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田辺 修一 院長の独自取材記事

田辺耳鼻咽喉科医院

(大阪市大正区/大正駅)

最終更新日:2019/08/28

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大正駅から徒歩1分という好立地に、「田辺耳鼻咽喉科医院」がある。同じ耳鼻咽喉科として開業していた父の後を継ぎ、田辺修一先生が2008年に開業したクリニック。ビルの階段を登って院内に入るとすぐの待合室には、下町気質が残る土地柄を反映させた温かみのある雰囲気が漂っている。基幹病院での勤務医としての経験を経て開業に踏み切った田辺先生は、開業医としての経験を重ねるうちに、大規模病院とはまた異なる医療の役割に気づかされたと語る院長に、耳鼻咽喉科の医師をめざしたきっかけからクリニックの特徴、今後の展望まで、いろいろと話を聞いてみた。
(取材日2017年6月15日)

開業医としての立場から幅広く柔軟な対応をめざす

耳鼻咽喉科の医師になられたきっかけを教えてください。

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この場所で耳鼻咽喉科を開業していた父の後を継いだ形になります。住まいは別でしたので、実際に診察している姿を間近に見る機会は少なかったんですが、いろいろな話を聞いたりするうちに、憧れる気持ちが芽生え、自分自身の進路を意識するようになる頃には、自然と父と同じ道に進むことを決めていました。耳鼻咽喉科は専門性が高く、診断から治療まで一貫して行うことができるところも魅力でした。開業にあたっては、他の場所を選ぶこともできましたが、地域医療の継続性なども考え、同じ場所で開業することにしました。それまでは、基幹病院での医師としてのスペシャリティを身につけることを目標にしていましたが、開業してから医療にはいろいろな形があり、医師にもそれぞれの立場と役割があることに気づかされました。

患者さんの層など、地域的な特徴はありますか?

大正区は下町気質が残る地域ですから、そういった面では特徴があるかも知れません。一般的に耳鼻咽喉科は、お子さんの割合が多いのですが、ここは比較的高齢の方が多いようです。駅前なのでお勤めの方の割合も多めです。お勤めでお忙しそうにしている方も多いのですが、短い時間でもできるだけ丁寧な対応をするように努めています。高齢の方の中にはそれほど重い症状ではない患者さんもいらっしゃるのですが、そういった場合でもできるだけお話を聞いて、ご本人が納得できるような説明を心がけています。耳鳴りなど完治が難しい症状の方もいらっしゃいますが、治療の方向性をしっかり示すことで納得していただけるケースも多いです。当院のような小さなクリニックに求められているのは、そういったきめ細かい対応の部分なのかなと思っています。

治療に関しては何か特徴はありますか?

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専門性を追求するのではなく、一般的な治療について幅広く対応できることが特徴です。感覚器の疾患というのは、症状が外から見えづらいため、周囲から理解されにくいところがあるんです。患者さんが困っていても「気にしすぎではないか」などと片づけられることさえあります。そういった症状のつらさを理解し、症状を軽減することで、患者さんに寄り添っていきたいですね。100%の満足は難しいケースもありますが、そういった場合でも、少しでも納得いただけるような治療をめざしています。大規模病院で治療しても結果は変わらないと思われるケースでも、患者さんの希望があれば、セカンドオピニオンを提案することもあります。また、そうやって他院で受診した結果、治療方針が同じであれば、当院に戻ってきていただいても構いません。そういった柔軟な対応ができるのも、当院の特徴のひとつだと思っています。

丁寧な説明と対応、利便性のよい立地が強み

クリニックとしての強みは何だとお考えですか?

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しいて挙げれば2点あります。1つは、丁寧な説明と対応です。特に私自身が心がけているのは、患者さんのことを理解したつもり、説明したつもりなど、「したつもり」になっていないか、常に意識しながら診察することです。患者さんが帰られたあとで「これも説明しておけばよかったな……」というようなことがないように、伝えるべきことはそのときにきちんと伝えるようにしています。また、こちらが考える治療法と、患者さんの希望にずれがないかどうかにも気をつけています。「命に関わるわけではないけれど、手術をしたほうがいい」というような疾患の場合、症状は楽になるとしても、手術はいやだという患者さんも少なからずいらっしゃいます。そういった患者さんの気持ちに気づかずに診療を進めようとしても、スムーズにはいきませんので、意識していますね。

もう1点の強みとは?

単純なことですが、駅前という便利な場所にあることです。できることは限られてしまうかも知れませんが、立地の利便性と、父の代からの継続的な認知度は大きなメリットですから、広さという弱点は機動性でカバーしようと考えました。大規模な医療機器などを設置するスペースがなくても、例えばCTスキャンなどは近所の病院で撮ってきてもらったり、そういったフットワークの軽さは逆に強みになりました。またそのために必要な医療機関とのネットワークの構築にも力を注ぎました。患者さんにとっても、交通機関や診療時間、待ち時間などにおいて、大規模病院より通いやすいというメリットも生かせると思います。

話は変わりますが、休日などはどのように過ごしていますか?

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趣味らしい趣味は特にないんですが、クリニックに飾っていた花がしおれてきたりするのを見て「これ持って帰って何とか復活させられないかな?」などと思ったのがきっかけで、ガーデニングのようなことをやり始めたところです。と言ってもベランダ園芸なんですが、ネットなどでいろいろと調べたりしながら。小学生の子どもが学校でいろいろ育てたりしているので、それも合わせていっしょに土いじりをしたりしています。まだまだですが、そのうち家で育てた花をクリニックに飾ったりできたらいいです。

医療の質を保つため継続的な努力を続けたい

今後の目標や展望はありますか?

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医療は、この先も進歩を続けていくでしょうし、新しい治療などもいろいろと出てくると思います。そういった変化にしっかりついて行けるようにしたいです。開業医として、そのときどきの要求に応じた医療を提供し続けるためには、変えるべきところは変えていきながら、自分自身も進歩していかなくてはいけません。それは医師としての宿命であり、常に継続した努力が必要だと思います。そのために勉強会などに出席したり、提携した病院との情報交換なども絶やさないようにしています。

そういった役割も街のクリニックの先生ならではですね。

そうですね。直接治療に関係なくても、健康や医療について質問されることもあります。例えばですが、IPS細胞について質問されたり、新聞やテレビの解説者のような役割が求められることもあります。そういった面でも、しっかりした対応ができるように、勉強していかないといけないと思っています。実際に医療系のテレビ番組を観て心配になったと来院する患者さんもいらっしゃいますから、そういった番組も録画したりして、できるだけ観るようにしているんです。開業医として経験を積めば積むほど、大規模病院との役割の違いがわかってきて、そういったところに重点を置くべきだなと思うようになりました。

最後に、読者に向けたメッセージをお願いします。

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お勤めや子育てで忙しく、いつも時間のないという方も多いのですが、多少手がかかっても、日頃からお子さんの耳や鼻の中をきれいにするなど、日常の予防にも目を向けてほしいです。具合が悪くなってから病院にかかるよりも、長い目で見ればそのほうがよい結果が得られるはずです。早く治したいという気持ちも理解できますが、特に小さなお子さんの場合は、薬を代謝する機能が大人より弱いわけですから、使わずに済むならそのほうがいいんです。そういったことについてもできるだけ伝えるように心がけていますが、患者さん側からも、知りたいこと、わからないところは、積極的に質問していただきたいと思います。病気というのは人間としてもっともパーソナルな情報ですから、自分自身でも興味を持ち、正しい情報を理解することが、結果的にはいちばん患者さんのためになると思います。

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