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西川 吉伸 院長の独自取材記事

西川婦人科内科クリニック

(大阪市中央区/本町駅)

最終更新日:2020/04/01

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本町のビジネス街のビル1階、御堂筋に面して「西川婦人科内科クリニック」はある。1971年開院の同院は、不妊症と更年期を専門にしたクリニック。30歳を超えてからの結婚が多い現代では、ますます深刻になっている不妊症の治療に、連日多くの患者が訪れる。「30代で結婚してしばらく過ごして、なかなか子どもができないからと婦人科を訪れるのでは遅いのです!」優しい口調でしっかり目を見て話す西川吉伸院長が、このときばかりは、きっぱり言い切った。「結婚適齢期はないけれど、妊娠適齢期は確実にあります」と。多くの夫婦の不妊治療に携わってきた西川院長の、妊娠への想いと現代の夫婦に贈る熱のこもったメッセージを聞いた。
(取材日2017年6月26日)

46年の歴史のある、不妊治療クリニック

不妊治療に長い歴史と実績がありますね。

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当院は、不妊症と更年期を専門にしたクリニックとして、1971年に先代が開院しました。女性のそれぞれのライフステージで起きる健康管理に特化したクリニックです。以来46年。子どもを授かりたい女性の方を中心に、多くの患者さんにご来院いただいています。どうしても混雑してしまうのですが、待合室はゆったりとした造りで、なるべくストレスなくお待ちいただけるよう配慮しています。キッズスペースや男性用の待合スペースも設けてあります。ここに来たらホッとする、ストレスを少しでもやわらげて帰れるような、そんなクリニックをめざしています。

どんな患者さんが来院しますか?

診療科目は婦人科、内科となっていますが、現状では内科で受診される患者さんはほとんどいません。80%は子どもを希望されて来院される不妊治療の患者さんです。残りの20%が月経困難症やピルを求めていらっしゃる方、または更年期の方もいらっしゃいます。年齢でいえば30代を中心に40代の方も。更年期の治療では50代の患者さんも来院されます。ひと昔前なら専業主婦が多かったのですが、現代では7割以上の方が仕事と治療を両立していますね。そのため、17時~19時の夜の診療時間帯を希望される患者さんが多いです。

不妊治療の具体的な方法を教えてください。

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不妊を克服するためには、まず原因をみつけなければいけません。原因がどこにあるのか、最初に徹底的に検査をして、それぞれのカップルに合った、なるべく最短でその人たちが妊娠できるような治療方針を立てていきます。不妊治療は3つのステージに分かれています。まず排卵のタイミングをお知らせしたり排卵誘発剤を用いて自然妊娠を促すのが第1ステージ。これで妊娠が難しい場合は第2ステージの人工授精を行います。それでも妊娠が難しい場合は高度生殖医療にステップアップします。これが第3ステージで、顕微鏡を用いて人の手で受精させる方法などの体外受精になります。当院では男性不妊も含めて、すべての検査と治療を受けていただけます。

妊娠の可能性を高めるために。夫婦そろって治療を

主治医制を取っていると聞きました。

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私と副院長、それともう1人の3人の医師で診療をしていますが、基本的には主治医制にしています。最初から最後まで、1人の医師が患者さんと十分話し合いながら、治療を進めていくのが当院の特徴です。来院するたびに先生が変わって、そのたびに意見が違っていたら患者さんは何を信じていいのか分からなくなるでしょ? そうならないよう、患者さんと密にコンタクトを取りながら、患者さんにしっかり理解していただいて治療を進めていくようにしています。もちろん主治医がきちんと説明をしますが、患者さんが医師に気持ちを伝えきれないときもありますよね。そんなときにはナースやスタッフが患者さんの気持ちをお聞きして受け止め、心を癒やすよう努めています。

診療時に心がけていることは何ですか?

最初に検査をして、その人の不妊の原因を見つけるのですが、不妊の原因で一番多いのは年齢なんです。だから、年齢をいかに治療で克服するか、を常に心がけています。つまりちゃんと妊娠できる間に、適切な治療に導いていかなければならないのです。そのためには十分説明して、納得していただかなければ、次の段階の治療にステップアップできません。理解していただく鍵はご主人です。物事を決めたり、経済的な面でも、ご主人の理解を得なければ、無駄に時間を費やしてしまいかねません。実際問題、不妊の原因の半数近くは男性側にもあると言われていますからね。奥さまと同時にご主人も検査をして、一緒に不妊治療に向き合っていただくよう促しています。

セミナーでの啓発活動に注力していますね。

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毎月1回、クリニックの待合室で「こうのとり学級」というセミナーを開催しています。皆さん、特にご主人なんかは、女性の生理の仕組みとか、妊娠の仕組みとか、不妊のこととか、ほとんど知らない方が多いでしょ。だからご夫婦で、不妊にはどんな原因があって、妊娠するためにはどんな治療が必要かを理解していただく機会に役立ててもらっています。当院に来院する方というのは、女性の年齢という点で、ある程度時間が限られていますから。夫婦お二人がきちんと知識を持ったうえで話し合って、治療に臨んでいけるように、大切な時間を無駄にしないために、こういう勉強会を開いています。当院に通院していない方でも参加できますし無料なので、ぜひ予約を取ってご夫婦一緒にどうぞ。

「妊娠適齢期」を意識して治療の計画を

妊娠を、あきらめなければいけないこともあると思いますが……。

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きちんと妊娠して、早く当院を卒業させてあげるのも大切なんですが、たとえ妊娠できなくても、患者さんの気持ちが「一生懸命がんばった」と、できなかったけれど次のことに向かえるような、そんな卒業のしかたをさせてあげなければいけないと考えています。ある程度のところで徐々に「だんだん難しくなっているから、どこかで線を引かないといけないよ」と、いうようなことを言いながら、ご本人の気持ちの整理がつくのを待ちます。例えば「今度の誕生日になったらあきらめます」と、ご本人の気持ちが燃焼した状態で次のステップに行けるようにしたいと、常日頃、考えています。変な期待は持たせません。そういう患者さんにも真摯に向き合うのも、医師として大切なことだと思いますから。

医師をめざしたきっかけと、日々のリフレッシュ方法を聞かせてください。

私は甲南大学の経済学部を卒業してサラリーマンをしていたんですが、たまたま恋愛した相手が先代の一人娘だったために、そこから受験勉強をやり直し、医学部に入り直したのです。リフレッシュは毎朝、近くにある神社にお参りしてからスイミングクラブで泳ぐことです。少し泳いで、サウナに入って、異業種の職業の友人たちと楽しく話してから診療に入るのが日課です。スイミングで体をほぐし、くだけた話でリフレッシュして、1日の戦いに備えるという感じです。ゴルフも好きなので、休日はゴルフに行くことが多いですね。

ドクターズファイルの読者にメッセージをお願いします。

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結婚適齢期はないけれど、妊娠適齢期は確実にあると思っています。女性の年齢が上がると、卵子は減っていくし、質も低下していきます。妊娠しにくくなるし、流産も多くなります。胎児の染色体異常も母親の年齢が上がるとともに増すというのも、分かっています。そういうことをきちんと知っていただいて、子どもを授かりたいという希望があるのなら、できるだけ早く計画を立てなければ、後回しにしていてはどんどん妊娠が難しくなっていきます。初婚が30代の現代では、早いうちから考えていただいた方が良いと思います。日本は体外受精が世界でも多い国ですが、妊娠率は低いんです。なぜかというと、体外受精を受けられる方のピークが40歳だからです。子どもを授かろうとするときに、いかに女性の卵子の質が大切か、分かっていただきたい。子どもを望んでいる方は、できるだけ早く治療に踏み切ってください。

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