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長谷川 太郎 院長の独自取材記事

長谷川耳鼻咽喉科

(大阪市西区/九条駅)

最終更新日:2020/04/01

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大阪メトロ鶴見緑地線のドーム前千代崎駅、大阪メトロ中央線・阪神なんば線の九条駅からそれぞれ徒歩10分以内。各路線からアクセスが良く、大通りにも近い場所にある「医療法人 長谷川耳鼻咽喉科」は1969年に開業、2013年に先代院長である父から医院を継承した長谷川太郎院長が営む。長谷川院長は、非常に柔和な印象のある医師。優しい口調で「生まれ育ったこの地域に医師として、また地域医療を担う一人として貢献できれば」と語る。自身の医院だけでなく他の医院・病院とも積極的に連携し、地域ぐるみのチーム医療を患者に提供したいという長谷川院長に、地域医療や患者への想い、医院としての今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2019年7月25日)

地域愛あふれる医師が父から継承し営む耳鼻咽喉科医院

落ち着いた色合いの、すてきな医院ですね。

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ありがとうございます。ここはもともと父が1969年から運営していた医院で、私が継承したタイミングで現在の内装に変更しました。実は父も知人から継承して医院を始めており、この場所で医院を営み始めたのは大正時代のことだと聞いています。改装の折には内装だけでなく、電子カルテや診察室でのエコー検査が可能になる医療機器、インターネットでの予約システム、検査結果や診察内容の説明に使うモニターなども一緒に導入したんです。患者さんにとってよりわかりやすく、プライバシーに配慮した検査・診療を提供するには、必要なことだと思いましたので。

お父さまから医院を継承することになった経緯を、先生のご経歴と一緒に教えてください。

1995年に大阪大学耳鼻咽喉科教室に入局した後、内耳のしくみに興味があり大学院に進学しました。指導教官にも恵まれ研究も面白かったのですが、院生時代の終わりには臨床の腕をもっと磨きたいと考えるようになりました。たまたま卒業の頃に今でも尊敬する部長がいらっしゃった病院への赴任を打診され即答、その後は専門とする耳疾患だけでなく悪性腫瘍の治療も含めてひたすら臨床経験を積みました。忙しかったですが充実した楽しい時代でした。その病院で科長になった頃、2010年に大学病院に戻ることになりました。大学では耳疾患を専門に診療していたのですが、母が亡くなった時に父の希望もありこの診療所を継承しました。ありがたいことに今でも近隣の病院で耳科手術をさせていただいていますが、最近では信頼できる後進の医師にお願いすることも。父が専門としていためまいも含め、目と脳以外の首から上の疾患には幅広く対応したいと考えています。

小さい頃から、医療の道を志しておられたのでしょうか?

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子どもの頃は、とにかく機械と手先を動かすことが好きだったので、飛行機などを作る仕事をしてみたいと考えていました。正直なところ、中学生くらいまでは医療の道に進もうとは考えていませんでしたね。しかし高校生の頃、母が病気になったのをきっかけに「医師になって人の役に立つ仕事をしてみたい」と考えるようになったんです。でも医院の継承については、医師になった後もしばらくは具体的には考えず、日々の診療に集中して過ごしていましたね。ただ私はここで生まれ育ち、西区・九条の地域に恩や親しみを感じていましたし、結局は耳鼻咽喉科の医師にもなった。それならばと、通院くださっている既存の患者さんと地域の方へ私ができる恩返しのかたちとして、医院を継承して診療を提供していきたいと思うようになったんです。

他院との連携を試み、地域へのチーム医療提供をめざす

医院には、どんな患者さんが来院されていますか?

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幅広い世代の方にバランス良く来ていただいていると思います。乳幼児を含む小児、中高年を含む成人、高齢者がそれぞれ3割ずつくらい。父の代には高齢の患者さんの割合が多かったのですが、西区に子どもが増えていることもあって、お子さんの患者さんは確実に増えきていますね。主訴としては、お子さんであればやはり感染症で来られる方が圧倒的に多いです。大人の方ですと、耳の痛みや違和感などを伴う耳の疾患、感染症による副鼻腔炎、アレルギー疾患が多い印象ですね。小児科をはじめ、近隣の他科医院から耳鼻咽喉科の受診を勧められて来院される方も、けっこういっらしゃいますよ。

地域医療への想いや、医院として大切にしていることを教えてください。

私は「医療は一人ではできない」と考えています。例えば当院も、医師である私が一人いたところで医院は回らなくて、他のスタッフがいて初めて、患者さんへの適切な医療の提供が可能になるわけです。もっと大きな視点で見てみると、一医院だけでなく地域医療にも同じことがいえるでしょう。地域の医院がそれぞれの専門性を生かし、他科の医院や病院を連携すべきチームだと捉えれば、地域患者の皆さんにより包括的な医療サービスを提供できるはず。当院が地域に医療を提供する上では、このような「診診連携(しんしんれんけい)」の考え方を大切にしていますね。

なぜ診診連携、地域ぐるみのチーム医療を重視するに至ったのでしょうか?

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医局時代の経験からですね。当時は紹介状を持ってこられた患者さんを中心に診ていたのですが、紹介元との連携が不十分で情報の引き継ぎがうまくいかなかったり、そもそも患者さんが紹介された理由をきちんと理解しないまま来られていたり、なんてこともあったんです。そうなると対応がスムーズに行かず、患者さんにストレスや医師・病院への不信感を抱かせるきっかけにもなりかねません。この時に紹介状でつながる医師同士、医院と病院の連携が大切であることを痛感しました。自分が医院を運営するようになった今は、医師会の活動を通して他の医院・病院と交流の機会を持つことで、地域全体でチーム医療を提供できる体制づくりに励んでいるところです。ありがたいことに、他の医院・病院とも良い連携を取れるようになってきていると思います。

患者の納得感を大切に、誠意をもって診療に対応する

先生が一人の医師として、患者さんを診療する上で大切にしていることは何ですか?

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わからないことをわからないままにせず、できるだけご理解いただけるように説明することでしょうか。これは患者さんご自身の不安を軽減するためであるとともに、私たちと患者さんとの間に信頼関係を築くためでもあります。耳鼻咽喉科で診させていただく耳・喉・鼻の中は自分では見えないので、不快で原因がわからない状態は非常に不安だと思うんです。ですから当院では現状や今後の経過、検査の結果、治療のプランニングまで、わかりやすく説明することに重きを置いています。不快の原因についてすぐには特定できないこともありますが、その場合はわかる範囲でご説明し、患者さんに納得して帰っていただけるよう努めます。しっかりコミュニケーションを取り信頼関係を築くことで、当院での治療だけでなく、他の医院・病院との連携もスムーズになると信じていますから。

医院を続けていく上での、今後の展望についてお聞かせください。

特に大きな展望はなくて、可能な限り長く幅広く、地域の患者さんに貢献していければありがたいです。患者さんに納得をいただける診療を提供できるよう、耳鼻咽喉科の医師として研鑽を続けていければと思います。強いて今後改善したい点を1つ挙げるなら、何とかして待ち時間を減らしたいですね。私自身待つのが苦手なので(笑)、患者さんをお待たせするのも心苦しくて。予約システムも導入しているのですが、その日の患者さんの状態によってはどうしても診察に時間がかかることもあって……難しい問題なんですよ。待ち時間のストレスをなくしたい、でもしっかり診させていただきたい。私が医院継承してから8年ほどですが、このせめぎ合いの中でずっと葛藤しています。

読者へメッセージをお願いいたします。

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原因がわからないまま不快な症状が続くのは、とても不安だと思います。当院はわからないことをわからないままにせず、しっかりと説明の上検査・診療・治療させていただきます。耳・鼻・喉の痛みや異常などの症状にお悩みでしたら「これくらいで受診してもいいのかな」と悩まずに、お気軽にご相談ください。お待たせすることもあるかもしれませんが、受診先に迷ったときは、耳・鼻・喉に少しでも症状があれば耳鼻咽喉科である当院にお越しくだされば幸いです。必要なら信頼できる他科・他院へのご紹介もいたしますので、困った時にはお手伝いさせてくださいね。

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