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山口 眞司 理事長、巳波 真希 院長の独自取材記事

山口医院

(堺市中区/中百舌鳥駅)

最終更新日:2020/06/30

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堺市中区土師町の「山口医院」へは、南海バスの「土師北口」停留所から徒歩約2分。15台分の駐車場も用意され、車でもアクセスできる。「患者さんの視点に立った医療」をポリシーに、地域に根差した診療を提供するクリニックで、現在は医療法人山口会理事長の山口眞司先生と、娘の巳波(みなみ)真希先生、その夫の巳波彰太先生の3人体制で、さまざまな症例に対応している。山口先生と新しく院長になった巳波真希先生に、地域医療に貢献するクリニックのポリシーやこれからの目標などについて話を聞いた。
(取材日2019年5月16日)

よく手入れされた庭が患者に癒やしを提供する

すてきなお庭ですね。

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【山口理事長】今庭になっている場所は、当初は駐車場にしようと考えていました。しかし、大学で建築の教授をしている高校の同級生に、この辺りは古墳など文化財も多く、緑豊かなエリアなので、地域の景観に合った「患者さんが楽しめる空間、憩いの空間にしよう」と言われて、イングリッシュガーデンにしたのです。手入れが大変ですが、専門の業者さんに定期的にメンテナンスしてもらって、季節ごとの花や緑が楽しめるようにしています。

現在の場所で開業された理由を教えてください。

【山口理事長】父は大阪市内で小児科の開業医をしていました。僕が学生、勤務医の頃、父の医院は兄と義兄が手伝いながら切り盛りしていたので、自分で場所を探して開業しようと思い、大阪市内よりも広いスペースを確保できる今の場所を選びました。開業前のリサーチでは開業に適さない場所という結果でした。しかし、「自分で決めたことだから失敗しても納得できる。5年やって駄目だったら勤務医に戻ればいい」と思い切って開業したのです。いざ始めてみると、早い段階で患者さんが通ってくださるようになりました。今でこそこの辺りは住宅地ですが、当時、周りは田んぼばかりで、娘が「カエルの声がうるさくて寝られない」と作文に書いたくらいです。

院長はお父さまの影響で医師になられたのですか?

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【巳波院長】父から医師を勧められたことはなく、働いている姿を目にするようになったのは一緒に働くようになってからです。ただ、いろいろな人の人生と関わっていける医師という仕事に魅力を感じていましたし、なれる環境があるのならめざそうという気持ちはありました。医大では、基本的な外来診療のノウハウ、患者さんとの接し方などを中心とする総合診療科で学び、大阪市内の大学病院の総合診療センターで研修を受けました。何科を受診すればいいのかわからないという患者さんに対して診断を行い、専門の診療科につないでいくセクションです。また、メンタルな要因がからんでいるなど、どの専門科でも単科で診るのが難しいという患者さんも総合診療科の担当です。さらに、特定の領域についての知識を深めるために、総合診療センターに籍を置きながら、リウマチなどを扱う膠原病内科で約2年間学びました。

さまざまな症例に対応できる医院をめざす

医院の基本姿勢を教えてください。

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【山口理事長】ここに来れば何とかなる、何とかしてもらえると思ってもらえるような医院でありたいと思っています。娘も診療にあたっているので、乳がん検診、更年期といった女性特有の悩みにも対応できます。娘夫婦は膠原病などの難病を専門的に学んでいるので、地域の医院では難しいケースにも対応できます。また、さまざまな医療機関と連携して、必要な場合には適したところに紹介できる体制を整えています。何らかの事情で紹介先の受け入れが難しい場合には、直接、担当医師に電話してお願いすることもあるんですよ。長く地域で診療していると、本当にいろいろな悩みや相談にお応えすることがあり、抜歯をしてほしいという患者さんも来られたことがあります(笑)。

どのような患者さんが多いのですか?

【山口理事長】中心は中高年の方です。中には、3代にわたって通ってくださるご家族もおられます。子どもの頃に診ていた患者さんが、成長されて父親や母親になり、お子さんを連れて受診してくださるのは本当にうれしく、当院の誇りです。現在は生活習慣病での受診が多く、柔道整復師を置いてリハビリテーションにも力を入れています。また、早い時期から在宅医療にも取り組んでいます。僕の父は毎日たくさんの患者さんを診て、往診も行っていました。そういう父を見て育っているので、往診にはまったく抵抗がないんですね。現在は娘夫婦が一緒に働いてくれているので、診療中に急な呼び出しがあっても駆けつけることができ、場合によって看取りまでさせていただくこともあります。

これからどんな医院をめざしていかれますか?

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【巳波院長】風邪やインフルエンザ、予防接種など初診で来院された患者さんが、「この先生ならまた診てもらおうかな」と思っていただける医院、健康診断で高血圧などを指摘されたときに、「あの先生に相談してみようかな」と思っていただけるような医院が目標です。そのためには、患者さんと接する際には、何を求めて受診されたのか、きちんと把握することを大事にしています。私が正しいと思うことと、患者さんが求めておられることが同じとは限りません。意に添わない診療をすると、患者さんが不信感を抱いてしまうこともあるので、患者さんに満足いただける医療を提供しながら、よりよい方向に展開していければと考えています。

どんなことでも遠慮せず気軽に相談をしてもらいたい

お薬やワクチンについての考え方を聞かせてください。

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【山口理事長】お薬はあまり出さないというのが時代の流れですし、当院でも必要のない薬を処方したりはしません。ただ、最近は投薬が悪いことのように思われて、行き過ぎの傾向があるようにも思います。例えば、あるお子さんが発熱から48時間以上経過してインフルエンザで受診されたことがあります。理論的には抗ウイルス剤は効き目が期待できないとされる段階です。しかし、高熱で苦しんでいるお子さんに薬を使わず、様子を見ているだけでいいのでしょうか? 理論は大切ですが、今目の前にいる患者さんの現実を見て、つらさを軽減してあげることも医師の仕事だと思います。

毎日お忙しいかと思いますが、先生方の趣味を教えてください。

【山口理事長】30代からサーキットで走っていました。フォーミュラカーレースのドライバーで、サーキットのドクターでもありましたから、大会の医師団長を務め、ドライバーのメディカルチェックも行いました。今でも年に数回、鈴鹿に走りに行くんですよ。
【巳波院長】娘が2人いるので、休日は朝から晩まで一緒に過ごします。子どもたちの寝た後が、主人とゆっくりできる時間なのですが、いつも映画を見ながら一緒に寝入ってしまって、明け方にハッと目覚めるという感じです(笑)。最近は以前から好きだった英会話をオンラインで楽しんだり、ピアノをまた弾き始めたり、ボクササイズに挑戦したりもしています。

医師としてお互いの良いところはどんなところですか。

【山口理事長】新しい知識を持っているし、これからの医療で必要とされる人との接し方を大切にしていると思います。真面目な性格で、きっちりと仕事をこなしてくれるので、後を任せることにまったく心配はしていません。
【巳波院長】36年間にわたって地域の方々を診てきたので、患者さんからの信頼の厚さはすごいと思います。診療室に父が座っていると、患者さんが安心される貫禄のようなものは、経験を積まないと身につかないので、これからも末永く現役で働いてほしいと思っています。

読者にアドバイスやメッセージをお願いします。

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【山口理事長】どんなに健康に自信のある方も定期的に健康診断などを受けられることをお勧めします。もし、少しでも異常や気になることがあれば、気軽に地域の医院に相談してください。
【巳波院長】どこに相談すればいいのかわからない、こんなことで相談していいのかなと思うようなことでも、遠慮せずにご相談ください。診療科が違うことでも、ベストと思える方法を考えさせていただきます。また、一度の診療ではわからないことも、回を重ねて明らかになる例がたくさんあります。初診で満足いく結果が得られなくても、すぐ医院を変えるのではなく、続けて受診してみることをお勧めします。

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