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梅田 由美 院長の独自取材記事

うめだ皮膚科クリニック

(津市/南が丘駅)

最終更新日:2024/07/11

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック main

三重県津市内、近鉄名古屋線の南が丘駅から車で約5分の「うめだ皮膚科クリニック」は、大型ショッピングセンターと多くのクリニックが立ち並ぶ一角にある。日本皮膚科学会皮膚科専門医と日本アレルギー学会アレルギー専門医の資格を有する梅田由美院長は、原因が多様な皮膚疾患を幅広く診療。開業25年を超え、皮膚科だけでなく美容皮膚科領域も患者の要望にも応えられるよう多様な選択肢を用意している。導かれるように医師の道を邁進してきた梅田院長。医師を志したきっかけや診療において大切にしていることなどを幅広く聞いた。

(取材日2024年4月11日)

医師の道を意識した出来事から開業まで

医師を志したきっかけを教えてください。

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック1

私が高校生の時に祖父が亡くなったのですが、最期まで主治医の先生が親身になって治療してくださったのがきっかけです。それまで身近な人が亡くなる経験がなかったので、祖父の最期を診てくださった先生に感謝の気持ちを持つと同時に、医師の仕事にとても感銘を受けました。祖父の死はつらいことだけれど、ここまで寄り添ってもらえたら後悔はないとまで思えたのです。その経験が、私も医師になるきっかけとなりました。

開業から25年以上と伺いました。ここに開業されたきっかけを伺いたいです。

勤務医もやりがいがあり、とても充実した日々でした。ここで開業したきっかけは、調剤薬局の先生に、隣で開業してほしいと誘っていただき、私自身も慣れ親しんだこの土地で地域の方々のお役に立てればと考え開業に至りました。開業して26年がたった今では大型ショッピングセンターや多くのクリニックもできて便利な場所になりましたね。これまで、このクリニックも多くの患者さまに来院していただき、ありがたく思っています。緊張して受診される患者さまもいらっしゃるので、ソファーも温かみを感じていただける色調にしたり、待合室の天井も開放感を感じられるよう高くしたりしました。なるべく患者さまにリラックスしていただけるように心がけています。間接照明を使っているのもそのためなんです。

皮膚科を専門とした理由や皮膚科医としてのやりがいをお聞かせください。

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック2

私は手術も好きでしたので一時は外科の医師を志したこともありましたが、今は皮膚科を選んで良かったと思っています。皮膚科を専門とした理由は、一般的な皮膚疾患からアレルギー疾患、また皮膚良性腫瘍の手術と幅広い疾患に携わることができるからです。皮膚科は目に見える部分の治療なので、治療や診療への評価は厳しくなりがちですが、だからこそやりがいのある分野だと思います。

日々の生活や意識の変化とともに、皮膚科医師も工夫を

患者層を教えていただけますか?

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック3

新生児から高齢者の方まで幅広い年代の方が受診してくださっています。中には親子3代にわたる患者さまもいらっしゃいます。新生児のおむつかぶれから思春期のニキビ、年齢により生じる乾燥肌などいろいろです。アトピー性皮膚炎、じんましん、金属アレルギー、接触性皮膚炎といったアレルギー疾患がかなり増えています。また、じんましんは食事を心配される方が多いのですが、寒冷や、ストレスによるじんましんなど、原因が多岐にわたります。特定できないものもありますが、できる限り、原因を特定し、治療につながるよう努めています。

患者さまと向き合うときに大切にしていることを教えてください。

食事や睡眠、ストレス、喫煙、アレルギーの原因物質などから皮膚疾患を来していることも多く、生活習慣と密接に関わっています。また、日常生活の中には皮膚疾患を引き起こす可能性を持つものが数多く存在します。例えば、ダニやハウスダスト、ゴム手袋などによるアレルギーが挙げられます。問診からできる限り原因を特定し、回避できるようお伝えしています。また、外用剤の塗り方は症状の経過に大きく影響します。外用剤の使い方をお一人お一人に説明させていただき、適切な部位に使用していただけるよう配慮しております。

他にも患者さまに伝えたい生活習慣のアドバイスはありますか?

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック4

例えば入浴や洗顔の際にも、少し工夫するだけで肌のダメージを軽減することができます。具体的には、ごしごしこすらず、低刺激の石けんや洗顔料をよく泡立てそっと洗うことです。また、洗い流す時も高温は避け、ぬるま湯を使用していただき清潔なやわらかい素材のタオルを肌に軽く押し当てるように水分をふき取ることで肌への負担を軽減することができます。さらに、入浴や洗顔の直後は皮膚が水分を吸収していますが、放っておくと5分後には急激に水分が失われ、入浴・洗顔前より乾燥肌になってしまうので、3分以内の保湿がお勧めです。

「受診して良かった」と思ってもらえるように

診療で心がけていることはなんですか?

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック5

皮膚症状だけを診るのではなく、それが患者さまの日常生活や心情に及ぼす影響をお伺いした上で、最適な医療をご提供できるよう努めております。

今後の目標や展望をお聞かせください。

スタッフや家族の協力があったからこそ、ここまで頑張ってこれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。開業当時、幼かった2人の娘も皮膚科の医師となりました。最近では、娘に教えてもらうこともあるのですが、このような日が来ることは想像していませんでした。今後も地域医療に貢献できるよう、この仕事を地道に頑張っていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

梅田由美院長 うめだ皮膚科クリニック6

皮膚は外から見える臓器なので、湿疹やじんましん、脱毛症やニキビ、しみなど、それがあることがストレスにつながり、症状がより一層悪化してしまう場合もあります。些細なことでも気軽に安心して相談していただける存在でありたいと思っています。そして、受診して良かったと思っていただけるよう、日々努めています。これまで培った知識と技術を生かし、新しい知恵を取り入れながら患者さまに寄り添う治療を心がけてまいります。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

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