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佐々木 公一 院長の独自取材記事

佐々木クリニック

(大阪市鶴見区/今福鶴見駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線・今福鶴見駅から徒歩約5分ほどの場所にある「佐々木クリニック」。大阪大学医学部附属病院腎臓研究室にて、腎臓病の増悪機序とそれを阻止する研究に長年従事していた佐々木榮喜先生が1991年1月、大阪市鶴見区にて開業。2016年に、それまでJCHO大阪病院(旧大阪厚生年金病院)で腎臓内科医長を務め、慢性腎不全患者の腎不全増悪因子を研究していた子息の佐々木公一院長が後を引き継いだ。同院は年々増加傾向にある慢性腎不全の患者に対して治療を行う、腎臓専門のクリニック。「患者さん一人ひとりに合わせて、よりQOLの高い生活ができる治療を提供していきたいと考えています」と語る佐々木院長に、理想の透析医療やめざすクリニック像について話してもらった。
(取材日2017年5月16日)

最適で快適な腎臓疾患の治療をめざす

腎臓内科を専門とする、貴院の特徴を教えてください。

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大阪市内にも関わらず鶴見区や城東区等は残念ながら、私が勤めるまでは腎臓内科専門の医師は不在でした。現在も私しか腎臓内科の専門の医師はおりません。これまでこの地域にお住まいの方で腎臓が悪い、あるいは検尿異常を指摘された方が専門医に受診しようすると、少し離れた総合病院に行くしかない状況でした。ただ総合病院で勤務していた私が言うのはなんですが、総合病院では患者数が多いので一人当たりの説明時間が少なくなる、待ち時間が長い、そもそも遠いので通院する事自体が大変等という問題もございます。そのためあえて、当院では腎臓内科専門病院という形態をとらせていただきました。その結果、自宅近くの病院で、総合病院と遜色ないレベルの治療をあまり待たずに受けることができ、また十分な診察時間を確保できるので、患者さん一人ひとりに治療方針や、現在の状態をゆっくりご理解いただけるまでお話しできます。これが当院の最大の特徴です。

実に興味深いお話ですね。

実は腎臓の異常というのは、自覚するのが難しいんです。多くは検診で発見されるのですが、その中には急激に腎臓が悪くなる病態も含まれておりますので、異常を指摘された場合は自覚症状がなくても一度専門の医師へ受診してみることが大切です。自覚するのは難しいですが、最近、尿が異常に泡立つとか、風邪をひいた後などに目でわかるくらいに尿に血が混じっているとか、そんなことがあったらぜひ受診してもらいたいですね。

専門の医院を受診するメリットは何でしょうか?

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私は、腎臓を専門としており、腎不全患者への腎不全の増悪因子の研究も行っておりましたから、一般内科では見つけにくい腎不全による症状や合併症を早期発見できますし、素早い対応をすることが可能です。当院では超音波検査に加えて、院内で血液検査を行うこともできます。緊急時に速やかに検査が行えるので、必要な処置もすぐに行えます。「腎臓病=透析」というイメージをお持ちの方も多いのですが、腎臓病(慢性腎不全)を指摘されていても早期から診せていただくことで、透析を開始する時期を遅らせることができる場合も多くあります。また、専門医以外の医師から透析が必要と説明されていても、当院で診察させていただいた際に、まだ透析まで必要でないと診断させていただく事も数多くございます。腎不全の早期、末期に関わらず専門医を受診するメリットはあると思います。

ライフスタイルに合わせた治療の選択が大切

透析治療について、詳しく教えてください。

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腎臓は簡単にいうと、体内に取り込んだ毒素を尿として体外に出すという仕事をしています。腎臓の働きが悪くなると、毒素が体内に溜まって、その毒素が体の正常な働きを妨げます。その状態が腎臓病(腎不全)なので、働けなくなった腎臓の代わりを人工腎臓にしてもらおうというのが透析治療です。心臓に異変があって人工心臓を使うというのと同じだと考えていただけたら良いかと思います。透析治療というと、「透析になったら終わり」とか「大変」というイメージがあると思います。たしかに、治療が大変であるということは間違いありません。しかし、そこまで悲観しなくても、定期的な透析をすることで、病気前とほぼ変わらない生活をされている方もたくさんいらっしゃいます。ですから、正確な診断に基づいて適切な治療を受けるということが大切になってくると思います。

オーバーナイト透析とは、どのような透析なのでしょうか?

夜、透析のために来ていただいて、翌朝までの眠っている時間に透析をする方法です。夜の10時までに来院していただければ良いので、仕事が終わって、帰宅して、家族と団らんしてから来ていただけます。朝には終わりますので、翌日から日常生活を普通に送れます。仕事盛りの方にも良いと思いますが、主婦の方にも通いやすいのではと思います。日中は家事や子どもの用事などと忙しい方でも、家族の食事や子どものお風呂などを済ませた夜間なら透析を受けられるという方も多いと思います。長時間の透析を行うため、十分な毒素の除去による体への負担軽減や血圧の安定化などの多くの効果も期待できます。ちなみに、透析中はテレビやDVDを見たりすることもできますし、食事も可能です。インターネットが自由に使えるFree Wi-Fiの環境なのでメールチェックや動画鑑賞などもできます。できるだけ快適に過ごしてほしいと思っております。

先生が考える、理想の透析治療とはどのようなものでしょうか?

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透析が必要になったからといって、人生が終わるわけではありません。できるだけこれまでと同じような生活を行っていただくために透析を行うのです。例えば仕事をしている人なら仕事を辞めずにできる治療を選択する等、患者さんひとり一人のライフスタイルに合わせた透析治療を行っていかなくてはいけないと思います。もちろん、病状に合わせてですから、100%希望通りとはいかないかもしれませんが、できる限り患者さんの負担が少なくなるような透析が理想だと思います。

自分や家族が通いたいと思えるクリニックでありたい

診療の際に特に気を付けていらっしゃることはありますか?

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患者さんと相談して、納得のいく、満足のいく治療を行うことです。透析に関していえば、不必要な透析はしないというのがモットーです。透析治療の場合、透析をするということだけでも、精神的にも肉体的にもすでに負担になっています。ですから、患者さんご本人やご家族の希望、その人の日々のプライオリティであるとか、生活背景などを確認させていただいて、少しでも「質の良い長生き」ができるようにしていきたいと思っています。自分や自分の家族が患者になった時に、「こんなクリニックだったら通いたいな」とか、「こんな先生だったら相談したいな」と思えるような存在であり、医師でいたいと思います。自分が行きたくない病院に、誰も行きたくないですからね。

今後の展望についてお聞かせください。

当院へ透析のために来られれば、あらゆる検査や、ある程度の治療ができるようにしていきたいです。ご高齢の方がとても増えていますので、必要な検査をするためにいろいろな病院を回るというのは大変なことだと思います。ただでさえ透析で通院があるのに、さらに検査であちこちに行かなければならないとなると、毎日病院通いになり、体力的にも精神的にも負担が大きすぎて、人生を楽しむ余裕がなくなってしまいます。ですから、もっともっと検査できる項目を増やし、他科の医師も増やして、透析のついでに検査、治療ができるようにしたいです。そして、ご本人もそうですし、ご家族の方にも「来てよかった」と言われる場所でありたいです。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

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ご自分やご家族が腎臓病だと言われて悩んでいらっしゃるのであれば、ぜひ一度来ていただきたいと思います。不安に思っていることがあれば、ゆっくり、納得いくまでお話しさせていただきます。一人で悩んでいるときりがないですし、そのストレスでより体調が悪くなってしまったりします。そうすると、日々が楽しくなくなってしまうので、まずは相談してもらえたらと思います。ほかの病気や家庭や仕事など、いろいろなことを総合して、日々を楽しく過ごせる治療や透析の計画を一緒に立てていきます。現在透析治療中の方も、今のやり方に疑問や不便があるようでしたら、気軽に相談していただきたいと思います。

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