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岸本 武 院長の独自取材記事

岸本クリニック

(豊中市/曽根駅)

最終更新日:2022/04/20

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曽根駅より徒歩1分の「岸本クリニック」は、病気の治療を通して、心と体の両方を整えることを大切にしているクリニックだ。院長を務める岸本武先生は、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医として豊富な知識と経験を持つだけでなく、東洋医学への造詣も深い。そのため、原因不明のアレルギーに苦しんでいる患者が多数来院しており、治療だけでなく生活習慣の改善に取り組む場合もあるそうだ。「患者さんが病気という悩みから解放され、自分らしく生きるためのお手伝いをしたい」と、西洋医学にとどまらない多方面からのアプローチを心がけている岸本院長。今回はそんな岸本院長に、クリニックの特徴や医療への思いを聞かせてもらった。

(取材日2022年4月5日)

「皮膚を通して内を診る」がコンセプト

まずは岸本クリニックの特徴を聞かせてください。

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当院は、皮膚科・アレルギー科・漢方内科を標榜し、皮膚やアレルギーに関するさまざまなトラブルの診療を行うとともに「皮膚を通して内を診る」をコンセプトにしたクリニックです。当院がめざしているのは「病気だけ」に注目するのではなく、「なぜ病気になったのか」といった原因追究をし、原因そのものにアプローチしていくことです。そのため、西洋医学的利点を生かしながら、漢方など古くから伝わる東洋医学的な考え方の良さも取り入れた診療を行っています。皮膚疾患で受診した患者さんに、食事に関することや生活習慣についてお話しすることもありますので、「不思議なお医者さんだな」と言われることもありますね(笑)。ただ、私の思いはただ一つ「皆さんに心身ともに健康な日々を送っていただきたい」ということです。

クリニックの開院にあたり、この場所を選んだのはなぜですか?

この場所は私の父である先代が40年以上皮膚科をやっていた場所であり、私が育った場所なんです。子どもの頃、診療する姿を見ていて「自分も医師になりたいな」と思うようになった原点でもありますので、この場所で診療できていることをとてもうれしく思っています。ただし、2008年12月にオープンするにあたり内装は全面リニューアルしました。「なんだか気分が良いな」と感じるような空間をつくりたかったので、化学のりをまったく使わない無添加の天然素材を使用しています。当院にはざまざまなアレルギーに悩む方、原因不明の症状に苦しんでいる方もいらっしゃいますので、体に優しい素材を使用することは大切なことだと考えています。

開院以前は、どのような経験を積んでこられたのですか?

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実は、以前の私は美容形成外科の医師をしていました。そこでは、本当に多くの人の悩みや価値観に出会ったように思います。男女問わず、あらゆる年代の方の「美」に関する悩みにふれ、自分自身も同じように悩むことが多かったです。自分の診療を通して、たくさんの方が元気に明るくなっていってくださることは喜びでしたが、同時にどうしても拭えない苦しみや悲しみがある。それはなぜなのか、どうしたら良かったのか。そして、これからどうしたらいいのか。悩んで悩んで「表面だけを見ていたのでは、何も解決しないのではないか」と思うようになったのです。

心と体の両方を大切にしていきたい

「表面だけを見ていたのでは、何も解決しない」というのは、具体的にはどういうことですか?

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例えば、皮膚に発疹ができたとします。人間の体には自然治癒能力がありますので、放っておいても治る場合もあります。しかし、医療機関に来る人のほとんどは「自然に治らなかった」か、「治ったと思ったのにまた出てきた」からでしょう。そこで医師が診察・診断して薬を処方します。これで治ればなんの問題もありません。しかし、これでは治らない人がいます。もしくは、何度も繰り返す人がいます。そういった場合、その人たちに毎回受診してもらい、同じ治療を続ければいいのか?と疑問を感じるようになりました。「別にそれでいいじゃないか」と思う人は良いかもしれないけれど、「なぜ治らないのだろう?」と苦しんでいる人も、本当にたくさんいるんです。

アレルギーや皮膚疾患が慢性化して、苦しんでいる人は多いと思います。

当院では「皮膚の発疹」は「大きな原因の一部が姿を現している」と捉えます。発疹は内臓の不調からきているかもしれない、ストレスなど心的な問題があるかもしれない、アレルギー因子など環境の問題もあるかもしれない。そのどれか一つでも見逃していたら、根本的な治療に至りません。そのため、当院では患者さんとのコミュニケーションを第一と考えています。現在悩んでいる症状だけでなく、あらゆることを気軽に聞かせていただきながら、病の原因になっている部分がなんなのかを探し、一般的な西洋薬の処方はもちろん、漢方の処方や生活習慣のアドバイスなども含めて「心も体も元気に、美しく」なってもらいたいと思うのです。

皮膚科の枠にとどまらず、心と体の両方を診ていくのですね。

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現代は医学の発展に伴って、診療科は細分化しています。しかし、昔の「お医者さん」は、手術や専門的な処置は専門家に任せるとしても、体のことはなんでも診ていました。おなかが痛い、頭が痛い、けがをした、汗疹ができたなど……重傷以外のだいたいの症状は、町にいる開業医がまとめて診ていたのです。もちろん、診療科が細分化したことでより高度で専門的な治療を受けることができるようになりましたので、そういった意味では現代の医療体制の良さはあります。しかし「一人の人間を丸ごと診る」ことは難しくなっている。だからこそ、私は自分のクリニックでその人を丸ごと診ていけたらいいなと考えています。

医療を通して、生き生きとした人生を提供していきたい

その人自身を丸ごと診るために、患者さんとの関わり方はどう工夫していますか?

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長期間通院していただくことも多いので、患者さんとの関わりは少しずつ深まっていきますね。そうしていると病気の本質が見えやすくなり、さまざまな方向からアプローチできるようになるので「治療のために良い環境」が整ってきます。自分自身の病気の原因に気がつけば、われわれの治療を「受ける」だけでなく「取り組む」ことができるようになると思います。例えば、食習慣の改善や生活習慣の改善は、わかっていてもなかなか難しいものです。しかし、患者さん本人に気づきがあり、やる気があれば必ず変えられると信じています。そうやって生活の根本を変えていけば、心も整い体も変わるはず。私は医師であると同時に、その人を良い環境へ導くサポーターでもありたいのです。

患者さん自身の変化もまた、病気を通して見ていくことの一つなのかもしれませんね。

私は医学の道を突き詰めていく中で悩み迷い、修行を経て得度を受けた僧侶でもあります。私がこれまでの自分のすべての経験を通して感じることは「心と体は一つ」であるということです。ですから、医師は患者さんの体だけでなく、医療を通して心を癒やすことも仕事の一つだと思っています。病に苦しむことで疲れた心を癒やしていけば、その先には必ず笑顔がある。私たちが引き出すべきは患者さんの笑顔であり、患者さんが持つ「その人らしい生き方」をするための力です。症状が治ってくれば、どんな患者さんにも笑顔が戻り、生きる力も湧いてくると思うんです。

それでは最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

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「元気で楽しく暮らしたい」という願いは、太古の昔から変わることのない人間本来の願いだと思います。そして、その願いをかなえるためには、健康な心と体が必要です。便利になった反面、忙しい現代にはたくさんのストレス要因があり、心と体を良い状態に保つことはとても難しいものです。バランスが崩れてしまった時、自分で立て直すことが難しいことは多々あるでしょう。そんな時は一人で悩まず受診して、一緒に本来の心と体を取り戻していきましょう。皆さんには、きれいな皮膚で生き生きとした人生を送っていただきたいと思っています。些細なことでも、気軽にご相談ください。お待ちしています。

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