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永谷 史朗 院長の独自取材記事

永谷クリニック

(京都市南区/九条駅)

最終更新日:2022/11/30

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京都市営地下鉄烏丸線の九条駅から九条通を東へ歩いて5分ほど。九条河原町バス停のすぐ目の前のマンション1階にあるのが「永谷クリニック」だ。内科や消化器内科・外科、皮膚科、耳鼻咽喉科など、さまざまな診療科目を掲げ、2012年から地域住人のかかりつけ医としての役割を担っている。院長を務めるのは、長年にわたって消化器系のがんと向き合ってきた永谷史朗先生。現在はその早期発見、早期治療を実現すべく、地域の健康の窓口となりながら、外来診療から胃カメラなどの各種健康診査まで幅広く対応している。そんな永谷院長に、ここでの診療内容やコンセプト、がん患者や医療に対する考え方などを、じっくり語ってもらった。

(取材日2019年12月2日)

医療のポータルサイトのような存在をめざして

まずは開院までの経緯を教えてください。

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ここは私が一から立ち上げたのではなく、以前に別の先生がやっていたところを継承するかたちで2012年にスタートしました。私の専門は消化器外科で、手術をはじめとするがん治療が中心でしたが、もっと手前の「原因」から克服できないだろうかという思いで、京都大学大学院医学研究科の分子腫瘍生物学講座の門をたたきました。そこで研究や論文の執筆に勤しんでいましたが、がんの根治というのはなかなか難しく、それならばいっそ医療の最前線といいますか、最初に患者さんを診る場所となる地域のクリニックで早期発見に努めようと考えたわけです。

こちらでは、どのような診療が中心ですか?

内科、消化器内科、消化器外科、皮膚科、耳鼻咽喉科などの外来に加え、一般的な健康診断や人間ドック、上部消化管の内視鏡検査から各種がん検診、特定健康診査・特定保健指導までいろいろ実施しています。インターネットの世界に例えるならば、ポータルサイトのような存在です。どのようなことでもとりあえず来てもらい、必要があればそこから大学病院などに行っていただく、その最初の入り口のような役割が開院当初からの目標でした。入り口というのは単に門戸を開いていればいいのではなく、いかに皆さんを適切な方向へ導いていくかが大切ですね。

他にもさまざまな専門の外来を行っていますね。

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まず耳鼻咽喉科と皮膚科に関しては診療時間を個別に設けて専門の先生に来てもらっており、耳鼻咽喉科が週1回、皮膚科も週1回です。ここではその他、禁煙の外来や睡眠時無呼吸症候群の外来なども行っています。睡眠時無呼吸症候群の相談はすごく多いですね。実は私自身がその患者で、自宅でCPAP(シーパップ)療法を続けています。私自身の実体験をもとにいろいろアドバイスできますから、もし疑わしい症状があるようなら、ぜひ一度ご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群のCPAP(シーパップ)療法について詳しくお聞かせください。

CPAP(シーパップ)療法とは、経鼻的持続陽圧呼吸療法とも言われ、閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有用な治療法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。CPAP療法の原理は寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもので、CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。「鼻にマスクをつけて空気が送られてくる状況で眠れるものなのか?」と思われるかもしれませんが、医療機関で適切に設定された機器を使い、鼻マスクを正しく装着できているかどうかが重要なポイントです。そのため、医療機関に1泊入院して治療に適した機器設定を行う(タイトレーション)場合もあります。治療は毎日のことなので、使い方でわからないことがあればこつをつかめるようになるまで主治医や医療機関のスタッフに相談してみると良いでしょう。

早期発見こそが、がん治療の変わらぬテーマ

院長のテーマの一つである、がんの早期発見について教えてください。

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最初に早期発見ができれば、大きな手術をしなくても済む可能性は当然高まるでしょう。その次の段階が、抗がん剤治療や手術ですね。それを過ぎると闘病となり、最後はターミナルケアと呼ばれる終末期医療となります。そうした方を、できる限り減らしていきたいと選んだのが早期発見というテーマです。開業時は専門である上部消化管の内視鏡検査を中心に考えていましたが、最近では肺がんや前立腺がん、血液のがんなどを発見につなげることが多くなりました。誤算といえば誤算ですが、それだけ広い範囲で皆さんのお役に立っていると考えるようにしています。

検査で心がけていることはありますか?

特別なことではなく、安全に行うことと、見逃しをしないことです。今のところテクニカルな問題や見逃しはありませんが、気をつけたいのはそうしたミスではなく、「やらなかった」ことによる後悔ですね。医療というのは、患者さんの体に負担がかかることを説得してでもやらねばならない場合が多々あります。やるべきことを躊躇していると、結局は患者さんをもっと苦しめる結果になると思います。

がんとの正しい向き合い方があれば教えてください。

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がん治療に正解などありません。人にはそれぞれのバックグラウンドがあり、それによって人生が決まっていくのではないでしょうか。ずいぶん前ですが、95歳の患者さんに検査で胃がんが見つかり、手術をするかどうか私が迷っていると、「まだ死ぬわけにはいかないので、治るのであればいくらでもやってほしい」と。その方は会社の経営者で、まだまだ第一線で仕事をされていたんですね。ですから高齢なので胃がんの手術ができないということは決してありませんし、可能であれば抗がん剤治療も受けていただけます。逆にもっと若い方でも、このまま自然に天寿を全うしたいとおっしゃるならば、それはそれでサポートしていくのが私たちの務めだと考えています。皆さん、命と向き合っておられますから、それこそ究極の選択なんですね。ただ唯一、早期発見が重要である点だけは変わらぬ事実だと思いますから、今はそれが私の使命と考えて全力を注いでいます。

チーム連携でスムーズな受診・治療を実現

患者さんとの接し方でどのようなことを心がけていますか?

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まず、気になることがあれば、どんなことでも遠慮なく相談に来ていただきたいと思います。なんとなく具合が悪いとか、あっちも痛い、こっちも調子が悪いという相談でも構いません。中には家庭の愚痴を話して帰られる方もおられますが(笑)、その辺りはスタッフも心得ていて、特に新患の場合は看護師があらかじめ時間をかけてお話を聞き、うまくまとめてくれた後に私が診察することになっています。患者さんとしっかりとコミュニケーションを取ることで、患者さんも相談しやすくなると思いますし、私としてもその患者さんに合った治療方法をご提案することができます。

チーム医療も大切にされているそうですね。

はい。クリニック内のスタッフと連携をとることもチーム医療の一つですし、地域医療連携もチーム医療。初動での入り口を私たちが担い、さらに専門性の高い治療が必要であれば適切な医療機関を紹介させていただきます。医療というのは一人でできるものではありません。互いに役割を分担することで患者さんもスムーズに治療を受けられますから、関係する皆さんとはこれまでどおり密接な関係を続けていきたいですね。

最後に、医師の仕事について一言お願いします。

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いろいろと大変なこともありますが、医師の仕事は本当にやりがいがあると感じています。嫌だと思ったことは一度もありませんし、同じことは二度と起きません。それで誰かのお役に立つことができれば、それは私にとって何よりの喜びです。そうした喜びを糧に、今後もさらに前向きに励んでいきたいと思います。

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