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本庄 尚謙 院長の独自取材記事

ほんしょう内科クリニック

(大阪市大正区/大正駅)

最終更新日:2020/08/20

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2013年4月、大阪市南西部に位置する大正区に開業した「ほんしょう内科クリニック」。2017年5月には設備一新を兼ねて、大正区内で新築移転。バリアフリー設計の院内は、木目調のナチュラルな内装で統一。待合室には大型テレビのほか、雑誌や書籍も備え、患者がリラックスできるよう工夫されている。院長の本庄尚謙先生は循環器内科が専門だが、内科・小児科も掲げ、子どもから高齢者まで幅広く対応。患者一人ひとりに合わせた診療を心がける。「患者さんお一人お一人、年齢も境遇も性格も異なります。お一人お一人の状況に合わせた治療やアドバイスを心がけています」と温かく語る本庄院長。日々地域の患者に親身に寄り添う本庄院長に、開業の経緯から今後の展望まで幅広く聞いた。
(取材日2020年6月19日)

一人ひとりに合わせたオーダーメイド診療を心がける

開業にあたり、大正区を選んだ理由をお聞かせください。

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勤務医時代に大正区での継承開業のお話をいただいたのがきっかけです。前医院を見学した際に前院長や患者さんたちの人柄にふれ、ここで頑張ってみようと開業を決意しました。開業から7年がたちすっかりこの地域にも慣れ、訪問診療も行っていることから、細い路地にも詳しくなりました。勤務医時代に比べて、より一層患者さんの思いや背景を考えることができるのが、地域に密着したかかりつけ医の魅力。この先もずっと地域に根差して頑張っていきたいです。

大正区の印象はいかがですか?

大正区は下町風情が残る住みやすい町です。情が深くて温かい方が多く、患者さんの優しさに元気をもらうこともあります。当院には、子どもから高齢者まで幅広い世代の方が来院されます。ご高齢でも現役で働いている方も多くいらっしゃいますし、そんな地域の皆さんを生涯にわたってサポートしたいという想いは強いですね。また、年齢とともに通院が難しくなる方も増えてきましたので、訪問診療を通して支えられるよう努めています。現在、私は所属している大正区医師会の中で、在宅医療を担当しています。大正区は医療と介護の連携がよくとれている地域で、中核病院との病診連携もスムーズに行うことができていると感じています。

患者さんの主訴はどのようなものが多いですか?

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風邪など一般的な内科疾患はもちろん、私が循環器内科を専門としていることから高血圧や心臓病、動脈硬化症などで来院される方も多いです。また、糖尿病治療にも尽力しているため、糖尿病の患者さんもいらっしゃいます。加えて、「親のことで相談したいのですが……」「妻のことなんですが……」など、患者さんからご家族の介護や症状について相談されることも多くなりました。患者さんお一人お一人、年齢も境遇も性格も異なります。皆同じように接するわけにはいきませんので、患者さんそれぞれの状況に合わせた治療やアドバイスを心がけています。

まさにオーダーメイドの診療ですね。

そうですね。そのためにも患者さんとしっかりお話し、お仕事や趣味など生活習慣についてもお聞きするよう心がけています。患者さんについてよく知ることで、よりその方に合わせた診療を行うことができますから。患者さんと趣味の話で盛り上がることもあります。人生経験豊かな患者さんのお話を伺い、私のほうが学ばせていただくことも多いです。スタッフたちも、患者さんが普段思っていることや、生活でお困りのことなどをよく聞いてくれています。スタッフたちが聞いてくれた情報をもとに診療を進めていくことも多いのでとても助かっています。

最期の看取りまで、生涯にわたり患者に寄り添いたい

糖尿病教室を開催されていると伺いました。

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関西電力病院から糖尿病専門の先生やコメディカルの方をお招きしています。毎回テーマを決めて講演を行っていただき、患者さんと交流できるよう質疑応答の時間も設けています。例えば、食事療法の話の際には献立のレシピを紹介し、野菜、魚、肉、炭水化物の順番に食べると血糖値が上がりにくいというような食べる順番について指導しています。フードモデルを使った体験型の教室はたいへん好評でした。また運動療法の話の際には、家の中でできる運動を紹介しています。年齢などによりできる運動も異なりますので、その方の状況に応じた方法をご提案したり、資料をお渡しして、きちんと継続できるような指導を行っています。

在宅診療にも尽力されていらっしゃいますね。

さまざまな理由で通院が難しくなった患者さんのご自宅やグループホームなどの施設に伺っています。往診と訪問診療、どちらにも対応します。訪問診療は月曜から土曜まで毎日、午前診と夜診の間に行っています。末期がんの患者さんなどを在宅で看取らせていただくケースも多いですね。ご事情により在宅での看取りが難しい場合は、適切な時期まで在宅診療を続け、病院にご紹介させていただくことも可能です。人は誰しも必ず死を迎えるもの。お一人お一人職業などは異なっていても、それぞれの道を一生懸命歩んでこられたのではないでしょうか。それなのに人生の最期を不本意な形で迎えるとしたら悲しいですよね。可能な限りご本人の希望される方法で看取って差し上げたいと思います。

印象に残る患者さんとのエピソードがあれば教えてください。

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一人ひとりの患者さんにさまざまなエピソードがあるので、1つに絞るのは難しいです。ただ訪問診療をしていると、その方がこれまでしてきた仕事や人となり、家族構成などがわかり、患者さんだけでなくご家族との関わりも深くなります。最近は、新型コロナ感染症のため入院するとご家族は面会しにくい状況があります。末期がんの方で、入院するか在宅で過ごすか迷っておられる患者さんがいました。お孫さんが毎朝顔を見に立ち寄っていかれることを伺ってましたので、在宅での看取りを提案しました。最期まで家で過ごすことができ、ご家族との会話の時間を長くとれたことはご本人、ご家族にとって良かったのかなと思います。お孫さんも今回の看取りを通して精神的に一回り成長されたように感じました。真剣に患者さんに寄り添うことで、患者さんご本人はもちろんご家族とも深い信頼関係を築くことができるのは、在宅診療の醍醐味だと感じています。

中核病院とも連携し、患者をより良くサポートしたい

先生が医師をめざされたきっかけは?

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私の名前の「尚謙」は、6代前の姫路城つきの医師の名前から取られています。「手に職をつけ、人の役に立ちたい」と思う気持ちから進路を決めましたが、名前の由来からも医師という職業に縁があったのかもしれません。現在の専門は循環器内科ですが、大学時代は循環器内科を選ぶか小児科を選ぶかで迷っていました。1つのことを突き詰めて研究するだけでなく、幅広く勉強したいと思っていましたし、子どもから大人まで対応できる医師になりたいとも思っていましたので、循環器内科の道に。現在開業して、お子さんからご高齢の方まで幅広く診療させていただいており、心疾患だけでなく、がんの患者さんも診ています。また、腰痛や感染症の患者さんも来院されますし、医療相談に来る方もいらっしゃいますので、自分がめざしていた夢や目標をかなえられていっているのではないでしょうか。

内科の中でも、循環器内科を専門とされたのはどうしてですか?

急性期の心臓疾患の場合、医師が判断や治療の選択を間違えると患者さんは命を落としてしまいます。しかし、医師の判断と治療が適切であれば、患者さんは死の間際から立ち返って、自力で歩いて自宅に帰ることさえ可能になります。循環器内科は、救急や人の生命に関わる疾患を扱う科。だからこそ医師としてやりがいを感じ、循環器内科を志しました。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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今の時代、健康食品やサプリメントなどをはじめ健康にまつわるさまざまな情報が氾濫しています。真偽の不確かな情報をうのみにすることは危険。健康長寿に対して強い関心を持つ患者さんも多いため、医師の視点から正しい情報を提供していきたいと思っています。また、糖尿病の患者さんに対する栄養指導や運動指導をより充実させていくことも考えています。限られた外来診療の時間の中で栄養や運動について詳しく指導することには限界もあります。今後は週1回ほど理学療法士や栄養士に勤務してもらい、食事や運動について相談できるような体制づくりも視野に入れています。その点で、クリニックの枠を超えて、地域の中核病院などとも新たな協力体制を構築し、地域の皆さんをより良くサポートしていければいいですね。

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