全国のドクター9,484人の想いを取材
クリニック・病院 160,463件の情報を掲載(2022年10月03日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 犬山市
  4. 楽田駅
  5. カワムラ整形外科
  6. 河村 英徳 院長

河村 英徳 院長の独自取材記事

カワムラ整形外科

(犬山市/楽田駅)

最終更新日:2021/10/12

68404

名鉄小牧線楽田駅から車で5分、住宅街の一角にある「カワムラ整形外科」は、先先代がこの地に開業して以来50年、地域住民が頼る地域のかかりつけ医院だ。整形外科学会整形外科専門医である河村英徳院長は、救急・災害医療の教育研修での豊富な経験を持ち、尾北医師会の副会長として災害対策などさまざまな体制づくりにも精力的に携わっている。そんな院長が普段の診療で大切にしているのは「患者の話をよく聞きわかりやすく説明すること」。それは患者自身に病態を理解してもらい、治そうという意欲につながるからだという。また同院ではリハビリテーションを重視し、介護予防につながる歩行訓練にも力を注ぐ。地域に根付くかかりつけ医として果たすべき役割を常に考える院長に、医療にかける思いを聞いた。

(取材日2018年7月20日)

救命救急の現場の体験を生かし、地域医療に貢献

医師をめざした理由、中でも整形外科を選んだ理由は何ですか?

1

私は代々医業を営む医師の家系の8代目として犬山の本町に生まれました。曽祖父の代から数えると100年以上の歴史があります。現在の楽田には1968年に祖母が内科・小児科の医院を開業し、その後、父が1977年に有床診である整形外科病院を建て、祖母と父との二診制でやっていました。父の専門は整形外科ですが、ほかにも地域のかかりつけ医として、内科、小児科、眼科も診ていましたね。私も小さい頃から祖母や父の様子を見ていましたから、自然と「将来は医療をやろう」と思うように。整形外科を選んだのは父が整形外科医だったからですが、実は私自身は当初は救急医学の道を経て整形外科に進む予定だったのです。しかし祖母の強い希望もあり、河村家の長男としてこの整形外科クリニックを継ぐために戻ってきました。

では、救命救急の現場での経験もお持ちなのですか?

はい。私は岡山の川崎医科大学で救急医学を学びましたが、恩師である教授が、もともと奈良医大の整形外科医であり、さらに川崎医大において救急医学講座を開設されました。川崎医科大学の外傷を中心とする高度救命救急センターとしての救急医学のシステムについてさまざまなことを学ぶに従い、救命救急医学に強い関心を持ちました。1995年の阪神・淡路大地震の際には名古屋市の救護班として震災5日目から10日間にわたって神戸に入り災害救護として活動し、その後に大学院に進みながらも整形外科とともに救急・災害にも興味を持ちました。私の専門が整形外科の中でも脊椎外科という分野でしたので、外傷や救急とも関連が深かったということもありますね。その後岐阜県関市の中濃厚生病院で、救命救急センター立ち上げに関わり、ドクターヘリが活動する中で多発外傷や多数傷病者事例などいろいろな場面においても救急の現場を体験しました。

患者さんの特徴や、日々の診療で心がけていることについてお聞かせください。

2

当院の患者さんは2ヵ月の赤ちゃんから96歳の方まで、年齢層が幅広いです。診療内容も整形外科のほかに循環器科を中心とする内科、小児科からリウマチ科やリハビリテーション科などもありますので、患者さんの症状も多岐にわたっています。当院のコンセプトは整形外科治療ができる総合的に診療する医師として「地域のかかりつけ医をめざす」ということですから、自分で責任を持って診れるところはきっちり診て、それ以上の専門性が必要な場合にはしかるべき機関を紹介する、といったように見極めをしっかりとすることが大切だと考えます。日々心がけていることは、患者さんの話をよく聞いて、きちんと説明をして理解してもらうように努めるということ。その際には専門用語ではなく患者さんの言葉で説明するようにしています。それは、患者さんが理解をすると自分でも病気を治していこう、という意欲にもつながっていくと考えるからです。

いつまでも自分の足で歩くためのリハビリテーション

こちらではデイケアを含むリハビリテーションの施設も併設しているのですね。

3

はい。父が体調を崩したのを機に、2005年に当院の副院長として就任しましたが、当時は入院施設と介護施設があり当初は引き継いでやっていました。しかし、今後の整形外科クリニックの方向性を考えた時、これからは理学療法士を活用した運動器リハビリテーションだろうと考え、2年後に入院病棟を改修し、2階にリハビリテーションルーム、および3階にデイケアルームをつくりました。現在、1時間以上2時間未満の短時間型通所リハビリテーションを行っており、当院の特色の一つとなっています。通所リハビリではしっかりと運動療法を行い、専門の理学療法士のもとで、「いつまでも自分の足で歩くためのリハビリ、歩けるようになる訓練を進める」というコンセプトのもとに運営しています。歩ける治療を提供するというのは介護予防のためにはとても重要なテーマですから。

スタッフ教育で取り組んでいることはありますか?

当院のスタッフは、私から見てもとても患者さんに優しいと思いますね。よくやってくれています。また看護師さんたちは全員、医療従事者のための蘇生トレーニングコースを受講しています。これは日常的にも必要な知識や技術ですし、これからは一般の開業医や、その医療従事者も災害医療、救急医療について意識を高めていく必要があると考えていますので、他のスタッフにも一次救命処置のコースを受講してもらっています。

地域医療にも積極的に関わっているそうですね。

4

身近なところでは、学校医として市内の中学校と小学校、それと保育園2校の、合わせて4校の子どもたちを診ています。また、院外では運動指導・食事指導などによる子どもから高齢者までのロコモティブ症候群対策に取り組んでいます。実は今、子どもたちの中にはロコモティブ症候群の予備軍になっている子が増えており、運動器疾患で骨折などケガしやすくなっている状況なのです。そこで予防のために学校運動器検診をしたり、講演会を行ったりして親御さんにも関心を持ってもらい、子どもの頃から姿勢や習慣に気をつけて運動器の異常をつくらないように啓発活動を進めていく、という活動もしています。

地域のかかりつけ医をめざして

医師としてやりがいを感じるのは、どのような時ですか?

5

やはり頼られて自分の知識を生かすことができると、やりがいを感じますね。整形外科の医師として、頼りにされればどんなに忙しくても頑張れます。クリニックの診療でも、院外活動でもそうです。当院は大々的な広告活動はしておらず、ホームページと駐車場の立て看板だけです。にもかかわらず患者さんは、クチコミで家族や知り合いから紹介されて、遠くからもいらっしゃいます。それは整形外科としてしっかりとした診断、治療、リハビリテーションを地道に行ってきたことが徐々に伝わってきた結果だと思いますので、それはやりがいに通じますし、頑張らなければとも思いますね。

今後の展望についてお話しください。

地域のかかりつけ医としての歴史を積み重ねてきたクリニックですので、これからもそのスタンスで続けていきたいです。普段から気軽にかかってもらえるクリニック、風邪でも腰痛でも何でも相談しに来てもらえる場にしたいですね。そのためには患者さん一人ひとりのキャラクターや社会背景を考えながら対応し、必要に応じて家族に一緒に入ってもらったり、スタッフに別の場所で聞いてもらったりと、いろいろな工夫をこれからもさらに重ね、努力していくことが大切だと感じています。また、私は医師として活動する限り、開業医としては地域医療の一端を担い、その一方で、後進の指導をするという意味では教育者でもありますので、そういう使命を自覚して今後も積極的に進めていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

女性に多い疾患では首こりや肩こりなどがありますね。一般には肩こりは病気じゃないと思われがちですが、当院では姿勢指導から治療までいろいろサポートしています。また首の筋肉の緊張を取るよう、ブロック注射を上手に使うという方法もあります。女性は男性に比べて軟骨が弱い分、膝や股関節の疾患にもかかりやすい特徴があります。そういう方には適切な姿勢や歩き方、足の指の使い方の指導などもしています。気になることがあったら気軽にご相談ください。

Access