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福地 優 先生の独自取材記事

福地眼科

(大阪市東成区/新深江駅)

最終更新日:2025/08/06

福地優先生 福地眼科 main

大阪メトロ千日前線の新深江駅から徒歩4分。大きな通り沿いにある「福地眼科」は1976年の開設以来、その歴史を積み重ねてきた。現在は父親である院長から副院長の福地優(まさる)先生に実質的な運営は引き継がれ、長年地域に住む人々の目の健康を見守っている。福地優先生は関西医科大学で学び、同大学の付属病院などで研鑽を積んだベテラン医師。「父が残してくれた伝統と患者をしっかりと守りたい」と話す福地先生に、クリニックの歴史や今後めざす取り組みなどたっぷりと話を聞いた。

(取材日2018年10月12日)

歴史あるクリニックと患者を守り続ける

医師をめざしたのはお父さまの影響ですか?

福地優先生 福地眼科1

そうです。小さな頃から父が眼科の医師として働く姿を見てきました。成長するにつれて、いろんな職業を考えて模索しましたが、今思い返しても医師以外に本気でなろうと思ったものはありませんでした。弟も同じく兵庫県で眼科の医師をしているのですが、2人とも父から医師になるように勧められたことは一度もなく、厳格な父の働く背中が自然と私たちを後押ししたのだと思います。

クリニックの歴史をお聞かせください。

大学に勤務していた父は研究や教職を経験したのち、1976年に京橋の駅前で開業しました。その後1981年に現在のクリニックがある新深江に家族で引っ越してきたのを覚えています。自宅の1階が診察室で2階が病室というクリニックで、当時では大阪でも数少ない手術が受けられ、入院施設を備えた眼科でした。開業した当初から患者さんは多く、白内障手術にも対応していました。現在の白内障手術は日帰りが主流ですが、術後の通院が必要になります。足が悪く毎日の通いが大変な方や一人暮らしの方なども、入院設備が整っているので安心して白内障手術をお受けいただけます。

勤務医からご実家のクリニックに戻ってきたきっかけは?

福地優先生 福地眼科2

父が高齢になってきたので、一緒に働く機会を失う前に実家に戻ろうと思いました。尊敬する父の姿を目に焼きつけておきたかったのかもしれません。10年弱ですが一緒に働いた期間に改めて父の偉大さを感じました。父はとてもきっちりした仕事をする人で、スタッフの教育も厳しかったですね。患者さんへの対応も丁寧で、どんなに患者さんが並んでいても、診療内容を理解してくれるまでしっかりと話し込むような人でした。患者さんをお待たせしすぎてしまうこともありましたが、そんな父でしたから多くの方に支持されたんでしょうね。今でも昔からの患者さんは父の思い出話をするんですよ。現在、実務は私が行っていますが、今でも父を院長として名前を残しています。父が築いてきたものを大切にしながら、いつか超えていきたいですね。

診療方針は今も昔も変わらず、患者本位で

福地先生が引き継いで変わったことはありますか?

福地優先生 福地眼科3

そうですね、クリニックのため、2年前に全面改装しました。随分と院内が明るい雰囲気になりましたね。それを機会に電子カルテを導入しました。また最近は往診を積極的に行っています。元気で来てくれていた人が病院に行けなくなったと聞くと、ほっとけないですよね。往診でできることは限られていますが、会話するだけでも患者さんが少しでも元気になってくれるんじゃないかと思うので、フットワーク軽く動いていきたいと思っています。また、勤務医の頃とは違い、開業医になると自分のクリニックのことしかわからなくなりますから、積極的に新しいことを吸収するためにも、勉強会にも参加していきたいです。ただ、基本的には院長が残した診療方針など、大きくは変えないつもりです。父と一緒に働いていた時は、ぶつかることもありましたが、患者さんを大事に診ていきたいと思う気持ちは父の頃から何も変わりません。

どのような患者さんが通われていますか?

年齢層は小さいお子さんからご年配の方まで本当に幅広く来てくださっています。子どもさんは結膜炎や学校検診の再診で来たり、若い方はコンタクトレンズの処方や眼精疲労、中高年層の方は老眼、ご年配の方は白内障の手術や内科からのご紹介で糖尿病などによる眼底検査にお越しの方などお悩みもさまざまです。近年は、ドライアイの症状を訴える方が多くなってきました。ほかにも、当院では白内障などの手術をご希望されて来られる方も多いです。勤務医の頃は白内障、網膜剥離、緑内障など手術を多く経験してきましたので、安心してご相談いただければと思います。またオルソケラトロジーにも対応しています。これは一般的なコンタクトレンズとは異なり、寝ている時に特殊な形状をしたコンタクトレンズを装用することで近視を矯正するものです。長く携わってきましたので、小・中学生のお子さんや思い切りスポーツを楽しみたい方はご相談いただければと思います。

白内障の手術を受けるタイミングを教えてください。

福地優先生 福地眼科4

難しい質問ですね。医師としては客観的に見て、視力の低下や水晶体レンズの濁り具合で判断するのですが、患者さんの自覚具合とは異なることもあります。長寿の時代ですから、白内障の手術をしないで天寿を全うする人はかなり少ないかもしれません。1つの目安として、免許の更新の時など不便に感じた時がいいタイミングです。いつか手術しないといけないなら早くしたいという人もいますが、まだ症状が軽い時であれば、眼鏡で矯正できる場合もありますので、日帰りで対応できるとはいえ負担のかかる手術を急ぐ必要はないと思います。ただ、逆に手術のタイミングが遅れると水晶体が固くなって、傷口が大きくなったり、合併症のリスクも出てきますから、日頃からかかりつけの病院やクリニックを持ち、医師と十分な話し合いの上で計画を立てることをお勧めします。

どんな質問にも丁寧に対応するスタンスは変えない

先生が日頃から心がけていることはありますか?

福地優先生 福地眼科5

患者さんは何か困ったことがあって当クリニックに来ているので、じっくり話を聞いてあげたいと思っています。ご年配の患者さんも多いので、病気とは関係のないことをお話しされることもあるのですが、とことん話を聞いて気分良く帰ってもらえたら、それはそれで良かったかなと(笑)。ほかのクリニックで話を聞いて、説明に納得できなかったという方も来られます。そんな時、当院でも診断は大体同じなんですが、「前のクリニックの先生はこういうつもりで説明しているんですよ」と、誤解を解いて差し上げます。そういう時はセカンドオピニオンの大切さを感じます。何人かの意見を聞くことで初めて理解できることもありますから。もし他のクリニックで聞けなかったこと、悩んでいることがあれば、お気軽にご相談にいらしてください。

オフの日の過ごし方や自分の健康で気をつけていることを教えてください。

夏は和歌山や西宮の方まで行って、一人でウィンドサーフィンをすることが多いですね。また学生の頃にサッカー部に所属していたこともあり、知り合いとフットサルで思い切り体を動かしてストレス発散することもあります。最近は息子の通っている小学校の父兄とバンドを組んで、月に1回は集まって練習しています。いつか子どもたちの前でライブをしようと張り切っているんですよ。健康に関しては、もう何年も前に禁煙しました。それからは週に3、4回ジムに通って、マラソンも始めました。職場の人間だけでなく、いろいろな友達と楽しく過ごすことが良い刺激になって、私の健康を支えてくれているように思いますね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

福地優先生 福地眼科6

どんな病気も早期発見早期治療が一番。異常を感じたら早めに受診されることをお勧めします。特にご高齢の方は年とともに外出がおっくうになり、その間に重症化しているケースも。高齢者がいるご家族の方は日頃から目を向けてあげてほしいですね。また、若い方のカラーコンタクトのトラブル増加を感じます。できれば眼科医を介したところで正規品を購入することを推奨しますが、少なくともケアには注力してください。どうすればいいのかわからない時には気軽に相談に来てもらって構いません。今後は健康に関する教室など、長年この地域の方に親しんで来てもらったクリニックだからこそできる活動を行っていきたいと考えているのです。たくさんの患者さんに来てもらい、何か得て喜んで帰ってもらえるような場にしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/16万2000円~(片眼、税込み。別途、適応検査5400円、装用テスト5400円、定期検査3240円がかかります)
多焦点眼内レンズ/35万円~(片眼、税込み)

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