医療法人 八杉クリニック

医療法人 八杉クリニック

八杉 誠院長

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天満駅・天神筋橋六丁目駅・扇町駅より徒歩10分の「八杉クリニック」。この地に看板を掲げて34年、街の総合クリニックとして地域の人々の健康を支え続けている。「子どもが好きで、小さな子どもの患者の扱いは得意中の得意」と語るのは、院長の八杉誠先生。一方で、さまざまな悩みを抱えた高齢者の患者にも丁寧に接し、感染症の検査からケガの処置まで難なくこなす。そんな院長には、空手の師範という別の顔があるから驚きだ。クリニックを訪れると、60代後半とは思えない若々しく引き締まった体でドアを開け、優しい笑顔で出迎えてくれた。医療を志した少年時代から現在にいたるまで、その歩みや医療に対するポリシー、健康維持のコツなど、ベテラン医師ならではの貴重な話をじっくり聞いてみた。
(取材日2017年4月19日)

地域の総合医療こそが開業医の役割

―施設名を「○○小児科」としなかったのはなぜですか?

私の出身医局は小児科ですし、子どもを診るのが一番好きなんですが、開業医というのはその地域のドクターですから、乳児から高齢者まで、いろんな層の患者さんを相手にするのが基本です。高血圧や糖尿病の診療からレントゲン撮影やバリウム検査まで内科的なことはもちろん、そして、外科的なことも、整形外科的なことも、全部一人でこなせます。もちろん、できないこともありますが、その場合は適切な専門科の医師を紹介できますからね。何でも相談にのって、どんなことにも対処する、そんな総合医療こそが、開業医の役割ではないでしょうか。小児科出身の私が、あえて「八杉小児科」という看板を掲げなかったのは、そこなんです。医者というのは本来、そうあるべきなんですね。

―子どもを診療する上で、コツのようなものはありますか?

当クリニックの特徴の一つは、注射で子どもを泣かさないこと。これには自信がありますね。診察室まで泣かずに入ってくれさえすれば、間違いなく泣かずに帰ってもらえます。泣く子というのは、診る前からずっと泣いているものです。たぶん、他の病院で痛い思い、怖い思いをした経験があるんですね。どうしても泣き止まない場合は、注射の前に麻酔クリームを塗ってあげます。注射しても痛くないことを覚えるので、次回からはもう泣きません。でも、本当の必勝法は、子どもとどれだけ仲良くできるかなんです。診察室にぬいぐるみやあめを用意したり、楽しい雰囲気を演出したり、これはもうスタッフ全員の努力にかかっていますね。

―こちらのクリニックでは院内処方で薬を出していますね。

院内処方なら患者さんはすぐに質問ができるし、私も即答できますから。たとえば解熱鎮痛薬。熱があるから処方したのに、院外薬局の薬剤師から「頭が痛かったら飲んでください」などと言われれば、患者さんが混乱しますよね。院内処方なら「これは熱のためですからね」と、その場で説明ができます。それに、「ついでにうがい薬も欲しい」「湿布も欲しい」といった、後から言ってくる患者さんの要望に応えることもできますから。Patient first(患者さん第一)ですからね。とはいえ、私、そう簡単には薬を出しませんよ(笑)。「医者や薬ばかりに頼るな」と、医者の私が言うのはおかしいかもしれませんが、体を良くするには、まず患者さん自身にも努力をしていただく。これが私の医療の基本です。

記事更新日:2017/05/19


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