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岩月 昇治 院長の独自取材記事

岩月外科内科クリニック

(高浜市/高浜港駅)

最終更新日:2022/05/25

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高浜港駅から徒歩3分。住宅地に溶け込むように立つ「岩月外科内科クリニック」の院長・岩月昇治先生は、大学病院の救命救急センターに長く身を置き、患者の生死に関わる厳しい現場に立ち会ってきた。その経験を生かし、クリニックではけがや小規模手術を扱う外科から、風邪や発熱を診る内科、内視鏡検査を行う消化器内科、さらに小児科まで患者の求めに応じて幅広く対応。「開業医は地域の医療圏における最初の窓口」であるとして「丁寧な説明と丁寧な治療」を心がける。看護師の資格を持つ妻からは、岩月院長は優しく、子どもにとっても良い父親で、さらに診察中も聞き上手だと言われるという。インタビューにも終始にこやかに、気取らず自然体で答えてくれた。

(取材日2017年4月20日)

勤務医時代の経験を生かし、地域医療に貢献

まず開業にいたる経緯を教えてください。

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僕は藤田保健衛生大学卒業後、同大学病院救命救急センターに10年勤めました。2011年、子どもの小学校入学を機に地元である高浜市に戻り、当院の院長に就任したんです。ここは、軍医をしていた僕の祖父が開業したクリニックで、僕が小学生の頃、名古屋市の病院に勤務していた父が2代目として後を継ぎました。当時は「岩月外科」という名で手術も行っており、2階が病室で患者さんが入院されていたことを覚えています。父から継ぐように言われたことはないのですが、「いつかは僕が継ぎたい」という意識は漠然とありましたね。クリニック名が「外科」だけだと、けがや傷だけを診るクリニックというイメージですので、僕が院長になったとき、自分のこれまでの経験を生かして患者さんの求めにできるだけ幅広く対応していきたいと考え、「外科内科」としました。手術は良性のしこりやイボの摘出、陥入爪(巻き爪)など1~2時間のもののみ対応しています。

救命救急センターでは、いろいろな経験を積まれたのでしょうね。

最初は外科に入りましたが、救命救急の分野に興味があり、救命救急センターに入りました。救急車で運ばれてくるさまざまな症状の方に対応しましたね。重症や重病で生死をさまよう状態で来られて残念ながら亡くなる方も多かったのですが、幸い、社会復帰される方もいらっしゃり、非常にやりがいを感じていました。完全に心肺停止した方が、倒れた現場に居合わせた方に心臓マッサージをされて、それが救急隊員に引き継がれ、病院での処置につながったということもありました。現場での処置と救急隊の処置、われわれの対応、専門の先生の適切な処置、すべてが連携しうまくいくことで患者さんを救うことにつながります。

開業医となっても、そうした経験が生かされているのですね。

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そう思っています。過去に、けがで来院された方が突然意識を失って倒れたことがありました。けがは大したことはなかったのですが、脈を確認して、救急車に僕も同乗して総合病院に運びました。心筋梗塞だったのですが、無事に退院されて、今も風邪をひいたりすると通ってくださいます。大学病院では救命救急の場にいただけではなく、入院されている方を診察したり、いろいろな病院へ出向いて内科や消化器内科で外来や検査をしたりしましたので、胃カメラの技術など今に役立っていることは多いですね。

患者の「普段と違う状態」を見逃さない

来院される患者について教えてください。

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高齢の方が半分以上になるでしょうか。ありがたいことに祖父の時代から通ってくださる患者さんも何人かいらっしゃいます。症状としては、発熱や咳、生活習慣病などの慢性疾患の方、更年期障害で悩む女性などさまざまです。この地域に小児科専門のクリニックはほとんどなく、外科を標榜するクリニックも少ないため、小さいお子さんを連れて来られる若いお母さんや、家事や仕事で手を切ったなど外科処置が必要な方も来られます。当院は、どんな症状でも、大きな病院へ行く前にまず診ますよ、という姿勢でいます。スタッフは、ほとんどが父の代からのベテランぞろいで患者さんとも顔見知りが多く、親しみやすい雰囲気で接してくれています。

先生が普段、心がけていることはどんなことでしょうか?

地域の開業医は、ずっと身近にいて患者さんに長く寄り添っていくものと思っていますので、患者さんの、普段とは違う状態を早く見つけてあげようという目で診察をしています。例えばいつものように血圧を測ってみて、普段は不整脈が出ていないのに不整脈が出ていたら、「心臓は大丈夫かな」と気遣うことが結構大切なのです。本人は異常を感じていなくても、中にはしっかり治療しないと脳梗塞や心筋梗塞の原因になってしまうような不整脈もありますので「心電図を取りましょう」と勧めることもあります。当院で治療が難しい場合は総合病院に送ります。どんな症状であれ、当院で最初の見極めをしっかり行いたいと思います。

最初にかかるクリニックとして、患者は心強いですね。

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開業医は、地域医療に貢献するのが務めだと考えています。こちらに戻ってきた当初は、それまでの大学病院での専門性を重視した治療や一刻を争う救命救急の現場とは違う方向性の医療になりますので、正直、不安もありましたが、今は地域で困っている患者さんと最初に出会う医師として責任とやりがいを感じています。もともと、偉そうな態度の「お医者さま」にはなりたくないと思っていました。外科も内科も、小児科もやる「何でも屋」でもいいのです。患者さんと同じ立ち位置で話しやすい関係でいたいですね。高齢の方と話していると、話題が病気のことから、はるか昔にさかのぼってしまうこともあります(笑)。たまに診察時間がずれこんでしまうのは他の方にたいへん申し訳ないのですが、お話を聞くことも診療のうちだと思っています。

開業医として地域の最初の窓口に

開業医として、地域の皆さんと長いお付き合いになりますね。

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はい。その関係を長く大切にしていきたいと思っています。生活習慣病の方も多いのですが、僕はあまりきつく言わないようにしています。年齢にもよりますが、高齢の方はもともとあまり無茶なことはされませんし、食べる量もほどほどですので、厳しい制限はしていません。ただ定期的にちゃんと来てくださることが必要です。特に糖尿病の方で、途中で自分で薬をやめてしまって調子が悪くなったと来られて、血液検査をするとびっくりするような数値になっていることがありますが、そういうことではよくありません。しっかりサポートさせていただきますので、通院はしていただきたいですね。

先生はスポーツ好きだそうですね。休日は何かされているのですか?

はい、もともとスポーツ全般が好きで、市のマラソン大会には毎年医師として随行しています。僕自身はずっと野球をしていましたが、最近はあまり運動をしていないですね。子どもは娘と息子がおり、息子は小さい頃はサッカークラブに入っていて、高浜に来てからは野球チームに入り、忙しくなりました(笑)。休日はなるべく家族と過ごすようにしています。

今後についてお聞かせください。

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医学界では「専門医」を重視する方向に進んでいますが、地域においては「専門医」だけではなかなか賄うことができません。もちろん僕も、外科について専門的に診ることができます。ただ、僕は開業医として、この地域における最初の窓口になれればと思っています。何か困ったことがあったら「岩月さんのところへ行こう」と思っていただければうれしいですね。それが地域医療の姿だと思います。実際、「どこの科へ行っていいかわからず、ここへ来ました」とおっしゃる初診の方が結構多いのですが、当院へ来ていただければ、きちんとアドバイスさせていただきます。これからも丁寧な説明と丁寧な治療を心がけ、ここで治療を続けるなり、適した病院へ紹介するなりの判断をしっかり行っていきたいですね。先ほど言ったように、患者さんの普段と違ったところを見逃さない、ということです。来院してくださる患者さんのために、このスタンスは続けていきたいですね。

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