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橋本 尚明 院長の独自取材記事

橋本膠原病リウマチクリニック

(大阪市中央区/淀屋橋駅)

最終更新日:2020/04/01

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本町駅から徒歩5分。オフィスビルの4階に「橋本膠原病リウマチクリニック」がある。入り口には車いす用のスロープが設置されており、広々とした待合室はオフィス街の喧騒も一切聞こえない、静かな環境だ。専門クリニックではあるが、全身疾患であり合併症の多い膠原病の特性のため、広範囲の治療ができるように、と考える橋本尚明院長のもとには、近畿一円から患者が集まるという。専門性の高い治療を行う橋本院長に、難しい病である膠原病の話をじっくり聞いた。
(取材日2017年6月28日)

父が開業し、遠方からも患者が来るクリニックに成長

なぜ本町というオフィス街にクリニックを開業されたのですか?

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最初は淀屋橋駅近くに父が開業したのですが、以前勤務していた国立大阪病院、今の大阪医療センターから近く、患者さんが継続して通いやすいためと、近畿一円から来られますので、交通の便のいい所を選んだようです。2003年に本町へ移転しましたが、御堂筋線・中央線・四つ橋線と使えますので便利ですね。やはり専門クリニックですので、遠方から来られる方も多いです。

膠原病専門クリニックは珍しいですね。

そうですね、患者さんもここが初めてという方もいらっしゃいますが、大学病院などですでに受診され、治療もある程度されている方も多いですね。膠原病というのは全身性の疾患ですので、病気にかかって間もない方は不安を抱えている方が多く、ちょっと違うところの医師の意見も聞きたい、より良い治療法はないものか、と考えて来られる方も多いです。最近はホームページを見て来院される方が多いですが、まだまだ患者さんの間でのクチコミを頼りに来られる方も多くおられます。

不安を抱えた患者さんは多いのでしょうか?

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なんでも病気と結びつけて考えてしまって不安になってしまう……という方は多いですね。膠原病は全身疾患なので、どういう症状が出てくるかというのは個人それぞれ違います。ですから、同じ病名でも患者さんによって程度も違いますし、具合の悪くなるところも違います。このため、予約日以外に受診したら違う医師で、病気のことをわかってもらえるか不安を感じる方が多いと思いますが、当院では僕が主治医であり、「いつ来ても主治医が診てくれる」ように予約外の来院も、すべて院長対応としています。また、時にはセカンドオピニオンとして違う医師の意見も気軽に聞けるよう、院長と同じ程度の診療経験を有する医師も非常勤ではありますが外来診療を行っております。

高いレベルの医療の提供をめざして

専門性の高い治療とお聞きしました。

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膠原病という聞きなれない専門領域ですので、大学病院や基幹病院と比べて、医療レベルのことを心配される患者さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、特に大学病院だから・個人クリニックだからといって薬や検査に差はありません。差があるとすれば診療経験ですが、大学病院で20年以上診療を担当していましたので、当院では特別な治療や先進的な治療を行っているわけではありませんが、高いレベルの医療を提供できると考えています。膠原病というのは慢性疾患ですので、とにかく治療が長くかかります。ですから、主な治療や検査は外来診療になります。特別な検査や病気が悪く安静が必要である時や、強い免疫抑制のある薬剤を使用する時は入院が必要ですので、その際は連携がある病院へ紹介いたします。

どのような症状が多いのでしょうか?

一般的に最も多く、よく知られている膠原病は関節リウマチです。ここ15年で、膠原病・リウマチ性疾患分野の医療は新薬が増え、治療が大きく変わりました。特に関節リウマチは、よく効く生物学的製剤や抗リウマチ薬が治療に使われるようになりました。当院では関節リウマチで通院される方は、だいたい全患者さんの20%程度で、最も多い膠原病はシェーグレン症候群の方ですね。ドライマウス・ドライアイの症状が主なのですが、当院では唾液腺の超音波検査などの結果を診断や治療の参考にしています。

薬の種類や量は多いのでしょうか?

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症状が多いので、薬もどうしても多くなってしまいます。特に膠原病の治療薬は、ステロイドを始め副作用や相互作用の多い薬が含まれます。ですから、患者さんが薬の副作用を怖がって服薬が疎かになることがないように、副作用と治療によるメリットを十分説明し、また、予想される治療薬の副作用に関しては、その予防に必要な検査や治療に積極的に取り組んで、患者さんに安心して服用していただくことを心がけています。

長く付き合える主治医でありたい

膠原病専門の医師をめざしたきっかけは、やはりお父さまの影響ですか?

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父の影響は大きいと思います。僕は兵庫医科大学で血液内科を主とする医局で研修を終了したのですが、その時点で関西では膠原病疾患を盛んに診療しているといえる医療機関はありませんでした。このため、国立東京医療センターの膠原病内科で3年間研修をしたのですが、その時に指導してくださった東條先生からも影響を受け、父と同じ道に進むこととなりました。ただ、正直なところ、その時点まで膠原病をライフワークとしてやっていこうとは思っていなかったのですが……(笑)。父と同じ世代の膠原病やリウマチ専門の先生方には、子どもが後を継いでくれたり、同じ分野を選んだという人が少ないらしいので、父はよく「羨ましい」と言われるそうです。聞いたことはありませんが、父は内心は喜んでいると思います。

専門病院を探すヒントなどはありますか?

膠原病というのは長く付き合う病気なので、同時に医師とも長く付き合わないといけない病気です。そうなると、主治医と合う合わないというのがどうしても大事になります。当院の患者さんも、父の代からずっと受診されている方が200人以上いらっしゃいます。ご高齢になり、来院できなくなるまでお付き合いするという方が多いのです。患者さんと先生との相性は大事ですし、主治医が変わらないことが一番だと思いますね。また、膠原病だけでなく、加齢に伴う合併症などが出たりするので、将来的な予測を立てて予防についてもきちんと考える必要があります。このため専門領域の医師として陥りがちな専門分野に偏った診療だけでなく、全身的に診てもらえる主治医がいいのではないかと思います。

今後の展望を教えてください。

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患者さんにとって膠原病・リウマチ性疾患の専門家であるとともに、身近で長く付き合える主治医でありたいと考えています。先ほどのように患者さんとの付き合いが長くなるので、僕達も長く元気で通院してほしいという気持ちが強いのです。そのためにも、加齢に伴う慢性疾患の予防や治療のほか、がんの早期発見などにも努めて診療を行っています。また、膠原病は症状が多岐にわたるので、さまざまな診療科にかかることがあります。複数の診療科にかかると治療が重なったり、方針が定まらないことがあるので、なるべく多くの科や医療機関を受診しないで良いように考えています。このために、膠原病専門クリニックとして、膠原病に関して新しい知識を得て最善の診療を行うことは当たり前ですが、膠原病に限らず広い分野についてもブラッシュアップしなければならないと考えています。

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