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梅田 由美 院長の独自取材記事

うめだ皮膚科クリニック

(津市/南が丘駅)

最終更新日:2021/10/12

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック main

三重県津市内、近鉄名古屋線の南が丘駅から車で約5分。大きな交差点の角にある「うめだ皮膚科クリニック」は大きな看板と広い駐車場がまず目に飛び込んでくる。三重弁でゆったりと話をしてくれる梅田由美院長はアレルギー性疾患を専門に、原因が多様な皮膚の疾病を幅広く治療。手術も得意とする。開業20年を越え、最近では美容皮膚科の分野の勉強もしているのだとか。自身で「天職」と言うまでもなく、導かれるように医師の道をまい進してきた梅田先生。医院の歩みや医師を志したきっかけ、皮膚科の現状、プライベートのことまで幅広く尋ねた。

(取材日2019年6月11日)

医療の道を意識した出来事から、恵まれた開業まで

医師を志したきっかけを教えてください。

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック1

私が高校生の時、祖父が亡くなりました。最期まで主治医の先生が親身になって治療してくださいました。それまで身近な人が亡くなる経験がなかったので、祖父の最期を診てくださった先生に感謝の気持ちを持つと同時に、医師の仕事にとても感銘を受けました。ここまで寄り添ってもらえたら、つらいことだけど後悔はないと思えました。その経験が医師になるきっかけとなりました。

三重大学をご卒業ですが、出身もこちらなのですか?

出身も三重県です。ここで開業したきっかけは、お隣の調剤薬局の先生に、隣で開業してほしいと誘われたことです。勤務医もやりがいがあり、とても充実した日々でした。当時、子どもたちが幼く、夫が同じ病院の勤務医でしたので私の当直もしてくれていました。また、自宅と実家に近いこの場所なら子どもを実家に預けて仕事ができるので便利だなと感じ、開業に至りました。

外観、院内ともにとても素敵な造りのクリニックですね。

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック2

緊張して受診される患者さんもいらっしゃるので、ソファーも温かみを感じる色調にし、待合室は開放感を感じられるよう天井を高くして、間接照明でリラックスできる空間を心がけました。

人々の生活や意識の変化とともに、皮膚科医師も工夫を

患者層を教えていただけますか?

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック3

新生児から後期高齢者の方まで各年代の方が受診してくださっています。遠方から来ていただいている患者さんもあり、とてもありがたく思っております。中には親子3代にわたる患者さんもいらっしゃいます。新生児のおむつかぶれから思春期のニキビ、年齢により生じる乾燥肌などいろいろです。中でもアレルギー性の疾患は増えているように思います。アトピー性皮膚炎、じんましん、金属アレルギー、接触性皮膚炎といったアレルギー疾患がかなり増えています。また、じんましんは食事を心配される方も多いのですが、寒冷や、ストレスによるじんましん。原因が多岐にわたります。特定できないこともありますが、できる限り、原因が検査などから特定し、治療につながるよう努めています。

皮膚科において予防や工夫はありますか。

食事、睡眠、ストレス、喫煙、アレルギーの原因物質などから皮膚疾患をきたしていることも多く、生活習慣と密接に関わっています。また、日常生活の中には皮膚疾患を引き起こす可能性を持つものが数多くあります。例えば、ダニ・ハウスダスト、ゴム手袋などによるアレルギーがあげられます。問診からできる限り原因を特定し、回避できるようお伝えしております。また、外用剤の塗り方によって効果は格段に違います。外用剤の使い方をお一人お一人に説明させていただき、適切な量を適切な部位に使用していただけるよう配慮しております。

先程、生活習慣も関わってくるとおっしゃっていましたが、具体的にアドバイスはありますか?

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック4

例えば、入浴や洗顔ですがごしごしこすらず、低刺激の石鹸や洗顔料をよく泡立てそっと洗ってください。痒みを感じるような高温は避け、ぬるま湯を使うと良いです。また、入浴・洗顔直後は皮膚が水分を吸収していますが、5分後には入浴・洗顔前より乾燥肌になってしまうので、3分以内に保湿をしていただくなどいろいろあります。そして毎日きちんと食べ、睡眠をしっかり取っている人の肌は健やかです。時間のない時はブロッコリーをゆでて、お肉を焼くだけでもいいのです。

治療に関して、近頃気になっていることはありますか?

最近は、インターネットで症状を検索し、自己流の治療をしてこじらせてからみえる患者さんが多く見受けられます。例えば、足が痒いので水虫だと思い込み、市販の水虫の薬を使い続けた結果、本当は水虫ではなかったため悪化してしまったというケースもあります。かえって治療が長引いてしまいます。適切な治療を早い段階で行うことによって、使う薬の量や期間も短縮することにつながり、よりきれいに治すことが期待できます。

地元に密着した医師として信頼関係を維持していく

勤務医時代から皮膚科で30年。振り返ると、どんな想いがありますか。

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック5

私は手術も好きでしたので一時は外科医を志したこともありましたが、今は皮膚科を選んで良かったと思っています。一般的な皮膚疾患からアレルギー疾患、また皮膚良性腫瘍の手術と幅広い疾患に携わることができます。また、もともと皮膚科への興味も高かったんですよ。だから天職だったと思っています。

リフレッシュ法を教えていただけますか?

ミニチュアダックスフンドと、マルチーズとプードルのミックスを飼っています。家族同様の存在です。一日3回一緒に散歩に行くことがリフレッシュになっています。大好きすぎてクリニックの裏にドッグランを作ってしまいました。

今後の目標や展望をお聞かせください。

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック6

スタッフや家族の協力があってこそ、ここまで頑張ってこれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。開業当時、幼かった2人の娘も皮膚科の医師となり大学病院で研鑽しています。時には、教えてもらうこともあり、このような日が来ることは想像していませんでした。今後も今までと同じように地域医療に貢献できるようこの仕事を地道に頑張っていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

皮膚は、外から見える臓器なので、湿疹やじんましん、円形脱毛やニキビ、しみなど、それがあることがストレスになり症状がより一層悪化してしまう場合もあります。些細なことでも気軽に安心して相談していただける存在でありたいと思っています。そして、受診して良かったと思っていただけるよう、今後も学会などで得られた情報で、患者さんにとって良い治療法があればどんどん取り入れ最善を尽くして診療していきたいと思っております。

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