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水谷 智子 先生、水谷 仁 先生、水谷 聡 先生の独自取材記事

水谷ヒフ科内科クリニック

(津市/津新町駅)

最終更新日:2024/08/22

水谷智子先生、水谷仁先生、水谷聡先生 水谷ヒフ科内科クリニック main

三重県津市で約30年続く「水谷皮フ科クリニック」は、「水谷ヒフ科内科クリニック」として2024年7月に移転リニューアルする。津インターから車で1分、中勢バイパスから車で2分ほどのアクセス良好な場所で、再スタートを切る。同院では、三重県では数少ない日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持つ内科医の水谷聡先生や日本アレルギー学会アレルギー専門医でもあり、三重大学医学部皮膚科前教授として長年さまざまな難病に対して先進の医療知識を持って多くの患者の診療に携わってきた水谷仁先生、日本レーザー医学会レーザー専門医でもある水谷智子先生が、それぞれの専門性にこだわった総合的な医療を提供する。仲睦まじくインタビューに応じてくれた3人の先生に、新しいクリニックの特徴や治療に対する思いなど幅広く語ってもらった。

(取材日2024年6月25日)

再発予防まで安全に配慮したオーダーメイド診療を

医師をめざされたきっかけはどんなことだったのでしょうか。

水谷智子先生、水谷仁先生、水谷聡先生 水谷ヒフ科内科クリニック1

【智子先生】私は妹を病気で亡くし、ほかの兄弟も早くに他界。人の死に対面することが多い人生でした。そこから医学に興味を持ち、医師を志しました。
【仁先生】医学というのは、新しいものを見つけて進化していくので、その中でいろいろな研究をしたいと思ったのが、私が医師をめざした理由です。弁護士になるか医師になるか迷ったのですが、新しい治療を見つけるのは魅力だと感じ医師の道を選びました。
【聡先生】両親の前で話すのは恥ずかしい部分もありますが、やはり開業して頑張っている母、大学教授になってアカデミックな分野で活躍する父親を見て、自分もチャレンジしたいと思いました。

親子3人でつくった新しいクリニックのこだわりポイントは?

【智子先生】診察室を4つ作りました。待合室や入り口も広くして、車いすの方でも移動がしやすいようにしています。以前のクリニックは駐車場が狭かったので、駐車場は第2駐車場と合わせて56台、体の不自由な方などのための思いやり駐車場も2つ設けました。
【聡先生】患者さんがあまり動かなくても良いように院内の動線を工夫しました。リウマチの方をはじめ、体の不自由な方にとって、待合室から診察室までの距離が長いのはつらいでしょうから、診察室とレントゲン、採血室が近くなるように設計しました。

治療方針についてお聞きします。

水谷智子先生、水谷仁先生、水谷聡先生 水谷ヒフ科内科クリニック2

【仁先生】患者さん一人ひとりに合った治療をすること、先進の治療を安全性に配慮し行うことです。その方の皮膚の症状、タイプに合わせた塗り薬・飲み薬を処方し、治療から再発予防まで長期的な目で見た方法を選びます。例えば、アトピー性皮膚炎でかゆみが治まっても皮膚が黒くなってしまったままでは、患者さんはきっと悩むでしょう。話をしっかり聞いて、生活指導や季節に合わせた対応をして、再発しないようにする必要があります。アトピー性皮膚炎は、労働環境や花粉や黄砂などの季節性のものも影響するので、その時々の病状に合わせて治療していかなくてはいけません。最近ですとマスクが皮膚に影響を与えているように、皮膚のトラブルにはさまざまな要因が重なっているので、患者さんに合った治療を見つけて行うのはとても大切です。また近年、治療の高度化が進み、副反応が強く出る治療もあるので、副反応に注意しながら行うことも重視しています。

皮膚科と内科が連携し、ワンストップ診療を提供する

これからめざす医院像をお聞かせください。

水谷智子先生、水谷仁先生、水谷聡先生 水谷ヒフ科内科クリニック3

【仁先生】難病のワンストップ診療ですね。当院なら内科と皮膚科が連携しているため、他の疾患が疑われる場合にスムーズな対応が可能です。大きい病院だと、他の科で診てもらうのに手間と時間がかかる場合が多いですが、当院なら内科的な困り事があっても、隣の診察室ですぐ診てもらうことができます。
【聡先生】近年では治療が進歩して難病でも早くに亡くなる方が減ったため、副作用に注意が必要な薬を飲んでいるご高齢の方も多くなりました。難病の患者さんは大きい病院に集まりがちですが、高齢になると頻繁に大学病院へ通うことや、待合スペースで何時間も待つのが難しくなります。私たちはそういった患者さんにとって、困ったときにすぐにかかれる身近なクリニックをめざしています。

皮膚科と内科が連携するメリットはありますか?

【聡先生】日本ではあまり知られていませんが、アトピー性皮膚炎と生活習慣病には関連性が指摘されています。例えば、40~80代で何十年もアトピー性皮膚炎と付き合い続けている方は少なくありませんが、このような方たちはステロイド薬を長年使うので、生活習慣病のリスクが通常よりも高いことが考えられます。ところが、患者さんが健康診断でコレステロールが高いと指摘されたことや、糖尿病の治療もしていることをずっと通っていた皮膚科の医師が知らないケースも多々あります。内科で糖尿病だけ、皮膚科でアトピー性皮膚炎だけを診ていると、どちらの治療も改善が見込めないという結果につながってしまう場合もあるのです。当院のように皮膚科と内科が連携していれば、投薬の前に全身状態をチェックして、隠れていた生活習慣病にも気づいて対処ができるでしょう。

なるほど。専門分野が異なる医師が複数人いることはこの医院の強みになりますね。

水谷智子先生、水谷仁先生、水谷聡先生 水谷ヒフ科内科クリニック4

【仁先生】私も智子先生も、聡先生もそれぞれ得意分野が異なります。アトピー性皮膚炎、乾癬、皮膚がんの疑いがある方などは私が診ますし、ニキビが気になる方が来られたら智子先生が対応します。さらに、聡先生がいるので、高血圧症や高脂血症などの生活習慣病も併せて診察可能です。それぞれの症状に合わせて専門的な治療を受けられるというのは、患者さんにとってもメリットになるでしょう。

患者とルートを選択し一緒に治療のゴールをめざす

このクリニックのコンセプトは何でしょう。

水谷智子先生、水谷仁先生、水谷聡先生 水谷ヒフ科内科クリニック5

【智子先生】患者さんがめざすところはどこかをしっかり見極めることです。患者さんの話を最後までお聞きし、患者さんが納得して「こういうふうになりたい」という最終目的まで寄り添っていきたいと思っています。例えばニキビであれば「目立たなくなるまで」というように、患者さんが求めるゴールをめざして治療を行っています。
【仁先生】皮膚病というのは、患者さん本人がすごく悩んでいるんですよ。アトピー性皮膚炎に悩み、ご自身の命を絶とうかというところまで悩む方もいらっしゃいます。しかし、アトピー性皮膚炎は症状に合わせて保湿剤と薬を塗り分け、薬を変えながらこまめに診察に来てもらえれば、治せない疾患ではなくなってきました。患者さんがめざすところまで、一緒に治療していきたいですね。

治療に対する想いをお聞かせください。

【智子先生】患者さんの気持ちを理解できるようにできるだけお話を聞いて、患者さんの悩みを改善してあげたいという想いを持って治療に臨んでいます。病気を治すことも大切ですが、悩みや不安を和らげ励ます姿勢も大切にしています。
【仁先生】皮膚病自体が治らないと患者さんの悩みは解決しないので、まずはしっかり治すということを目標にしています。患者さんが今の症状をどんな状態まで治したいのかを聞き、それを実現できるようサポートするのが私たちの務めです。
【聡先生】僕の治療のスタンダードは患者さんファーストです。患者さんと話し合いながら治療方法を決定していく「シェアードディシジョンメーキング」を重視しています。薬の期待できる効果とリスク、金額も併せて説明して、患者さんが理解した上で治療方法を選択してほしいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

水谷智子先生、水谷仁先生、水谷聡先生 水谷ヒフ科内科クリニック6

【仁先生】私たちは患者さんにとってメリットのある総合的な医療を提供したいと考えています。大きい病院へ行くために仕事を休まなくてはならない方もいるでしょう。当院なら、土曜も夕方でも診察できるので、働いている方の力になれればうれしいです。
【智子先生】どんなことでも気軽に相談できるかかりつけ医になりたいと思っています。内科も皮膚科も診察可能ですし、それ以外の分野でも不安があれば相談してくださいね。
【聡先生】私が専門としている免疫疾患は、一般の方が症状をイメージしにくい病気です。だから、リウマチや膠原病の方は「こんなこと聞いていいのかな」と思わずに気軽に聞いてください。患者さんの些細な疑問から解決の糸口がつかめる場合もあります。

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