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本庄 尚謙 院長の独自取材記事

ほんしょう内科クリニック

(大阪市大正区/大正駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪市の南西部、大阪湾に面している大正区にある「ほんしょう内科クリニック」。前任の医師から医院を継承する形で、2013年4月に開業。町のかかりつけ医として地域にすっかりなじんだ4年後の2017年5月、設備一新を兼ねて同じエリア内に移転。新しいクリニックは、木目調のナチュラルな内装で、院内バリアフリー。待合室には大型テレビのほか、雑誌や書籍なども用意し、訪れた患者がリラックスできるよう工夫されている。本庄尚謙院長の専門は循環器内科だが、一般内科や小児科など幅広く対応。また、定期的に関西電力病院糖尿病内科とコラボレーションした「糖尿病教室」を待合室で開催している。合併症を未然に防ぎ、健康寿命を延ばすために、日々地域の患者の診療にあたる本庄院長に話を聞いた。
(取材日2017年6月29日)

大正区で開業、地域のかかりつけ医として診療にあたる

大正区で開業したきっかけを教えてください。

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病院勤務医時代に大正区での継承開業のお話を頂いたのがきっかけです。前医院を見学した際に前任の先生や患者さんたちの人柄に触れ、ここで頑張ってみようと決意、開業に至りました。開業して4年、地域のことにも少しずつ慣れ、数年前から在宅訪問診療にも取り組んでいます。クリニックでの会話や在宅診療をすることで病院時代に比べてより一層患者さんの思いや背景を考えることができ、地域密着の良さを感じています。この町のかかりつけ医として、この先もずっと頑張っていきたいです。

移転開業して間もないということで、とてもきれいですね。

ありがとうございます。患者さんに気軽に入っていただけるような癒やし空間となるよう工夫しました。木目調の内装でバリアフリー化、病気で来ている患者さんにリラックスしてもらえるように、待合室には大画面テレビと新聞、雑誌を置いています。お子さんが楽しめる漫画もたくさんそろえました。待合室に掛けている絵は私の祖母が描いたものなんです。私の趣味が茶道なのですが、茶道では季節感を大事にしますから、クリニックでも季節ごとのお花を飾り、春夏秋冬に合わせて祖母の絵を掛け替えるようにしています。

大正区の地域の印象はいかがでしょうか?

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大正区は下町の風情が残るところで、住みやすい町です。また、沖縄県からの移住者が多く住む地域でもあります。この辺りは沖縄料理や沖縄食材を扱う店がたくさんあるんですよ。大正区の方は情が深くて温かく、根の明るい人ばかり。私も、患者さんの優しさに元気をもらうことがあります。当院には、0歳から90歳まで幅広い年齢層の患者さんが来院します。

循環器内科医師の立場から糖尿病と合併症に立ち向かう

そもそも先生が医師をめざされたきっかけは?

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私の名前の「尚謙」は、6代前の姫路城付の医師の名前から取られています。手に職があり人の役に立ちたいと思う気持ちから進路を決めましたが、名前の由来からも医師という職業には縁があったのかもしれませんね。現在の専門は循環器内科ですが、大学生の頃は循環器内科か小児科かで迷っていました。一つのことを突き詰めて研究するだけでなく、幅広く勉強したいとも思っていましたし、また、子どもから大人まで対応できる医師になりたいと思っていたので循環器内科の道に進みました。現在開業して、小児から大人まで診療させてもらっていますし、心疾患だけでなく、がんの患者さんも診ています。腰痛や感染症、医療相談など幅広い疾患の患者さんにお越しいただいていますので、自分のめざしていた夢や目標をかなえられていっていると思います。

内科の中でも、循環器内科を志望された理由は何でしょうか?

急性期の心臓疾患は、医師が判断や治療を間違えると患者さんは命を落としてしまいます。しかし、医師の判断と治療がうまくいけば、患者さんは死の間際から立ち上がって、自力で歩いて自宅に帰ることが可能となります。循環器内科は救急や死に近いところがあり、だからこそ医師としてやりがいを感じ、循環器内科を志しました。心臓疾患で重篤な症状だった患者さんが、回復して社会復帰し、仕事を続けている姿を見ると心底うれしくなります。

こちらの医院では、定期的に「糖尿病教室」を開催していると伺いました。

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関西電力病院様より糖尿病の専門の先生やコメディカルの方を招いて講演していただいてます。毎回テーマを決め、30分ずつの講演を2本行い、患者さんと交流できるよう質疑応答の時間を設けております。一昨年から当院の待合室で開催し、この7月で5回目になります。例えば、食事療法の話であれば、献立のレシピを紹介し、野菜、魚、肉、炭水化物の順番に食べると血糖値が上がりくいというような食べる順番も指導しています。私は循環器内科なので、糖尿病から動脈硬化疾患に至る経過をつぶさに見てきました。高血圧や糖尿病の患者さんの中には、腎臓が悪くなって透析治療をしなければいけなくなった人も少なくありません。ですので、当院では糖尿病合併症を未然に防ぐことに力を入れています。循環器内科と糖尿病は深い関連があるんです。

在宅訪問診療を通して患者とその家族の温かさに触れる

在宅訪問診療にも対応していらっしゃいますね。

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さまざまな理由で通院が困難となっている患者さんのお宅やグループホームなどの施設にお伺いさせていただいています。往診と訪問診療、どちらにも対応しています。訪問診療は、月曜から金曜まで毎日、午前診と夜診の間に行っています。末期がんなど患者さんを最期まで看取ったケースも多々あります。介護力不足など在宅での看取りが困難な場合は、適切な時期まで在宅診療を続け、病院にご紹介させていただくこともあります。

印象に残っている患者さんのエピソードはありますか?

一人ひとりの患者さんにさまざまなエピソードがあるので、ひとつに絞るのが難しいです。ただ、在宅訪問診療をしていると、その患者さんがこれまでやってきた仕事や人となり、家族構成などがわかり、患者さん本人だけでなく、ご家族との関わりも一層深くなります。数年前、訪問診療を行っていた肺がん末期の患者さんの最期をお看取りしたのですが、看取りの後にご家族さまが「明るく送り出したい」とおっしゃられ、深夜でしたが、ご家族さまと一緒に故人をしのび、お酒をいただきながら語り合うことができました。真剣に患者さんに寄り添うことで、患者さん本人やご家族さまとも深い信頼関係を築くことができるのは、在宅訪問診療の良いところだと思います。

どのような医師をめざしていますか?

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小さいお子さんから高齢者まで幅広い年代や疾患に対応できる、地域に根差したかかりつけ医師をめざしています。その上で専門の循環器疾患や糖尿病などの専門診療をより一層充実させていきたいです。患者さんのニーズに合わせた栄養指導や運動指導を、可能な限りオーダーメイドで提供していければと考えています。また最近では、健康食品やサプリメントなど、健康にまつわる情報が多く、健康長寿に対してより強い関心を持つ人も多いので、インターネットの情報をうのみにすることなく、医師としてのフィルターを通して患者さんにアドバイスできるようになりたいと考えています。

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