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池田 篤彦 院長の独自取材記事

医療法人 池田耳鼻咽喉科

(東海市/太田川駅)

最終更新日:2019/08/28

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「患者さんのことを自分の家族と思って診療しています」と爽やかな笑顔で語る、「池田耳鼻咽喉科」の池田篤彦院長。優しく穏やかな人柄と、地域医療に情熱を持って挑む勉強熱心な姿勢で、近隣の人々の信頼を集めている。この街で40年以上診療を続けてきた父の池田貞秀先生から同院を引き継いだのは2013年。以来、耳鼻科一般に加えて、得意とするがん・腫瘍の診察にも力を注いでいる。診療では症状をしっかりと説明し、できるだけ薬を出さないのも院長のスタイル。そこには「診察を通して病気や薬の正しい知識を伝えたい」という思いがある。「常に最新の知見を取り入れ、最高の医療を提供したい」と意気込む院長に、診療で心がけていることや子どもの治療について話を聞いた。
(取材日2017年4月5日)

「患者さんは家族」と思って接する

先生が耳鼻科の医師をめざしたきっかけを教えてください。

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耳鼻科で開業していた父の影響は大きいですね。私は生まれも育ちもこの東海市で、子どもの頃にはよくここに来て父が診療する姿を見ていたので、医療には比較的身近に接していました。いろんな科がある中で耳鼻科をめざしたのは、もちろん父の影響もありますが、一番は五感にたずさわる科だからです。治ったか、治っていないか、患者さん自身がとてもよくわかるのでごまかしがきかない科といえます。川崎医科大学医学部を卒業してからは、中部労災病院や愛知県がんセンター中央病院、愛知医科大学などで耳鼻科のがん治療を専門に診療し、現在も研鑽を積んでいます。少しでも多くの患者さんを治したい、救いたいという想いは、医師を志した当初から変わってないですね。

2013年にクリニックをお父さまから引き継がれました。継承にあたりご苦労もあったのではありませんか?

私はいろんな大病院で診察を行ってきましたが、この池田耳鼻科で自分の医療をそのままやろうとした時はなかなか思うようにできず苦労しました。初めてのスタッフや初めて対面する患者さんばかりでしたからスムーズにいきませんでしたね。ところが、40年以上ここでやっている父は何度も通われている患者さん一人ひとりの体の事はもちろん、その方の背景までちゃんとわかっていて、その人に合った治療や心の通った会話をする。私がスムーズにできないことを父がサラッとやっているのを見た時は、同じ場所で同じ患者さんに寄り添い続けるすごみを感じました。今は父が週1回診療し、ほかの日は僕が診療を行っています。多くの患者さんを診させてもらっている中で、私もそれぞれの患者さんに合ったオーダーメイドな医療を、さらにスムーズかつ高いレベルで提供していきたいですね。

こちらではどのような治療が受けられますか?

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耳鼻咽喉科全般を対象に、花粉症をはじめとするアレルギー疾患の相談・治療、小児の風邪や中耳炎、高齢の方のめまい・耳鳴り・難聴などに幅広く対応しています。また、これまでの経験を生かして耳鼻咽喉科領域のがん・腫瘍にも力を入れています。新たな取り組みとしては、レーザーや顕微鏡、内視鏡などの新しい機器を導入し、質の高い治療が受けられる環境づくりですね。休診日には非常勤医として愛知医科大学へ診察に行っているので、そこで得る経験を取り入れ、大きな病院並みの医療を提供していきたいです。あとは、なるべく時間をかけて患者さんに説明をして、納得して帰ってもらうこと。父の代からの病院の理念である「患者さんを自分の家族と思って接する」ことは常に意識しています。

病状だけでなく病気や薬の正しい知識もしっかり伝える

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

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東海市やその近隣の方が多いです。私の地元なので、小学校時代の同級生やそのお子さんが来ることもあります。年齢層は耳鼻科ならではの特徴だと思いますが、お子さんと高齢の方が目立ちます。症状は、お子さんは風邪や中耳炎など。高齢の方は耳が聞こえない、耳鳴りやめまいなどの症状を訴える方が多くいらっしゃいます。最近は駅周辺にマンションや大学が建ったので、父からの代の患者さんに加えて若い方やお子さんの来院も増えてきました。とはいえ、顔見知りの方がほとんどなので毎日いいプレッシャーと責任を感じながら一生懸命やっています。

お子さんに多い症状と、子どもの診療で心がけていることは何でしょうか?

耳鼻科といっても小児科疾患が多く、主に風邪が多いですね。中でも鼻づまりや鼻水の症状は特に多い。心がけていることは、お母さんと時間をかけてお話をすること。患者さんを薬漬けにしたくないので、飲まなくても治る症状には抗生剤などを出さないようにしています。「薬さえもらえればいい」という方もいらっしゃいますが、詳しく説明して「飲んでも飲まなくても症状は変わらない」とわかってくださった時は、少し役に立てたのかなと感じます。こういった、ほかでは教えてもらえない病気や薬の知識をしっかり正しく伝えていきたいんです。そういう思いもあって、月に1回「いけぞうニュース」という院内新聞を作って病気のことや健康法などを紹介しています。

お子さんに怖い思いをさせないよう、気を付けていらっしゃるそうですね。

白衣を着ないのもその取り組みの一つですね。初めての時はマスクを取って顔を見せたりもして、いろいろ工夫をしています。キッズルームも増築して、壁にお絵描きができたり、大型テレビ、タブレット、熱帯魚が泳ぐ水槽を設置するなど、お子さんたちが楽しく通えるように工夫しています。まだまだたくさんアイデアがあるので、ひとつずつ実行していく予定です。

池田耳鼻咽喉科の「ここが自慢できる」という点はありますか?

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なんといってもスタッフですね。まるで老舗旅館のように、丁寧で接しやすく温かい雰囲気で患者さんと接してくれています。父の代からの人もいて、何も言わなくてもいろいろ気付いてくれる。みんなすごく才能があって本当に温かい人たちです。また、事務長は私の弟なのですが、クリニックの環境づくりやキッズルームの増築など、病院を少しでも良くしようと毎日努力してくれています。みんなのおかげで私も日々モチベーションを上げて診療をすることができていますね。

耳鼻咽喉科における遠隔診療の活用と発展に貢献したい

すぐ病院にかかるべき心配な症状があれば教えてください。

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一番わかりやすいのは声枯れです。声枯れが1、2ヵ月続くというのはおかしい。風邪なら1、2週間で治るのに、それ以上経っても治らないという時は早めに来てほしいですね。あとは膿っぽい鼻水が出る時。副鼻腔炎、いわゆる蓄膿の可能性があり、放っておくと手術が必要になることもあります。突然耳が聞こえなくなる「突発性難聴」も放っておくと、一生聞こえなくなる恐れがあります。早く治療をすれば治るので、耳鳴りがしたり耳が詰まったような感じがする時は、すぐに近くの耳鼻科を受診してください。

医療面でこれから取り組みたいことはありますか?

現在、私が大学病院で行っている甲状腺疾患の検査を行いたいと考えています。甲状腺疾患は症状が出現しにくいので、患者さん自身は気付かないケースがとても多いんです。症状が出る頃にはすごく大きくなっていたり、悪くなっていることが多いのでそうなる前に適切な対応をしたい。僕の専門である腫瘍やがんは、日々の診療で見逃さないようにしていきたいですね。そして国内の耳鼻咽喉科で先駆けとして導入した『遠隔診療』は今後も積極的に行っていきたいです。遠隔診療はスマートフォンなどのビデオ通話機能で医師と話すので、来院する必要がなく自宅や職場で診察を受けることができます。さまざまな条件はありますが、家事や仕事で来院する時間がないという方に利用してほしいですね。耳鼻咽喉科で初めて導入したことで各所から説明会の依頼も増えているので、正しく普及させていきたいと思っています。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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「近くにあるから行ってみよう」ではなく、「ここでしか受けられない治療があるから行ってみよう」と言ってもらえるようにしたいです。例をあげれば、風邪の治療はどこに行っても同じですが、そういった差のつかないところで差をつけていく。治療、設備、診療方針、すべてにおいて他の追随を許さない「より所」であり「頼り所」でもある医院をめざしたいです。「もしかして私、がんじゃないの?」というような、ほかの病院で聞けないようなことも気軽に相談していただければと思います。

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