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小川 佳伸 院長、山田 理 副院長の独自取材記事

医療法人千里会 おがわ耳鼻科

(豊中市/庄内駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急宝塚線の庄内駅から南へ5分ほど歩くと見えてくる、三角のフォルム、ガラス張りの医療ビル。その2階にある「医療法人千里会 おがわ耳鼻科」は日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医である小川佳伸院長が「専門医による継続的な耳鼻科医療の提供」を理念に掲げて診療を行う。複数の医師が勤務し、一般的な耳鼻科疾患はもちろん、声がれやめまいといった専門性の高い疾患にも対応。さらには充実した検査設備や開放感のある院内、独立したキッズルームなど、患者が安心して受診できる環境がある。「耳鼻科では急性疾患が多いからこそ、いつでも受診できる体制が必要です」と真摯に語る小川院長と、めまいのエキスパートとして診療の一翼を担う山田理(おさむ)副院長に、専門とする疾患や日々の診療に対する思いを聞いた。
(取材日2018年2月9日)

耳鼻科だからこそ、週末の診療が必要

ご開業から現在までの経緯を教えてください。

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【小川院長】私は奈良県立医科大学を卒業し、附属病院を中心に勤務したのち、1996年にこの近くで開業しました。当初は平日のみの診療でしたが、ゆくゆくは土日診療を行いたいと考えていたので、救急診療に必要な検査機器やスペースを整えるために2005年に現在のビルに移転し、今に至ります。耳鼻科の診療では処置が中心になるので、患者さんは毎日通院して処置を受けるというスタイルになりがちですが、当院では早い段階で必要な検査を行って治療方針を立て、できるだけ少ない通院回数で完治をめざしたい。そのためにも、院内で行える検査の充実は欠かせません。また、大勢の患者さんに対しては医師のマンパワーが必要ですが、常勤の医師は山田先生と私ともう1人の3人、非常勤の医師も2人います。

なぜ、土曜、日曜、祝日まで診療をされているのですか。

【小川院長】奈良県立医科大学附属病院はかつて、一次救急から三次救急までを担っていました。このため救急の当直をしたときには、耳の痛みや鼻血など、一般的な耳鼻科疾患の受診が非常に多いと痛感したのです。特に週末は耳鼻科の患者さんばかり続くこともあり、「患者さんが普段通院している耳鼻科が土日も診療していれば、患者さんはどれほど安心だろうか」と思うようになりました。高度な医療を提供することも一つの役割ですが、日常的な医療を継続的に提供できれば、多くの患者さんの役に立てるのではないかと思って始めたのが、1月1日~3日の年始を除いた土・日・祝日の診療です。
【山田副院長】確かに平日に比べて週末はかなり患者さんが多く、また南大阪や兵庫県など遠方からも、急性の症状を訴えて駆け込んでくる患者さんがいますので、診療の必要性が高いことを肌で感じています。

どのような患者さんが受診されていますか。

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【小川院長】一般的な耳鼻科疾患で受診するのはお子さんが多いですし、急性の中耳炎、へんとう炎、副鼻腔炎、鼻血が出て止まらないといった方も大勢来られます。当院では5名の日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医が交替で勤務していますので、一般的な耳鼻科疾患であればどの医師でも対応できますし、喉については私が、めまいについては山田先生が診療を担当しています。
【山田副院長】めまいの患者さんに関していえば、20代から90代まで、幅広い年代の成人が受診されています。

画像やリーフレットを使ったわかりやすい説明

小川先生のご専門である喉の病気では、どのような診療を行うのでしょうか。

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【小川院長】私は声帯ポリープ、喉頭がんを専門にしています。最初は風邪などをきっかけに急性の声がれで受診される方が多いですね。声がれの治療の基本は、喉の安静。なるべく沈黙を守りながら吸入やマスクによる保湿など保存的な治療を行います。また、喫煙者であれば禁煙を指導します。それで効果が得られなければ、画像検査などで患部を確認し、原因疾患があれば近隣の大きな病院で切除をお願いすることもあります。主に高齢の男性でタバコを吸っていると悪性腫瘍を念頭におきますし、声をよく使う職業の若い方では声帯ポリープ、そして大声を出しすぎるお子さんでは声帯結節をみる傾向にあります。治療後には禁煙など生活習慣の改善や、喉に負担の少ない発声の仕方をトレーニングして、再発を予防します。

めまいの診療について、山田先生からご紹介ください。

【山田副院長】耳鼻科で診るめまいは「グルグル回る」回転性めまいが最も多いのですが、ご高齢であれば「フラフラする」浮動性めまいを訴える患者さんもいます。回転性めまいの多くは三半規管の異常が原因であり、主に良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などが原因に。浮動性めまいでは原因がわからないことも多いですね。めまいは、耳だけでなく頭部や目(視覚)、関節の異常や筋力の低下等からも起こるので、高齢になるほど原因を特定することが難しくなり、経過も慢性的になりがちです。このような場合、抗めまい薬に加えて漢方薬なども使いながら、長期にわたって症状の改善をめざします。めまいは、症状が最も強い発症当初の極期にこそ疾患特有の異常所見が確認できます。1週間もたつと、症状は大きく変化し、診断もつけにくくなるのです。めまいが起きたらできるだけ早く、症状があるうちに耳鼻科を受診していただきたいですね。

診療において患者さんと向き合う際には、どのようなことを心がけていますか?

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【小川院長】さまざまな光学機器による画像検査の結果は患者さんにもできるだけお見せして、理解を深めていただきながら診療を進めます。また、口頭でも繰り返しわかりやすい説明を心がけていますが、疾患や治療について説明したオリジナルのリーフレットも10種類以上作成しています。ご自宅でゆっくり読んでいただき、病気についてよく知っていただくことが、回復にもつながると考えています。
【山田副院長】ご高齢の方ですと、送迎の付き添いが必要で頻繁には通院できない方も多いですよね。そこで、患者さんの生活環境なども考慮しながら、治療の間隔や内容を提案するようにしています。このような診療を重ねる中で、患者さんとの信頼関係が築けたときにはうれしいですね。

土・日・祝日診療を支える医師・スタッフの思い

お二人は、お互いにどのようなところを尊敬されていますか?

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【小川院長】山田先生は非常にまじめで、学者肌というか、診療においても必要なステップを一つ一つ着実に踏まえていくタイプの診療をされます。ですので、一緒に診療をしていても不安になることは、まずありません。めまいが専門の山田副院長がいることで診療の幅が広がり、二診制にすると待ち時間が短くなり、医師も患者さんも心の余裕が得られるようになりました。
【山田副院長】患者さんの気持ちを常に一番に考える診療内容はもちろんですが、土日祝日を休まず診療する覚悟の重さ、そして実際にその診療を実現していること、小川先生の素晴らしさは何よりもそこにあると思います。

土・日・祝日診療を続ける上では、スタッフの役割も大きいですね。

【小川院長】当院には2名の看護師がいますが、この春に看護学校を卒業する3人目の看護師が勤務を始める予定です。実は、当初は事務員として入職したスタッフが、10年近く働いたのちに「看護師になりたい」という意欲をもって看護学校へ進学し、卒業後に看護師として再び勤務してくれるというケースが続いています。今の若い世代では「土日は休みたい」というのが一般的な感覚でしょう。インフルエンザのシーズンなどには土日ほど患者さんが増え、重労働になりますが、当院の理念に共感して勤務を続けてくれるスタッフの姿を見るにつけ、本当に感謝しています。

最後に、今後の展望と患者へのメッセージをお願いします。

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【小川院長】「耳鼻科の専門医による、質の高い継続的な診療の提供」をこれからもできるだけ長く続けたいと考えています。地元で20年近く診療をしていますので、最近では以前受診していた患者さんが親になりお子さんを連れて来てくれることもあるんですよ。また、遠方から来られる患者さんのために、駐車場も15台用意しています。耳鼻科領域では、発症後に急激に悪化する疾患も多いので、特に呼吸に不安を感じる症状があるときにはためらわずに受診してほしいです。
【山田副院長】めまいについても、先ほどお話ししたように、ぜひ症状が強い時期に受診してください。そして私自身は、現時点で自分が持つ診療のレベルにとどまらず、少しでも知識や技術を進化させていきたいと考えています。

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