。医局にいた時よりもさらに大変でしたね。ですが、おかげで当初の専門であった外科以外に自信を持って診られる科目が増えていきました。オールマイティーに診療できることを生かし、当院では内科、外科、小児科、胃腸内科、消化器内科、リハビリテーション科と個人の医院としてはかなり幅広い分野に対応しています。
こちらに来ればさまざまな相談に対応していただけるのですね。

当院を皆さんにとっての医療の窓口としてご利用いただきたいですね。近年、専門性の高いクリニックが増え、患者さん自身に医療機関を選ぶことが求められるようになってきましたが、それは簡単なことではありません。当院では一般内科を中心としながら、幅広い科目に総合的に対応しており、出産以外は診療可能と自負しています。ですから、ご自身のことやご家族のことで「どこに相談すればいいんだろう……」と迷ったときはお気軽にお越しください。必要に応じて専門の医療機関へとつなぐこともできますので、ご安心いただければと思います。かかりつけ医として、ご家族でご利用くださっている方々も多く、赤ちゃんから100歳近くのお年寄りまでいらしています。「みんなでいっぺんに通えるのが便利だ」とおっしゃる患者さんが多いですね。車でかなり遠方から来てくださっている方もいらっしゃいますよ。
アレルギーや生活習慣病、検診まで身近な医院で幅広く
検診や特定健診など予防医学に力を入れていらっしゃるそうですね。

当院では肺がん・大腸がん・乳がん・胃がん・前立腺がん検診に対応するほか、生活習慣病予防のための特定健診、入社・入学時健診にも積極的に取り組んでいます。近年、国が病気の予防や早期発見を推進していますが、まだまだ取り組みの途上といえるでしょう。ですから皆さんには「医院や病院=病気にならないために行く場所」というイメージを持ち、市の制度を利用するなどして定期的に健康状態のチェックしていただきたいと考えています。安心して日々を過ごすためにも、病気がないと確認することは大切なことです。当院は赤ちゃんから高齢の方までの予防接種にも力を入れていますので、こちらもぜひご活用いただきたいと思います。
生活習慣病についても積極的に取り組まれているとお聞きしました。
生活習慣病は慢性疾患の一つといわれています。幼少期からの好ましくない生活習慣が原因の場合もあるからです。この習慣の改善を図り、治療をしていきます。治療にあたっては、薬の力を借りつついかに早く生活習慣を改善していけるかがポイントです。それには、患者さんの努力というのが非常に大事なんですね。ですので、その努力をどう続けてもらうか・モチベーションを保ち続けてもらうかを常に考え、わかりやすくお伝えする必要があります。生活習慣病の恐ろしいところは、さまざまな合併症を発症する可能性があるというところです。そうならないよう、患者さんを導いていく、考え方から変えてもらう、というのが必要です。
アレルギーに強い医院ともお聞きしております。
もともと父が小児アレルギーの研究をしていまして、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギーに関する治療に来られる方は大変多いです。ただ、アレルギーの治療というのはとにかく治療の期間が長くかかるのですね。それに、患者さんによって症状や治療のアプローチの仕方がまったく違います。症状にもそのレベルにも常に波がありますので、時間をかけてじっくり取り組まなければいけません。症状の出方の幅が小さくなってくると安定してくるのですが、その間はしっかりとコミュニケーションを取りながら、患者さんとともに治療にあたることを心がけています。
患者さんによっていろいろな治療があるのですか?

どんな治療でも、ガイドライン、指針というものがあります。方向性を示してくれているものではありますが、これにすべてががっちりと当てはまるわけでもありません。患者さんによって、症状によって、いろいろ違った選択肢があることがあります。その中でも当院では「できるだけステロイドを使わない」という方法で、アレルギーをどのようにコントロールしていくか、というのも力を入れているところです。
一人ひとりにじっかり向き合い的確な医療を届けたい
ところで、先生が医師をめざしたきっかけは何ですか?

親族の9割以上が医師という以上、もうその道しかなかったというのが正直なところです。祖父は厳しい人だったようで、他の学問をしたがった父を強硬に医学部に進学させたようなことを聞いています。そんな過去のせいか、父は「後を継げ」などは直接は言いませんでした。もちろん気持ちはあったようですけども(笑)。僕の母は実家の事業拡大のために幼少期をロサンゼルスで過ごしており、当時の話をいろいろと聞いて育ちました。私もアメリカで何かスケールの大きい事業をと夢見た時期もありましたが、やはり、代々医師家系で育った中で家族の歴史に大いに責任を感じ、医師になることを決意しました。何も言わなかった父も、一緒に働くことが決まった時などは、ひそかに喜んでくれていたのではないかなと思います。
医院として気をつけていることは何かありますか?
患者さんを必要以上に待たせないことですね。そのために、いろいろなところを効率化しています。例えば、慢性疾患である程度決まった処方の患者さんの場合は、お一人ずつ常に前もってお薬を組み合わせて準備しておき、追加や変更がないかを確認するなど、患者さんに無駄な時間を使わせないということをスタッフ全員で気をつけています。そのかいあってか、待合室が異常に混雑するようなことはあまりありませんよ。外科治療やリハビリテーションに関しても、施術時間のかかる機械については複数台導入し、一度に数人を治療できるようにするなど、患者さんサイドに立った効率を考えています。
最後に、先生が心がけていることを伺えますか?

正確な診断・十分な説明・適切な処方をする。この3点を心がけており、そのために患者さんのお話をしっかりと伺っています。「腹痛」一つとっても、どんな時にどのあたりが痛むのかなど詳細に聞き取ります。お子さんの場合ですと、親御さんが把握している症状とお子さんが感じている症状が違うこともあるため、まずお子さんに、それから親御さんにお話を聞く、という流れになることが多いですね。また、無駄な検査がないようにという思いもあります。絶対に必要な検査だけをまず行い、必要に応じて追加するのが患者さんのご負担が少ないかと思います。性別・年齢を問わず地域の皆さんに頼りにしてもらえるよう、幅広い診療内容に対応するとともに、適切な医療を提供できるよう努めています。体のことでお困りの際は、どんなことでもお気軽にご相談いただけますと幸いです。

