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河合 雄 院長の独自取材記事

カワイ外科

(蒲郡市/蒲郡駅)

最終更新日:2019/08/28

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今年で開業53年を迎えた「医療法人 カワイ外科」は、親子2世代にわたって蒲郡市の地域医療を支えてきた、歴史あるクリニックだ。蒲郡駅から車で10分ほどの住宅街にたたずむ同院に一歩足を踏み入れると、どこか懐かしいクラシカルな雰囲気が漂い、自然と心を落ち着かせてくれる。院長の河合雄先生は、20年以上のキャリアを持つベテランの医師。専門の外科に加えて、内科や皮膚科、在宅医療などに対応し、患者一人ひとりを真摯に思いやりながら幅広い診療に取り組んでいる。また、月に2回は、マンモグラフィのプロフェッショナルを招き、乳がん検診を実施し乳がんの早期発見にも貢献。今回は、長い間、地域住民の近くで健康を支続ける河合院長の熱い思いと、クリニックならではの魅力をクローズアップした。
(取材日2018年8月9日)

53年間、地域医療を支えてきた、頼れる相談窓口

今年で開業53年を迎える、歴史あるクリニックだと伺いました。

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当院は私の父と母が1965年に開業したクリニックです。もともとはここからほど近い場所で10年クリニックを営んでいましたが、都市開発で道路を広げる計画があり、1975年にこの場所へ移転しました。移転当時は1階に待合室や診療室などがあり、2階に病室、3階にスタッフたちの住居を完備していましたが、1995年のリニューアルで理学療法室やスタッフルーム、エレベーターなどを備えました。それから2005年には耐震補強工事を行い、父と一緒に当院で眼科の診療にあたっていた母が引退することになり、今の診療スタイルになりました。

クリニックをご両親から引き継がれ、さらに進化させてらっしゃるのですね。

ありがとうございます。将来的には当院を引き継ごうと思っていたのですが、私が32歳の頃、父が急逝しました。その頃の私には蒲郡で外来診療を行う知識や経験もなく、準備が整わない状況で引き継ぐことになったのです。さらに父が外科、胃腸科、肛門科、皮膚科と、幅広い科目を診療していたので、専門の外科に加えて、内科や皮膚科、肛門外科など幅広い科目を猛勉強して、気づけば20年以上がたっていました。地域の医師としてのやりがいを感じられたのは、当院を引き継いでしばらくしてから。お付き合いの長い患者さんができたり、感謝の言葉をいただけたりしたのがうれしかったです。それに多くの患者さんから「あなたのお父さんに虫垂炎の手術をしてもらった」と言っていただける機会も増え、患者さんを通して父の姿を知ることができるのも幸せですね。

とてもすてきですね。やはり先生はご両親の姿を見て、外科医師を志したのですか?

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昔、父に「手術は面白いぞ。1回やったらやめられないぞ」と言われました。その言葉がとても興味深くて、中学生からずっと一途に外科の医師をめざしました。実際に外科の医師になって、父の言葉の意味がわかりましたね。手術前にさまざまな資料を確認し、事前に予想をして計画を立て、手術を組み立てて、現物を見て確認しながら手術を進めるのが、手術療法の醍醐味じゃないかと思いました。外科は本当に奥が深くて、どんなに研究をしても際限がありません。ここへ戻ってきた時点で、手術から手を引いたので、それは少し残念でしたね。

管理栄養士による食事指導や、乳がん検診にも尽力

どんな症状を訴える患者さんが、来院されるのですか?

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ケガなどの外科的な症状はもちろんのこと、内科など幅広い症状を訴える患者さんがいらっしゃっています。中でも糖尿病は増えています。自覚症状がなくても進行しているケースが多いので、体のできものが大きくなったことがきっかけで来院し、その原因を探る中で糖尿病が原因だと気づくこともあります。糖尿病は医学的な治療だけではなく、食事の管理がとても大切です。そのため非常勤で管理栄養士の先生に来ていただき、食事に関する専門的なアドバイスをお願いしています。しかも、誰でも簡単に調理ができる電子レンジを活用した調理方法までレクチャーしていますので、普段料理をしない方でも心配いりません。

こちらでは乳がん検診にも力を入れているそうですね。

当院は蒲郡市乳がん検診施設として、月に2回ほどマンモグラフィのプロフェッショナルである山口俊介先生を招き、乳がん検診を行っています。問診・触診による検診を行い、異常がある場合はエコー(超音波検査)を行い、より具体的な検査や治療が必要な場合は、信頼できる専門の医療機関を紹介しています。もちろん異常がない場合でも、日頃からご自身の体に興味を持っていただくために、自己触診について、約10分のDVDを見ていただいています。近年少しずつ検診を受ける方が増えましたが、まだ多いとは言えません。そのため、より多くの方に検診を受けていただけるように、常日頃から啓発活動にも力を入れているのです。

先生が診療に取り組む上で、大切にしていることを教えてください。

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一人ひとりの患者さんと真摯に向き合い、丁寧にお話を伺うことです。医師と患者ではなく人対人。どんなにキャリアを積んでも、人と話をする仕事をする上で、お話を伺う姿勢を大切にしないといけません。患者さんのご家族が付き添っていらっしゃった場合や、こちらが訪問診療へ伺った際には、ご家族の方にも同じようにお話を伺っているんですよ。 あと「手当」という言葉があるように、実際に患者さんへ触れて症状を確認することも大切にしています。

20年ほど前から地域の医療機関と、訪問診療を開始

早くから訪問診療に取り組まれていたそうですね。

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20年以上前に、これからの日本社会を考え、訪問診療の必要性に気づきました。実際に訪問診療に取り組み、20年前には地域の医療機関と連携づくりを主導しました。24時間365日、在宅の患者さんを診られるように、互いに休みや留守の間、患者さんを診られるようにローテーションを組む工夫を行った結果が現在に至ります。今では訪問看護ステーション「オレンジクラブ」と名づけ、地域の歯科医師や看護師、ケアマネジャーなども加わり他職種と連携を取りながら、訪問診療に取り組んでいます。近年では総合診療を行い、プライマリケアのプロとして活躍する若手の先生も加わり、地域全体としてもっと盛り上げていけたらと思っています。

訪問診療のメリットや大切にしていることを教えてください。

調子が悪い時だけ伺う往診とは異なり、訪問診療はこちらが計画を立てて、定期的に患者さんのもとへ伺います。定期的に患者さんを診察することで、体調の変化がわかりやすく、急な体調変化を起こすことも予防できます。大切なのは明るい時間に訪問した時に、しっかりと患者さんを診察して、早め早めに変化を見つけること。また、訪問診療において欠かせないのが、看護師のプロフェッショナルな目線です。医師とは別な視点で患者さんを見るので、医師が気づないようなことにも気づき、情報を共有してくれるので助かっています。ほかにも、診療内容そのものは外来とあまり変わりませんが、訪問診療がスタ―トする時に、患者さんの最期をどう迎えるかを、ご家族など関係者みんなで話し合うことも重要なポイントです。ご家庭の数だけ、ご事情や考え方があります。それぞれの本心と事情を考慮しながら、最大限サポートするのが私たちの役割ですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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もっと多くの方に自分の体に興味を持ち、お体のメンテナンスをしていただきたいです。乳がん検診において、問題になるのは30代の女性です。市町村の乳がん検診の対象年齢ではありませんが、近年発症率も高まっているので、ぜひ自己検診を受けてください。また、20代の女性に関しては、今のうちから骨粗しょう症の予防に取り組んでいただきたいです。骨密度のピークは30歳前後といわれているので、20代のうちに積み上げることが重要です。今のうちから適度な運動とバランスの良い食事、規則正しい生活を心がけてください。読者の方のお子さんがその年代にあたる場合は、ぜひ伝えてくださいね。また、ご家族が看護に悩んでいる方は、まず誰かに相談しましょう。関係機関や地域のクリニックの医師をはじめ、事務員や看護師でもいいので、お話ししてくださればサポートします。もちろん、当院でよろしければ、いつでも相談に乗るのでぜひお越しください。

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