全国のドクター14,422人の想いを取材
クリニック・病院 156,781件の情報を掲載(2026年9月04日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市大正区
  4. 大正駅
  5. さいとう整形外科
  6. 斉藤 潤 院長

斉藤 潤 院長の独自取材記事

さいとう整形外科

(大阪市大正区/大正駅)

最終更新日:2026/08/27

斉藤潤院長 さいとう整形外科 main

大阪メトロ長堀鶴見緑地線・大阪環状線大正駅から徒歩2分。クリニックビル3階に「さいとう整形外科」はある。エレベーターで上がるとすぐ待合室が広がり、清潔に保たれた院内はアットホームな空気に包まれている。院長の斉藤潤先生は、関西のリウマチ領域で知られる医師に師事した後、大阪ろうさい病院で多くのリウマチ患者を診てきた経験を持つ。1998年の開業から28年、「大規模病院と同じレベルの治療はできると自負しています」と静かに語る自信の裏には、さまざまな生物学的製剤を扱える環境と長年積み重ねた臨床の知識がある。それでいて患者を身内のように診るという謙虚な姿勢を貫く斉藤院長に、リウマチ治療の現在や一般整形外科への取り組み、地域医療にかける思いを聞いた。

(取材日2026年8月5日)

リウマチで知られる医師に師事し、大正で重ねた28年

先生がリウマチの診療に携わるようになった経緯を教えてください。

斉藤潤院長 さいとう整形外科1

整形外科の医局に入ったのは、大学のサッカー部の先輩に誘われてのことでしたが、もともと外科系に憧れがありましたし、自分としても違和感のない選択でした。リウマチの道に進んだのは、滋賀医科大学で師事した七川歓次先生の影響が大きいですね。リウマチ学の発展に尽力した方で、先生のもとで学ぶうちに自然と僕もリウマチに携わるようになりました。関西では関東と比べ、整形外科とリウマチ治療の関わりが深い歴史があるんです。大阪ろうさい病院では多くのリウマチ患者さんの診療に携わり、人工関節の手術で患者さんの回復をめざす中でやりがいを感じました。その後の多根総合病院では外傷と関節外科を中心に経験を積み、リウマチと関節外科の両方を自分の柱としてきました。

その後、こちらで開業されたのはどのような理由からですか。

リウマチの治療は長期にわたります。一方で、病院に勤めている限り転勤の可能性はゼロではありませんので、患者さんを継続的に診ていくという点では難しい面もあります。そう考えた時、地域でやりたい医療を続けるには、開業が最善だと思ったのが正直なところです。多根総合病院の近くにちょうど場所が見つかり、手術の連携もしやすいということで1998年に当院を開きました。開業当初は、大阪ろうさい病院時代に堺で診ていた患者さんが何人もついてきてくれまして。リウマチの患者さんは一人の主治医にずっとついていく方が多いんです。長く診ていると、ご家族の状況まで自然とわかるようになって、もう身内のような感じです。今も堺から通ってくださる方がいらっしゃいます。

こちらのクリニックの特徴についてお聞かせください。

斉藤潤院長 さいとう整形外科2

当院は大阪メトロ長堀鶴見緑地線と大阪環状線の大正駅から徒歩2分、バス停もすぐ目の前で、エレベーター完備のビルの3階にあります。リハビリテーション室は広さを確保しており、足腰に不安のある方にも過ごしやすい環境です。リウマチの治療に関しては、幅広い生物学的製剤を用いた治療に対応していまして、大規模病院と同じレベルの治療ができると自負しています。待ち時間も大規模病院ほどかかりませんし、多根総合病院をはじめ近隣の基幹病院との連携で、入院や手術が必要な場合にも速やかにご紹介できます。リウマチの有病率は人口の約0.3%といわれていて、この近隣にも該当する方は少なくないはずです。大規模病院まで時間をかけて通院されている方もいらっしゃると聞きますので、身近なクリニックとしてお力になれたらと思っています。

寛解もめざせるリウマチ治療と幅広い整形外科

リウマチの治療はどのように変わってきたのでしょうか。

斉藤潤院長 さいとう整形外科3

リウマチはかつて出産後の30代女性に多いとされていましたが、近年は60代から80代で発症される方も増えているといわれています。治療の面では、2003年に生物学的製剤が登場したことで劇的に変わりました。それまで炎症を抑えきれなかった方でも「寛解」、つまり炎症が治まった状態をめざせるようになったんです。現在はさまざまな生物学的製剤に加え、JAK阻害剤という強力な内服薬も使えるようになり、ほとんどの患者さんで炎症のコントロールをめざせます。10人のうち7人ほどは標準的な内服治療を中心に診ていきますが、残りの方にはこうした薬剤を用います。ただ、一人ひとり病態が異なりますので、その方に合った治療を見極めるには長年の経験が欠かせないと感じています。

治療を続ける中で、症状が落ち着いていくことが見込めるのでしょうか。

はい。生物学的製剤を4〜5年使った後に、薬の減量や中止をめざしていく場合もあります。薬なしの生活をめざせる段階まで治療が進歩したことは、大きな前進です。ただ、リウマチは根本原因がまだ解明されていないため、再発の可能性は否定できず、長い目で経過を見ていく必要があります。一方で治療費の問題もあります。生物学的製剤は治療費の負担が大きくなることもあり、経済的に難しい方もおられますので、その場合は公的な扶助制度やご家族の勤務先の福利厚生など、利用できる制度がないか一緒に調べています。意外と患者さんご自身が把握していない制度もありますから、諦めずにいろいろ探ってみることが大切です。

リウマチ以外の一般整形外科の診療についても教えてください。

斉藤潤院長 さいとう整形外科4

リウマチ以外にも、腰痛や膝痛、椎間板ヘルニア、靱帯損傷、半月板損傷、骨折といった一般的な整形外科疾患に幅広く対応しています。変形性膝関節症や股関節の疾患で手術が必要な場合は、近隣の基幹病院と連携して治療を進めますのでご安心ください。訪問診療も行っていまして、もともとリウマチの患者さんが通院困難になったことをきっかけに始めたのですが、今は一般の患者さんのもとにもお伺いしています。近隣であれば僕が出向いたほうがお互いにとっていいですからね。また、交通事故の後遺症診断にも対応しています。一度却下された申請が意見書の書き直しで認められるということも考えられますので、交通事故でお困りの際もご相談いただければと思います。

患者を身内と思い、堅実な医療を届け続ける

患者さんと接する際に、大切にされていることを教えてください。

斉藤潤院長 さいとう整形外科5

医師になって間もない頃、先輩から「患者さんは身内だと思って接しなさい。他人じゃないよ」と言われたことがあります。その教えがずっと心に残っていて、例えば手術をするかどうか、どの治療を選ぶかという場面では、自分の家族だったらどうするかと考えるようにしています。今でも、かつて治療法が十分でなかった時代に亡くなったリウマチの方々のことが浮かびます。寝たきりになったり、感染症で命を落とされたり……。だからこそ、同じような思いをする方を出してはいけないと感じるんです。昔はどうしても限界がありましたが、今ならば助けるための方法がある。その思いが、日々の診療を続ける原動力になっています。

どのような体制で日々の診療にあたっていますか。

医療事務のスタッフと、午前中は看護師がおります。訪問診療には僕一人で出向くことが多いので、採血も点滴も自分でこなします。病院に勤めていた頃は指示を出して行ってもらっていたようなことも、開業して、手を動かすうちに感覚を取り戻しました。リハビリは物理療法を中心に、僕が直接患者さんに自宅でできる運動のやり方をお伝えするなど工夫しています。実は僕自身、開業後にぎっくり腰になったことがありまして、ストレッチや筋力トレーニングといった運動療法を行った経験があるんです。じっとしていては駄目、というのは実感を込めてお伝えできますね。また、地域の医師会では介護保険の審査委員を務めていまして、他の開業医の先生方とのつながりも大切にしています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

斉藤潤院長 さいとう整形外科6

上手に僕を利用してください、というのが一番お伝えしたいことです。お力になれると思います。特にリウマチの治療について、大規模病院と同様の治療を通院しやすい地域のクリニックで行えていると自負しています。そのことは、改めてお伝えしておきたいです。当院は派手なことはしませんが、患者さんに不利益が生じないよう、科学的に評価された標準的な治療を基本としています。十分な根拠のない治療法もありますので、そうした情報の見極めには気をつけていただきたいですね。また将来的には後継の先生をお迎えし、リウマチのケアを途切れさせないための体制もつくりたいと考えています。関節の痛みやリウマチの症状でお悩みでしたら、気軽にご相談ください。