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石川 泰章 院長の独自取材記事

石川泌尿器科

(大阪市東成区/鶴橋駅)

最終更新日:2021/10/12

石川泰章院長 石川泌尿器科 main

JR大阪環状線、近鉄大阪線・奈良線、大阪メトロ千日前線各線の鶴橋駅から徒歩1分というアクセスしやすい場所1997年に開院した「石川泌尿器科」。院長の石川泰章先生は、長年にわたり泌尿器科領域の診療を行ってきた経験を持ち、特に性感染症に関して多くの経験を積んできた。性感染症やED(勃起障害)治療といったメンズヘルスに注力している。今回、豊富な知識と臨床経験を持つ石川院長に、同院のことや性感染症の診療への思いを聞いた。

(取材日2021年3月29日)

豊富な臨床経験を生かし、性感染症を専門に

はじめに、医師をめざしたきっかけを教えてください。

石川泰章院長 石川泌尿器科1

歯科医師をしていた父親の影響ですね。父は大学病院に勤めながら自身の歯科医院も営んでいたため、小さい頃から医師という仕事を身近に感じて育ちました。加えて医師をしている親戚が多かった環境もあり、子どもの頃から将来は自然と医師になりたいと思うようになりました。私は三兄弟の次男で、兄と弟は歯科の医師の道へ進みましたが、私が泌尿器科を専門にしたのは、大学時代に自分が尿路結石にかかったことがきっかけです。その時の主治医だったのが、恩師となる当時の泌尿器科の教授でした。素晴らしい先生で、こういう医師になりたい、この先生のもとで勉強をしたいと思ったんです。

開業までの流れを教えてください。性感染症に特化することになったきっかけはありますか?

大学卒業後は市立貝塚病院、済生会富田林病院、市立堺病院で勤務医として経験を積んだのち、1997年に鶴橋に開業しました。この周辺には大阪市大病院、大阪赤十字病院、大阪警察病院、大阪国際がんセンター、大阪医療センターなど名だたる大規模病院があり、その他にも泌尿器科常勤医が在籍する病院も多く、ある意味泌尿器科医療機関が過飽和な状態。そこで、当クリニックは病院勤務の泌尿器科の医師が診察をすることが少ない疾患や手術に積極的に取り組むようになりました。開業当初は包茎手術やパイプカット手術は毎日のように行ってきましたが、徐々に性感染症疾患に特化するように。現在は、初診患者の約8割が性感染症関連で、ED治療などメンズヘルスにも取り組んでいます。現在、大阪府下はもちろん、近畿、さらには中国、四国、北陸地方などからも患者さんが来院されています。

性感染症にはどんな疾患があるのでしょうか?

石川泰章院長 石川泌尿器科2

淋菌感染症、クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒、HIV感染症、トリコモナス症、毛じらみ症などです。特に梅毒の急増は一昨年ぐらい大きくメディアで取り上げられため、ご存じの方も多いと思います。およそ10年前までは、同性間の性的接触による感染が多かったのですが、ここ最近は異性間の性的接触による感染が増加しており、現在も高止まりしない状況です。疾患によって異なりますが、必ずしも自覚症状があるとは限りません。症状が出にくいものや、潜伏期間が長いため感染しても気づかないうちに進行していることがあります。そのため、感染に気づいたときにはすでに多くの人に伝染していることも考えられます。

一人ひとりに適したオーダーメイドの治療を心がける

性感染症はどのように感染が広がっていくのでしょうか?

石川泰章院長 石川泌尿器科3

性器の接触による性交を行う時だけコンドームをつけていれば安全と思っている人もいるのではないでしょうか? ですが性器と口の接触、性器と肛門の接触によっても、性感染症は感染します。いわゆるオーラルセックスやアナルセックスなどでも感染するのです。コンドームで覆いきれない部分の体液・血液に触れたり、もしお互いの体に傷があればそこから感染してしまいます。オーラルセックスだけという場合も、はじめから最後までコンドームを使用して外さないようにしましょう。もちろんコンドームをつけていれば100%感染を防げるというものではありませんが、リスクを下げる意味では有用です。

クリニックではどんな治療を行うのでしょうか?

性感染症は他人に相談しにくく一人で悩まれている方が多いと思います。当クリニックでは患者さんのプライバシーに配慮し、尿検査・問診・診療を行い、診断と適切な治療を行います。診察時は必要であれば、正確な診断につなげるため、手袋をした上で触診を行う場合があります。触診に抵抗がある方もいるかもしれませんが、泌尿器科に関わらずどの病気でも見ないと診断できないのは同じです。また検査については、血液中の抗体などで感染の様子を調べる血液検査、性器周辺を綿棒で拭って分泌物や菌の有無を調べる検査などがあります。いずれにせよ、不必要な触診・検査はしませんのでご安心ください。

治療の際に、先生が意識していることを教えてください。

石川泰章院長 石川泌尿器科4

本当に患者さまに合った検査、治療は、たくさんの臨床経験から得られるものです。ガイドラインに沿った画一的な治療にこだわるのではなく、個人的な事情などを踏まえ、治療に対するご希望をお伺いした上で、これまでの臨床経験を生かしつつ、一人ひとりにとってのベストの診療・治療をご提案できるような、「オーダーメイドの治療」にこだわります。

専門家による早期の診断と適切な治療を

新型コロナウイルス感染症の影響で性感染症が拡大しているそうですね。

石川泰章院長 石川泌尿器科5

新型コロナウイルス感染症の拡大により、不要不急の外出が訴えられる中、来院数が激減するのかと思っておりましたが、2020年3月から9月までは例年を上回る数の初診患者が来院しました。その原因については、テレワークや出社制限の拡大で一人の時間が増加したこと、外食や旅行などの出費が減少し手元に残るお金が増えたこと、多くの性風俗店は24時間・年中無休で営業していることがあげられます。非常時や不況下でも性風俗業界が強いことはよくいわれてきたことです。今後の患者数増加を危惧しています。

専門家の受診に抵抗があり、インターネットで治療薬を手に入れる人が多いと聞きます。

近年、ご自宅で判定ができる自己検査キットもインターネットなどで販売されています。しかしこれらの検査の精度は商品によって大きく異なると感じています。より責任をもって、より的確な診断をお伝えするためにも専門家による検査をお勧めします。またインターネットでは昨今さまざまな治療薬も販売されていますが。そのほとんどが偽造品です。体に害を及ぼす可能性もあるため、自己判断せず専門家による治療を受けていただきたいですね。当院では、治療法・薬剤も選別の上で積極的に取り入れています。検査結果を踏まえた上で、豊富な選択肢から適切な治療をご提案しています。

自分が感染しない、また人にうつしてしまわないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?

石川泰章院長 石川泌尿器科6

生活を営む上で、性感染症のリスクをゼロにすることは困難です。ですが、少しでもリスクを軽減するため、不特定多数との性行為を行わないこと、またオーラルセックスだけだからコンドームをつけないのではなく、どんな行為であれ最初からコンドームをつけて性行為を行うこと。そして感染が疑われたら早めの検査を受けていただくことが大切と思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

これまで長く現場で性感染症を診療してまいりました。患者さま一人ひとりに必要な検査を適切に判断いたしますので、ご相談いただければと思います。日本は性感染症に関して非常に危惧する状況にあり、その要因の一つとして、性教育の不備が考えられます。大学で非常勤講師として性感染症についての講義を担当し、一人でも多くの方に伝えていく活動も行っています。性感染症は自分自身だけではなく、奥さんや恋人など大切なパートナーをも傷つけてしまう病気です。性感染症を「拡大させない、重症化させない」という視点に立ち、患者さまの治療・啓発に努めていきたいと思います。性感染症は治療ができます。不安に思われる方はできるだけ早く適切な検査と治療を受けましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【各種検査】淋菌:3300円、クラミジア:3300円、HIV:3300円、B型肝炎:2200円、C型肝炎:3300円、咽頭検査(淋菌・クラミジア):5500円、マイコプラズマ・ウレアプラズマ検査:1万6500円
ED治療薬:50mg錠1100円~、20mg錠1430円~

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