すべては健康と笑顔のために
良質で心温まる医療・介護を追求
林原整形外科
(池田市/池田駅)
最終更新日:2023/07/25
- 保険診療
病気や不調に悩まされて気持ちが沈んでいるとき、医師やスタッフから元気をもらったという経験はないだろうか。その時そばにいてくれる医師やスタッフがいたから、通院を続けられたという人もいるだろう。池田市にある「林原整形外科」は、心温まる対応を大切にした診療を長年にわたって実践している地域に根差したクリニック。さまざまな整形外科疾患の治療、リハビリテーションはもちろん、介護の領域までをカバーし、「良くなってほしい」という想いを持ったスタッフが、一人ひとりの患者さんに親切・丁寧・優しく寄り添ってくれる。同院の地域医療についてのポリシーや理念、充実したスタッフによる特色あるチーム医療、さらに現在進行中という新しい取り組みなどについて、林原卓(はやしばら・たく)理事長に話を聞いた。
(取材日2023年3月17日)
目次
質の良い医療・介護サービスをめざし、心温まる対応で笑顔の輪を広げる
- Q「すべては健康と笑顔のために」を理念に掲げられています。
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A
つらそうな顔、悲しそうな顔をしておられる患者さんも、スタッフ一人ひとりが親身になって対応することで、笑顔になって帰っていただきたいという思いを込めています。そうするためには、私も含めてそれぞれのスタッフがより高いスキルを持つことが求められます。現状に満足するのではなく、自己研鑽を重ねて、成長し続けることが大切です。当院ではスタッフ各自の専門領域に関する勉強会やセミナーに加え、ITやビジネス関連の知識を学ぶ勉強会に参加する機会を設けており、社会見学に出かけることもあります。日常的に本を読んだり、映画を見たりすることも、心を豊かにしてスタッフの人間的な成長につながると考えています。
- Q介護、リハビリまで幅広く対応しておられます。
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A
父親から当院を継承した当時、患者さんのために何か少しでもできることがないかと考えて、午前と午後の診療の間の空き時間を利用して体操教室を始めました。不調が長引いている患者さんでも、運動を続けることで改善への道筋が見つかることもありますから、整形外科の治療には運動やリハビリは欠かせない存在です。リハビリのスタッフが徐々に増え、2000年の介護保険制度のスタートに合わせて通所リハビリも開始しました。当時、私は介護保険の審査会などで内科の医師や薬剤師、ケアマネジャーや介護施設の方とお話をする機会があり、日常の診療ではわからないご高齢者の多くのニーズを知って介護の重要性を痛感したのです。
- Qこちらのリハビリの特徴を教えてください。
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A
幅広い年齢の理学療法士が在籍しており、チームリーダーが後輩の指導にあたっています。勉強会なども熱心に開催して、知識と技術の向上に努めています。当院の場合、リハビリは担当制を採用しています。同じスタッフが診ることで、患者さんがいろいろなことを気軽に話せる信頼関係の構築に役立つと考えているからです。患者さんの生活背景などを理解して、些細な変化に気づけることもメリットですね。また、女性の理学療法士も在籍しており、乳がん術後のリハビリにも対応しています。スポーツをしている子どもさんが試合や練習を休まなければならないつらさを理解して、寄り添った対応ができるのも当院のリハビリスタッフの強みだと思います。
- Q整形外科で特に注力している治療はありますか?
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A
手の病気やケガを診る専門の医師が2人勤務しています。手の痛みやしびれを表す腱鞘炎や手根管症候群など、良くならずに悩んでおられる方が多くいらっしゃいます。クリニックで対応しているところは少ないので、多くの患者さんに来ていただきたいですね。あとは骨粗しょう症の治療にも力を入れています。腰の圧迫骨折は、寝たきりになるなど生活の質が大きく低下するので、早い段階から予防することが大切です。当院は現在骨粗しょう症の予防プロジェクトを進めており、骨密度をより精密に測定できる新しい機器も導入しました。また、予防には栄養や運動も関わるので、生活習慣のアドバイスや転倒予防のリハビリも提供していく考えです。
- Q今後の展望を教えてください。
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A
父親の代から45年にわたってこの地で診療を続けてきました。今後も多くの患者さんに当院で診療を受けていただけるよう、後継の院長の選出を含めてクリニック継続のための取り組みを開始しています。スタッフについては、当院の看護師や受付スタッフの良さをさらに生かせる教育体制や仕組みをつくりたいですね。看護師や受付スタッフは、診療室の中とは違う患者さんの様子を見ることができます。また、患者さんに寄り添ってさまざまな話をしているので、診療に役立つ情報を提供してくれます。ちょっとお節介に親身になって接してくれるスタッフがいれば、頑張って通院を続けてみようという気持ちにもつながるのではないでしょうか。