生活背景や不安もサポートする
家族全員でかかれるかかりつけ医
さくらのき米山ファミリークリニック
(向日市/西向日駅)
最終更新日:2026/01/14
- 保険診療
地域の中で、子どもから大人、高齢者まで、家族全員の健康を支える存在となる「かかりつけ医」。体調不良のときだけでなく、ちょっとした不安や迷いが生じたときに気軽に相談できる場所としても地域の安心を支える存在だ。小児外科で研鑽を積み、コロナ禍を経て在宅医療に携わり、年齢や症状にとらわれない診療を行っている「さくらのき米山ファミリークリニック」の米山知寿院長は、「地域を明るくしたい」という思いを胸に診療に向き合う医師。クリニックに足を運ぶことを健康維持の一つとする高齢患者に向き合うと同時に、初めてのクリニック通いに不安を抱える親子にも丁寧に寄り添うことで信頼を集めている。そこで今回は、家族で通えるクリニックとして大切にしていることや、地域医療への思いについて話を聞いた。
(取材日2025年12月29日)
目次
体調不良の相談はもちろん、不安や迷いについても気軽に相談を
- Q先生が地域のかかりつけ医として大切にされていることは?
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A
▲気軽に相談をしてもらえるような雰囲気づくりを心がけている同院
私が地域のかかりつけ医として大切にしているのは、「年齢や症状で線を引かないこと」です。体の不調は、必ずしも一つの病気や診療科だけで完結するものではなく、ご家族の生活背景や不安とも深く結びついています。だからこそ、子どもから大人、ご高齢の方まで、まずは何でも気軽に相談できる存在でありたいと考えています。軽い症状やちょっとした違和感、「どうしたらいいのかわからない」といった段階でも構いませんし、体調のことだけでなく、療育環境や日常生活に関する相談でも遠慮はいりません。不安や疑問を一人で抱え込まず、「取りあえずここに相談してみよう」と思い出してもらえることが、地域の安心につながると信じています。
- Q年齢問わず診療されるようになった背景やきっかけはなんですか?
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A
▲子どもから高齢者まで誰でも頼れるようなかかりつけ医をめざす
私はもともと子どもが好きで、小児外科を専門にしてきました。大学病院勤務時代には移植医療にも携わっていましたが、その最中に新型コロナウイルスが流行。感染対策の観点から「移植医療をする人は発熱患者を診てはいけない」という通達があり、目の前で困っている人がいても診察できない状況を経験したのです。そのことに強いもどかしさを感じ、小児外科の医局を離れ、在宅医療の道への転向を決断。在宅医療を通して、年齢や病名に関係なく、その人の心と体、そして生活そのものを支える医療の大切さを実感しました。そこから「子どもからご高齢の方まで、誰でも診られる地域のかかりつけ医」をめざすようになりました。
- Q家族で安心して通えるための取り組みについて聞かせてください。
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A
▲声掛けや感染対策も含め、こまやかな配慮を行っている
ご家族で安心して通っていただくために、クリニック全体で「居心地の良さ」を大切にしています。例えば、予約枠の調整や、症状に応じた声かけ、感染症が疑われる場合の動線分けなど、細かな配慮を積み重ねています。また、スタッフ全員が「自分の家族だったらどうするか」を意識しながら対応することを心がけています。小さなお子さんにはまず安心できる雰囲気づくりを心がけ、付き添う保護者の方にも不安を残さず帰っていただけるよう配慮し、ご高齢の方にはわかりやすい説明とゆっくりした対応を行いながら、日々困っていることはないかも合わせて確認しています。年齢に関わらず、安心して過ごせる場所でありたいと思っています。
- Qお子さんの診療の際に大切にされていることはありますか?
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A
▲子どもとともに家族全体を支えることを大切にしている
まず、今日の受診を「怖くない経験にすること」です。無理に診察を進めるのではなく、優しく声をかけながら、できるところから少しずつ進めていきます。小さな成功体験を積み重ねることで、病院への苦手意識を減らしたいと考えています。また、わが子の体調不良は保護者の方にとって大きな不安ですから、疑問や心配を残したまま帰ることがないよう、どんな疑問にも丁寧にお答えしています。保護者が安心していれば、子どもも安心できますからね。さらに、「様子を見て良いのか」「次はいつ受診すべきか」といった判断の目安を共有することも重視しています。子どもを診ることは、家族全体を支えること。その意識を常に大切にしています。
- Q地域医療において今後どのような役割を果たしていきたいですか?
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A
▲困ったときにまず頼ってもらえるような存在になりたいと話す院長
地域医療において私が果たしていきたい役割は、「年齢や状況に関係なく、まず頼ってもらえる存在」であることです。子どもの体調不良から、大人の生活習慣の悩み、ご高齢の方の在宅療養まで、人生のさまざまな場面に寄り添えるのが地域のかかりつけ医だと考えています。専門的な治療が必要な場合は適切な専門医療機関につなぎつつ、日常の健康をサポートしていく。そして同時に、不安や迷いについて気軽に相談できる窓口でありたいです。また、医療だけで完結させるのではなく、家族や地域全体と連携しながら「その人らしい生活」を支えることも大切にしたいですね。困ったときに思い出してもらえる、安心の拠点であり続けたいと思っています。

