東迎 高意 理事長の独自取材記事
東迎クリニック
(大阪市中央区/心斎橋駅)
最終更新日:2025/12/04
心斎橋駅の北5番出口から徒歩2分の場所にある「東迎クリニック」。東迎高意(とうげい・こうい)理事長が1993年に開院したクリニックだ。整形外科・外科・リハビリテーション科・内科を標榜し、幅広い悩みに対応していることから、近隣住人から近くのオフィスで働く人まで、多様な患者が相談しに来るという。「当院は患者さんのQOL(生活の質)の向上を第一に考えた、治療とケアの提供を心がけています」と話す東迎理事長。小さなことにも気づき、行動し、患者のために誠心誠意尽くし続けている。東迎理事長のその情熱はどこからやってくるのか、じっくりと取材した。
(取材日2025年11月5日)
整形外科の他にも一般内科に対応し地域医療に貢献
開業されてから30年以上たつ、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

患者さんに待ち時間をなるべく「長い」と感じさせないことを重視しているのが、当院の特徴ですね。医師が診察室で患者さんを待つのではなく、診察室や処置室、検査室など院内をぐるぐると回り、患者さん一人ひとりの様子を私自身がこまめに確認するスタイルを取っているのです。また、スタッフにも急いだ様子の患者さんはいないか注意してもらい、気がついたらお声がけして、状況に即した対応をするように伝えてあります。このような診療体制を取るようになったのは、仕事や家事、育児などで忙しい方にとって、クリニックの待ち時間は苦痛に感じてしまうものだと気がついたことがきっかけですね。少しでも、患者さんが「もったいない」と感じる時間を減らせるように工夫をしています。
こちらではどのような診療に対応されているのでしょうか?
当院は私の専門である整形外科に加えて、外科とリハビリテーション科、内科も標榜しています。ですから腰痛や肩凝り、関節痛、外傷による運動機能障害といった整形外科疾患はもちろん、風邪や腹痛、頭痛などの一般内科疾患の診療にも対応しています。もし診察する中で、盲腸などの入院が必要な疾患が見つかることがあれば、状態に応じて適切な医療機関を迅速にご紹介しますのでご安心ください。その際は、患者さんが入院準備に不自由しないように、必要であればクリニックで常備している入院セットをお渡しするなどのサポートをさせていただいています。ご紹介先の医療機関に自力で向かうのが難しそうであれば、私の自家用車でお送りすることもありますね。このように、患者さんのご状況も鑑みた対応を大事にしているのです。こうした用意の良さに驚かれることもありますが、当院では当たり前の心配りだと思っています。
幅広く対応されている中でも、特に注力されている領域は何ですか?

やはり私の専門である整形外科ですね。その中でも、骨粗しょう症の診療に力を注いでいます。骨粗しょう症になると骨の量が減ってもろくなり骨折しやすくなるばかりか、背中が丸くなって内蔵が圧迫されることにより、消化不良や胸やけ、便秘などの症状が出ることがあるのです。ですが、骨粗しょう症は症状がないまま進行することが多く、発症に気がついた頃には手遅れな状態になっているケースが少なくありません……。ですから、定期的に骨密度を測定して、状態を確認していくことが大切なのです。当院では、患者さんに気軽に相談や検査をしに来ていただけるように、骨粗しょう症の相談室を用意してあります。また、より質の高い診療につなげるために、スタッフたちにも骨粗しょう症に関する専門的な知識を身につけてもらいました。頼りにしていただけましたら幸いです。
患者の小さな声にも耳を傾け、気づきを大切にする
東迎理事長が医師として心がけていることは何ですか?

視野を広く持ち、いろいろなことに気がつけるように心がけていますね。診療時はもちろん、診療以外の時も意識するようにしています。以前、松葉づえを使っている当院の患者さんを外で見かけた時、その方は自転車に乗ろうとしていたのです。そのままでは危険だと思いましたし、ちょうど時間もありましたのでお声がけして、その方のご自宅まで自家用車でお送りしたことがありました。私にできることであれば、可能な限りお力添えしたいと思っています。こう考えるようになったのは、私が沖縄の出身で、兄弟が多い家に生まれたことが関係しているのか、関わる方は皆家族のように大切な存在だと感じているからです。これからも患者さんに寄り添い、気がついたことがあれば積極的に行動に移していこうと思います。
東迎理事長がやりがいを感じるのは、どのようなときですか?
患者さんに満足していただけたときに、やりがいを感じますね。当院のようなクリニックの場合、病院のように“退院”といったわかりやすいものではありませんが、患者さんや症例ごとに「ゴール」は存在します。例えば、「肩が痛い」という主訴の患者さんを診た際に、適切な検査・診断を行えたために、心筋梗塞の可能性に気がつくことができたとします。そして、迅速に専門の医療施設をご紹介できて、患者さんに安心していただくことができたら、周りの人に自慢したくなるぐらいうれしいです(笑)。医師として誇りを持てる瞬間を、これからも増やしていきたいです。
東迎理事長が「気がつくこと」を重視されているからこそ、実現につながっていると感じました。

ありがとうございます。気がつくように心がけているからか、勘がよく働くと感じています。例えば、いつもどおり丁寧に診療を進めて、診察や検査結果では問題はないという結果につながったとしても、妙に胸騒ぎがする際は万が一に備えて医療施設をご紹介することがあります。その際、たまにですが大きな疾患の発見につながるケースがあるんです。そうした積み重ねがあったからか、クリニック周辺にお住まいの方をはじめ近隣で働いている方などが大勢、受診されています。頼りにされてうれしく思います。
患者はもちろんスタッフにも寄り添う、真摯な姿勢
たくさんのスタッフさんが働かれていますね。東迎理事長から何か伝えていらっしゃいますか?

スタッフたちには、先ほどお話しした「気がつく」ことをはじめ、私が診療時に心がけていることを同じように意識してほしいと伝えています。スタッフは一人ひとりがノートを作り、私が伝えたことを都度メモして、一つ一つをしっかりと行動に移せるように努めてくれているようです。とても心強く感じています。また、開業当時は「ワーク・ライフ・バランス」という言葉はありませんでした。ですがその頃から私はスタッフを採用する際に必ず、「私はあなたたちの力を頼りにしているので、頑張ってもらいたいです。その分、あなたたちもぜひ東迎クリニックを利用して、あなたたちの生活が楽しくなるようにしてください」と説明しているんです。スタッフ皆が気持ち良く働くことができ、そして患者さんへの良い接遇につながったらという思いも込めて、このように伝えてきました。
将来に対するお考えをお聞かせください。
大阪の医師の平均寿命は72歳、という話を聞いたことがあります。少し短いように思うのに加えて、私もその年齢に近づいていることを日々感じています。そのことから、知り合いの医師の協力を得ながら診療を続けるか、それとも同じく医師である息子たちに後を任せて老後を楽しもうか(笑)、といったことを考え始めましたね。ただ今のところ、他院の医師から「そちらで診ていただきたい」というご依頼をいくつもいただいており、医師として診療を続けようという思いが強くなっています。当院を頼りにしてくださっている患者さんのためにも、私を支えてくれているスタッフたちのためにも、まだまだ頑張っていこうと思っています。
では最後に、読者へのメッセージをお聞かせください。

当院では患者さんの訴えにしっかりと耳を傾けた上で、痛みといった症状の改善はもちろん、その方が自立した生活を送れるように全力でサポートしています。そのためにも、体調に関することであれば、些細なことだと思わずに何でもお話ししていただけたらと思います。また、「あそこへ旅行に行った」といった日常生活のお話もぜひお聞かせください。私自身が会話好きというものあるのですが(笑)、医療につながったり、内容問わず話すことで気持ちが軽くなったりする場合もありますからね。お待ちしています。

