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三村 英也 院長の独自取材記事

三村医院

(西尾市/西尾駅)

最終更新日:2020/12/25

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名鉄西尾線西尾駅から徒歩1分にある「三村医院」は、明治時代から4代にわたって続く歴史ある耳鼻咽喉科医院だ。三村英也院長は、今年の4月に院長職を継承し、先代たちから受け継いだ地域医療貢献の思いを強く持ち、日々診療にあたっている。同院は有床の医院であり、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の手術にも対応している。また、睡眠時無呼吸症候群や舌下免疫療法など、新しい治療にも注力している。「なるべく多くの治療選択肢を示すことで、患者さんに最も適した治療法を提供したい」と穏やかな笑顔で話す三村院長。西尾市で長く近隣住民の健康を守り続けるその思いを、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2020年12月14日)

4代にわたり受け継がれる地域医療貢献への思い

歴史ある医院だとお聞きしました。

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初代は私の曾祖父で、明治時代に耳鼻咽喉科を開院したのが始まりで、私は4代目になります。西尾市内でずっと地域医療に注力しており、100年近くなると思います。院長職を継承したのは今年の4月ですが、2010年からこちらの医院で働いているので、もう10年程になりますね。その当時、私は藤田医科大学病院で勤務していたのですが、先代である私の父が体調を崩したため急遽こちらで働くことになりました。今は、院長職を引き継いで、その責任の重さをひしひしと感じているところです。長く続いている医院なので、長年通ってくださっている患者さんもいますし、皆さんからの期待も感じます。先代から受け継いだものは大切にしつつ、現状に満足することなく、より高度で質の高い医療を提供できるよう切磋琢磨しています。

長く通われている方もいらっしゃるそうですが、患者層は?

当院の患者層は、とても特徴があるみたいなんです。というのも他の開業されている先生方のお話を聞くと、当院にいらっしゃる患者さんの世代が非常に幅広いことに気づきます。3ヵ月の生まれたばかりのお子さんから100歳近い方までいらっしゃるんです。西尾市だけでなく、安城、碧南、岡崎、蒲郡など市をまたいで来院されている方も多いです。患者さんの中には私の祖父の頃から通ってくださる方もいて、祖父・父・私と3代にわたって診させていただいています。昔から変わらない人とのつながりを感じ、うれしく思いますね。

院内にはどのような設備がありますか?

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外観は昔からあまり変わっていませんが、内装はリフォームをしました。耳鼻咽喉科では珍しいと思うのですが、当院は入院病床を持った医院です。入院施設は、先代から引き継いだ手術的な治療や、PSG検査という睡眠時無呼吸症候群の詳しい検査をする時に使用しています。他にも、より正確に精密に診断・治療ができるよう、さまざまな医療機器を導入していますが、例えば座りながら撮影できるコーンビームCTを10年前に導入しました。鼓膜の切開は、メスではなくCO2レーザーを使用しています。それから、最近クラウド型の電子カルテを導入したことで、スタッフがどこにいても患者さんの情報を正確に知ることができるようになり、治療がスムーズにできるようになっています。

新しい治療法を取り入れ、治療の選択肢を増やしたい

先生の診療方針と心がけていらっしゃることをお聞かせください。

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耳鼻咽喉科医として地域医療に可能な限り貢献することが、医院としても私個人としてもモットーです。患者さんのお話をよく聞くこと、そして患者さんの疾患に対して、なるべく多くの治療の選択肢を提供できるようにすることを心がけています。例えば、アレルギー性鼻炎の治療を考えた時、手術という選択もあれば保存的治療という選択もあります。保存的治療の中にも、薬の服用だけでなく、最近は抗体製剤の注射により根本からアレルギー症状の抑制をめざす方法もあります。また、鼻粘膜をレーザーで焼灼する方法など、治療法はさまざまなんです。患者さんの病状と年齢やお仕事などの状況も含めて総合的に考え、一番良い選択ができるように、新しい治療法も取り入れながら診療しています。

アレルギー性鼻炎のお話がありましたが、アレルギー治療として舌下免疫療法も行っているんですね。

私が、日本アレルギー学会アレルギー専門医の資格をもっていることが関係するんですが、アレルギー専門医のあるべき姿として、免疫療法を普及させるという使命をもっているんですね。そういう点からも、舌下免疫療法の普及に力を入れています。免疫療法で一番必要なことは、患者さん自身にその治療法をしっかりと理解していただいた上で行っていくことなんです。そうすることで、良い結果につながることが期待できます。ですから、患者さんに「免疫療法とは何か」「その効果や副反応」について毎月1回説明会を行っています。そこでは患者さんからの質問にもお答えし、治療を始める前に不安を取り除くようにしています。この治療は始めると4年くらいかかりますが、物理的に4年間通い続けるのが難しい方もいらっしゃいます。ハードルを少しでも下げられるよう、オンライン診療を取り入れ、患者さんの負担を減らしつつ治療が続けられるような工夫をしています。

睡眠時無呼吸症候群の治療にも注力されているとか。

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睡眠時無呼吸症候群というのは、現代病の1つで近年非常に増加しているといわれていますが、診断や治療を受けていない人も多いのが現状です。ご家族からいびきがひどいと言われている方や日中やけに眠いという方、他にも行政からの依頼でトラックの運転手さんが検査に来られています。無呼吸の状態が続くと、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がり、高血圧や糖尿病の発症要因の一つにもなり得ます。そういう病気を予防するためにも、適切な治療を受けられるようにしたいと思っています。当院では貸出機器を使って家庭でできる簡易検査だけでなく、有床医院である特性を生かし、1泊2日でPSG検査を行っています。この検査で、より精密に診断し治療ができるので、心配な方はご相談ください。

感染症対策に注力し、安心安全な診療を心がける

大勢のスタッフさんがいらっしゃるんですね。

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質の高い医療を提供するためにも、スタッフは大切な存在で、看護師が11人、検査技師が6人、その他医療事務など総勢35人でチーム一丸となり、診療にあたっています。当院のスタッフは、年齢の幅が広く、1番年上の看護師さんは70歳になります。彼女は副鼻腔炎の処置を得意としており、患者さんからの信頼も厚いです。片や、20歳前後のスタッフもおり、小さいお子さんも親しみやすいのではないかと思います。私としても、信頼できて頼れるスタッフに囲まれて、とても心強いです。

今年は新型コロナウイルスで大変だと思いますが、こちらの医院ではどのような対策をされていますか?

まず、新型コロナウイルス感染症の疑いがある患者さんのために、発熱の外来を設けました。医院とは別にコンテナを建て、そこでPCR検査を行っています。感染症の疑いがある方とそれ以外の患者さんの動線は別にしていますので、皆さん安心して来院していただけると思います。また、待合室にはパーティションを設置したり、自動会計システムを導入し、患者さんとスタッフ間でお金を介さないなど、感染症対策を行っています。感染症対策をしっかり行うには、私自身も勉強が必要だと思うので、藤田医科大学の感染予防セミナーを受講し、先進的で高度な対策を導入するよう努めています。というのも、発熱患者さんの中には、扁桃炎や急性咽頭炎などの耳鼻咽喉科に関係する患者さんが含まれます。耳鼻咽喉科医院として、コロナ禍だからといって逃げることなく、そういう方々の治療をしっかり行いたいと思い、今のような体制を整えています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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今後は、医院のイノベーションを考えています。手術室の拡張や診療台の増設など、より質の高い医療で地域に貢献することを目標に精進していきたいと思います。また、私自身は常に講習会にも参加し、耳・鼻・喉・頭頸部の疾患に対し最新の情報や治療を確認するようにし、医療の質の向上をめざしています。当院はアットホームな雰囲気を大切にしていますので、お子さんからご高齢の方まで、心配なことがあれば、いつでも相談してほしいと思います。また、先ほどもお話ししましたが、感染症対策にも力を入れておりますので、安心して来院してください。

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