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藤田 環 理事長、藤田 聖子 院長の独自取材記事

藤田医院

(堺市北区/新金岡駅)

最終更新日:2019/08/28

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堺市北区南花田町にある「藤田医院」は、1967年に現理事長である藤田環(ふじた・たまき)理事長が開院して以来、地域に根差してきたクリニックだ。現在は3年前に娘である藤田聖子院長が継承し、2人体制で患者に寄り添った医療を提供している。特徴は、健康教室と組み合わせた音楽コンサートを企画・開催しているという点。コンサートはいろんな楽器の生演奏が聞けるという豪華なもの。「生の楽器の音にふれると、皆さん顔がイキイキしてくるんです。そのお顔を見ていると、音楽のもつ力の素晴らしさを実感できます」そう話す聖子院長を笑顔で見守る環理事長。サービス精神旺盛で優しさにあふれた2人のドクターに、医療のことはもちろんコンサートのことなど、さまざまな話を聞かせてもらった。
(取材日2019年5月23日)

医師になった当初から夢だったクリニックの継承を実現

藤田医院は理事長が開院されたのがスタートですが、南花田を選んだのはなぜですか?

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【環理事長】自分のクリニックを作ろうと場所を探していたところ、知人に紹介されたのがきっかけです。ちょうど新金岡団地が建ち始めた頃で、人口がすごく増え始めていました。それに対して医療機関がすごく少なかった。ここなら多くの人のお役に立てるのではないかと思ったのが、この場所に決めた理由です。当時は本当に人が多かったので、年末などの繁忙期には1日に400人くらいの患者さんを診たこともあります。人口に比例して、子どもたちもたくさんいましたのでいつもにぎやかでしたね。はしかなどのワクチンも確立してないような時代でしたので、誰かがかかるとあっという間に広がってしまう。特に風邪やインフルエンザが流行する時期はすごく忙しかったですね。現在は、開業当時から来てくださってる患者さんも多く、また3代目4代目の若い患者さんもいらっしゃいますね。ありがたいことです。

院長が就任されたきっかけはありますか?

【聖子院長】私は大学を卒業してすぐに結婚し、3人の子どもを育てながら大学院での研究や検査業務に従事していました。このクリニックに本格的に関わるようになったのは5~6年前からで、当初は副院長として仕事をしていましたが、3年ほど前に父から院長を引き継ぎました。医師になった当初から「いずれは父のクリニックを継承するんだ」と思っていましたので、自分にとっては自然な流れでそうなったように思います。

理事長は、聖子先生が院長としてクリニックを継承することになった時どう思いましたか?

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【環理事長】自分が大切に守ってきたクリニックを娘が継承してくれるのは、すごくうれしくありがたいなと思いますね。中には継承者がいなくて廃院を余儀なくされるクリニックもありますし、子どもが医師になったものの別で開業したり、大学病院に残ったりして継承してもらえそうにない、という話を聞くことも多いので、娘には感謝していますね。廃院になると今まで来てくださっていた患者さんたちに迷惑がかかるわけですから。私にはもう一人娘がいるのですが、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医です。今はその技術を生かして、月に2回、胃カメラの検査を行うために当院に来てくれています。堺市ではがん検診を受けやすくするための制度が充実してきており、胃カメラを希望される患者さんが増えたので、非常に助かっています。

病院をもっと楽しく、リラックスできる場所にしたい

クリニックでは定期的にコンサートを開催されているそうですね。

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【聖子院長】そうなんです。私はピアノを演奏するのですが、ある時友人の演奏家と自宅でセッションしていたら母がすごく喜んで「これを披露すれば、きっといろんな人が聴きに来てくださるわよ」と言ってくれたんです。父も私もクリニックとして、正しい健康情報を発信したいと考えていたのですが、健康教室だけを開催しても、おそらくあまり人が集まらないでしょう。どうしたらたくさんの人に参加してもらえるだろうと考えていたところだったので、これは良いアイデアだなと。コンサートとセットにして楽しむついでに、健康情報を持ち帰ってもらえたらいいのではないかと企画したのが始まりです。最初は30人ほどだったのに、前回は120人を超える大盛況のイベントになってきました。大勢の方々をお迎えするにあたり、医院のスタッフや私の友人たちが、会場のセッティングなどを手伝ってくれるんです。本当に感謝しています。

コンサートはどんな内容なのですか?

【聖子院長】クラシックから演歌のようなみんなで歌える親しみやすいものまで、プログラムはさまざまです。たくさんの演奏家の方が来てくれて、いろんな楽器の音色を生で聴いていただけるんですよ。ヴァイオリンやヴィオラという、みんなが知っているような楽器はもちろん、前回は中国の楽器である二胡の奏者も来てくれました。楽器の名前は知っていても、実際に間近で演奏しているところは見たことがない人はたくさんいるので、珍しそうに楽器をのぞき込んでいる方も多かったです。ハワイアンギターの方は主に演歌担当で、患者さんのリクエストに応えて即興で演奏してくださいます。みんなで大合唱になり、時には理事長もマイクを持って参加しています(笑)。

とてもユニークで楽しい試みですね。

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【環理事長】最初は「これは大変なことを始めたぞ。本業がおろそかになったら大変だ」と思ったのですが(笑)、生の楽器のパワーっていうのはすごいものだなと思うようになりましたね。コンサートに来てくださる人は、みんなニコニコしながら楽しんでくださるんですよ。健康教室のほうも、整形外科や耳鼻科、眼科などのいろいろな先生方に来ていただき、内科に限らずさまざまな情報を提供しています。「やって良かったな」と今は思っていますね。
【聖子院長】不思議なことに、手押車でヨロヨロしながら来たおばあちゃまが、大声で歌って盛り上がり手押車を忘れて帰っちゃったこともあったんですよ。

なんでも相談できるホームドクターであり続けたい

「クリニックをもっと身近に感じてほしい」というお二人の気持ちが伝わってきます。

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【聖子院長】そうなんですよ。健康維持のためにも、クリニックは「行きにくい場所」ではなくなってほしいと思っているんです。コンサートを通じて、私たち医師のことももっと身近に感じてもらいたいですし、気軽に相談できる相手なんだと思ってもらいたいです。そして、診察の機会にはぜひなんでも聞いてもらいたいです。最近はテレビや雑誌などでさまざまな情報があふれていて、「これって本当?」なんて思われることも多いかと思います。患者さんの疑問に答えることは私たちの大切な仕事の一つですし、それができるようなクリニックの雰囲気をつくっていきたいと思います。
【環理事長】今は、インターネットやテレビで情報はたくさんありますからね。ただ、医師の立場からすると、中には正しくないものもたくさん混じっている。それを見極めるためにも、私たちに気軽に聞いてもらいたいなと思います。

親子でいらっしゃるお二人ですが、お互いにすごいなと思うところはどんなところですか?

【聖子院長】一緒に働くようになってからより強く思うのは、診断の的確さと知識の豊富さですね。患者さんの、一見よくある症状に隠れた重大な病気に気づいて迅速に対応したため、一命を取り留めた方が何人もいらっしゃいます。大学病院でさまざまな指導を受けてきましたが、私にとっては父が最大の指導者です。父には尊敬しかありません。
【環理事長】私から見ると、院長はやはり新しい知識をしっかりと持っているなと思います。そして、患者さんのためにといろいろと考え、企画実行する姿も非常に力強く素晴らしいところだと思っています。

それでは最後に、読者にメッセージをお願いします。

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【環理事長】心のこもった診療を行い、地域の皆さまのホームドクターとしてこれからも頑張っていきたいと思います。病気を治すにはまずは早期発見が大切。堺市には無料のがん検診もたくさんありますので、ぜひうまく活用してください。
【聖子院長】クリニックが皆さまにとってもっと気軽な場所になるよう、これからも楽しみながら正しい医療情報を知ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。コンサート活動も続けていきますし、患者さんはもちろんですが、健康維持に興味をお持ちの方にも楽しんでもらえるような企画をしていきたいです。皆さんにとって、困った時に頼れるような存在でありたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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